この1年まとめ
この一年のことを遡って書いていこうと思います。ちょっと長い記事になるかもしれません。少し端折ってまとめていきます。
ちなみに、私が休職するに至った診断名は【適応障害】でした。
今思うと一年から一年半くらい長い時間をかけて、少しずつ歪みが起き、そのうち適応障害以外の特性も見え隠れし、もうどうしようもなくなってしまった時に休職することになったように思います。
各項の詳細は当時の日記を遡りながら、別途記事にしていきます。
▪️〜2021年3月の時のこと
当時の私はこの会社に属していることが嬉しくて、上司としても扱いやすい人材だったでしょう。
私の経歴から、この会社に入社できたことは奇跡に近いし、会社のビジョンにとても共感していました。自分の仕事についても少しずつ成果が見え始めた時でした。
一度社内で表彰され、周りからも「仕事ができる」と思われ始めていました。たったひとつの表彰でいい意味で手のひらを返したような態度を示す人が多くて本当に驚きました。と同時に単純にそれを喜びました。
とはいえ、成果を残すためには無茶をしないと難しいことはこの時期にはもう理解していて。いわゆる【勝ちパターン】はもうわかってたんですね。
私の仕事はBtoC。私の【勝ちパターン】は、徹底的に顧客の活動時間に合わせて訴求すること。要は、夜間を訴求の重点時間に充てることで勝ちを見込んでいました。それを一人で行っていました。新人を教育しながら。当然残業時間は会社規定の時間フルMAXの45時間が常。上司は何も言いませんでした。「成果を残すためには残業は致し方ない。本人が好きでやっている。」
持病もある私は既に身体が疲弊していました。一年後も同じ働き方をする自信が全くありませんでした。
2021年春の前期振り返り面談の時に、「同じ働き方をあと一年続ける自信がない。体力が限界。少しずつ残業担保の働き方を変える一年にしたい」そう、相談しました。上司は「もちろん、そうしていきましょう。後輩育成に力を入れてください」そう、言いました。
▪️大きな挑戦と成功と勘違い
もうこの働き方は長くは続けられないだろう、と見込んだ私は、体力がある今のうちにと思い、社内の大きなコンペに挑戦します。前年度に立ち上げた取り組みが時代のニーズにも、会社のニーズにもぴったりだったので、「いける」と踏みました。
このコンペはいわゆる前年度の素晴らしい取り組みをグループ会社横断で表彰しましょうというもの。グループ会社を含めると5万人越えの大企業。私はとにかく挑戦することに重きを置き、表彰されたい気は全くなく(本当に無理だろうと思っていた)とにかく私たちの取り組みを知ってもらうこと、どこまでできるか挑戦すること、それだけでも大きな意味があると思い取り組みました。
様々な方々のご協力とご支援により、会社代表となり、グループ代表となり、順調に勝ち進みます。見事、最終選考まで残りMVPは逃したものの、VPを獲得することができました。
表彰された方々は同じ土俵で戦うことすら恥ずかしいくらい、素晴らしい結果を残してきた優秀な方ばかりでした。
今回のコンペで勝ち進めるために、時間も労力もかけましたし、会社代表の重圧にも耐えました。非難も受けました(当事者は非難と思ってないでしょうが)が、それ以上に1年間取り組んだことを伝えたい一心で夢中になって取り組みました。
その【頑張った】という自信と結果が自分の能力を勘違いさせます。ちょっとだけ気持ちが大きくなり、完全に「機能価値」優位で社内のメンバーを見てしまい始めます。この頃から大口も叩いていたでしょう。
その時は、「私は成長した」と思い込んでいました。
▪️歪み、そしてアラート
この機能価値優位の考え方は自分にも向けられます。より成果にこだわりミスを嫌います。完璧主義がエスカレートします。
そしてそれは、一緒に働く後輩やメンバーに対しても向けられました。それ故に仕事を任せることができず、自分の首を絞めていきます。
一緒に戦った(と勝手に思っている)受賞者は上。それ以外は下。とどこかで思ってしまっていました。
そんなことないのに。と、今なら思えます。
そして2021年9月。ついに身体が悲鳴をあげます。
▪️パワハラと会社員
より、視野が狭くなった私。
それは体調が悪かったから。というのもあります。ちょうどこの頃からピルの服薬を始めており、精神状態がジェットコースターで制御不能な状態に…全部ホルモンのせい、と言いたいところですが、もともとあった極端な【0.100思考】が加速します。
自分に対しても、周囲の人に対しても【べき思考】が強くなり、特に上司2人に対しても「あるべき上司像」と比較して欠点ばかり目につくようになります。確かに倫理的にアウトな発言も多々ありましたが、それに【執拗に執着】するようになります。(今となっては眠っていた特性こんにちは。といったところですね)
ストレスチェックも真っ赤。自分でも異常だし、どうにか打開したくて、福利厚生であるカウンセリングに通い始めます。
