【漫画】本当は優しい子猫さん３２「トラからの催促」【スコティッシュフォールド｜マンチカンキャラクター】
お、トラからラインだ。
（シマ、今日何時に帰って来る？）
（今朝家を出る時も言ったじゃないか。何時になるかわからないって。）
（今朝は今朝でしょ？もう5時じゃん。どう？今日は仕事早く上がれそう？）
（だから、わからねーって言ってんだろ。俺もいつ全部仕事が片付くか知ってる奴がいんなら、今すぐ教えて欲しいって！）
（どうしてもわからない？夜7時には帰れそうとか？）
（しつけーな。わからないものはわからないんだよ。いい加減にしろ！）
全く、面倒な野郎だぜ。別に俺だって仕事がしたくて、毎晩残ってるんじゃないっつーの！
あれ？シマさん、また彼女さんとケンカしたんですか？
彼女じゃないっスよ猫さん。一緒に住んでるダチっス。
そうなんだ。良いね。仲良さそうで。
冗談じゃないっスよ。家では、いつもアイツといがみ合ってばっかで。今も「帰って来るのが遅い！」って文句ばっか。
ハハハ。本当奥さんみたいに仲が良いんだね。羨ましい限りだよ。
だから、違いますって！
仕事頑張るのももちろん大事だけど、たまにはお友達の事も考えてあげなよ。向こうだって寂しがってるんだろうから。
余計なお世話っスよ。アイツが過剰な心配性なだけっスから。
そうだと良いけどね。ま、頑張って！
ったく、なんなんだ？先輩まで。
あっ、また奴からラインだ！
くそ。今度という今度は容赦しねー！カウンターで逆に言葉攻めにして、取っちめてやる。なになに、どうせまた「もう仕事終わった？」とか、下らないこと聞いて来てんだろ？
（大事なお仕事の邪魔してごめんね。悪いけど、今日は先にご飯食べてるよ。帰り気をつけてね。）
トラ・・・
あっ、シマお帰り。今丁度寝ようとしてたとこなんだ。
さっきは悪かったな。仕事中とは言え、冷たいこと言って。
ううん。シマが忙しいのわかってたのに、せかした僕が悪いんだから、全然気にしないで。
トラ・・・！
ありがとう。
じゃあ、早速今からいただくとするよ。お前が作ってくれた自慢の料理！
あっごめん！言い忘れてたけど、今日出前頼んでただよね。だから、早く帰るようだったら少し待って一緒に注文しようかなって。
へ？そうなの？
くぅ。なぜか妙にショック。
ごめんね。白ご飯ならあるから、適当におかず用意して食べて。
くそ、こんなことなら、ちゃんとトラからのラインに返事しておけばよかったチクショー！
おしまい。
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