【漫画】本当は優しい子猫さん３１「コーヒーを頼んだシマ」【スコティッシュフォールド｜マンチカンキャラクター】
あっ、チャイムだ！誰かな？
いいよ。俺が出る。
誰だった？
ウーバーイーツ。コーヒー頼んでたから。
え！一人だけずる〜い。どうして頼む時僕に訊いてくれなかったの？
欲しいなら自分で頼めば？アプリ開くだけなんだから簡単だろ。
むぅ。そういう問題じゃなくて。ところで、何頼んだの？
エンゼル・クレイドル・キャラメル・ベンチ・ラテ。
えー美味しそう！僕にも飲ませて。
無理。これは頑張った俺へのご褒美。そう易々とお前にあげれるもんじゃない。
ケチ！ちょっとぐらい良いじゃん。減るもんだけど。
残念だったな。飲みたかったらお前も自分で買え。人に頼るんじゃなくな。
ひど〜い。良いもん。もし、今度僕が何か頼んでも絶対シマに分けてあげないから。
なんてな。冗談だよ。ハハハ。騙され過ぎ！
へ？どういうこと？
ほらよ。お前の分のコーヒー。俺と同じのだけど、別に良いだろ？
シマ・・・！
あるならあるって、最初から言ってよ。こっちは本当にスルーされたのかと心配しちゃったじゃない。
わりーわりー！でも最高だったな。お前のひがみ具合。あの顔はマジ殿堂入りだったぜ。写真に撮っとけば良かった。
笑わないでよ。こっちは真剣だったんだから。
ありがとう。
じゃあ、早速お言葉に甘えていただくとするよ。いっただっきまーす！
どうぞ召し上がれ。
んー！美味しい。
ってあれ？
あ？どうしたんだ？急に固まって。
確かに美味しいけど、これもしかして、ホットココアじゃない？
ほんとだ。完全に味が普通のココア。ってことは、もしかして・・・
わー！俺注文する商品間違えてたー。散々違どれにしようか迷った挙句、最後にちゃんと同じの選んだはずだったのに！
気にしないで！僕はココアで十分嬉しいよ。そうだ。シマのもちょっとだけ飲ませてよ。僕のと交換。
絶対やだ。このコーヒーは俺様専用。たとえお前が飲料王国の王様でも、一滴たりともお前に渡すもんですか。
やっぱりシマは優しなと思ったのに、やっぱりシマはケチだった！
おしまい。
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