上司の相談から、パーソナルなところの相談など、かなり深いところまで話をしました。誰かにこんなに自己開示したのは初めてでした。
そして会社での上司の対応はパワハラ、モラハラであると告げられました。そこまで思っていなかったため、とても驚きました。
確かに残業を「私からやりたいと言われたのでやらせている」などの発言は会社としてアウトですし、残業しないための仕組みづくりの提案も「実現できても来年の10月」と言われその後懇願しても会議が行われることはなく気持ちは絶望でいっぱいでしたから、パワハラ、モラハラと言われたことは妙に納得しました。同時に私自身を肯定してもらえているようで嬉しくなりました。
そして自分のパーソナルな部分。人を信用できないところ、世間体を気にしすぎてしまうところ、そしてストレスを内に溜め込んでしまうところ。これは家庭環境が大きく関わっており、特に幼少期に受けたDVの影響がある可能性があることを指摘されます。環境要因の可能性であることを知りました。
話を戻しますが、モラハラの可能性を受け、労務関係など社内の然るべき部署に一度相談するようにアドバイスをもらいました。
そこで人事へ、これまでつけてきた記録を基に、上司への不満を整理し相談しました。
結果的に然るべき窓口がなくキャリア相談という形となり、当事者の上司を含めた三者面談をすることになりますが、今思うと会社員として内部告発にも似たこの行動があとで自分に跳ね返ってきます。当時は辞めてもいい覚悟だったので、行動するしかなかったのですが、今思うとこの段階で休職していればもう少し冷静になれたのかな、と思います。
▪️特性と体調不良、関係性の悪化
このような感じでどうにもこうにも止められない、暴走状態になってしまった私。
べき思考から始まり、完璧主義、0.100思考、そして執着、自分を守るしかなかったことによる過度な自信と自己愛。
加えて、より思考が凝り固まったり、言語理解や記憶の低下、こだわりが強くなり、得意だったマルチタスクができなくなる、集中ができなくなる、などの症状が出始めます。
仕事の中に留まらず、プライベートでもこのような症状が出始め制御不能に。
パーソナリティ障害、ADHDを疑いはじめます。
結果的に、自己愛性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害はグレー、ADHDは強く症状あり、と診断を受けました。
内部告発にも似た行動をとってしまったが為に、上司からは腫れ物を触るような扱いに。リーダーとも口裏を合わせて会議を進行しているような素振りが見えたり(今思うと妄想かもしれない)上っ面の付き合いがさらに表面化しました。
同時に音声記憶が曖昧になってきたので、全てをメモ化していた私。そこから辻褄の合わない上司やリーダーの発言をストックし始めます。そのうち、その執着が恨みのような形に変わり、感情の起伏がコントロールできなくなりました。
仕事中でも怒り爆発、涙が止まらないなど、自分の衝動性に危険を感じ、セカンドオピニオンの病院を探し受診。どうにか休職させてもらえることになりました。
▪️休職した今思うこと
医師からは強くこのように言われました。
・あなたは被害者である
・こうさせたのは環境が要因
・自分にベクトルを向けたことは素晴らしいけど、でもそこまでする必要はなかった(極端にやりすぎ、責めすぎ)
・もともと持っていた特性も要因としてあるかもしれないが、今回の件に直接的な影響を及ぼしたわけではないだろう
・とにかく、何をしてもいい。ゆっくり自分を労わること
・上司とリーダーの行動(2対1になるような言動と行動)はモラハラにあたる
こんなふうに言ってもらいました。少々口調が強い先生ですが、全面的に味方になってもらえとても安心しました。
自分を責めなくなり、ただ、これからはどうしたらいいのか前向きに考えられるように、今はなりました。
休職中の過ごし方はまた別途記事にしますが、激動の一年、こんな感じでした。
とはいえ、今振り返ると特性といえど、これまで自分の根っこと向き合ってこなかったツケが回ってきたな、と思いました。誰にも言わず内に秘めて、自分を守り過ぎてしまった。こうするしかなかったのだけど、もう少し誰かを頼ったり人に話をしたり、相談したり、本を読んで信じたりしていればここまで蓄積しないで済んだなぁ。と思います。
そして少しだけ上司にはちょっと申し訳ないことをしたな、と思っています。もっとやり方はあったかな。
これからもう少し生きていかなくてはいけないので、忘れないためにも記事にしよう。そう思い記事にしました。
また特性のこと、休職中の過ごし方など別途記事にまとめさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました☺
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