見出し画像

【子育て】笑顔で心が壊れる時。泣けない子供を抱きしめてあげることが出来なかった

無理に笑顔にならなくていい

やさしい子供がいました。
その子の笑顔がとても大好きでした。

その子が中学に入った時、上の学年が荒れていると近所のうわさで聞き、

大丈夫?と何度か問いていました。

その度に「大丈夫だよ」

と言い、無難な出来事も話してくれていました。

いつも笑顔でいてくれるからうれしかった。

親に心配を掛けまいと嘘をつける子だとは思ってなかった。

というより

いつの間にか大人に成長している子供に気づくことが出来ていなかった。

何でも素直に表現し、正直に話してくれる子供のままだと、

この子がつく嘘なんてすぐにわかると思ってました。

入学して数週間過ぎた日、仕事帰りで近所のスーパーに寄った。
そこで、ママ友に会い立ち話をする。

「○○ちゃん大丈夫?」と我が子の名前を言われ「え?何かあったの?」
と、そこで衝撃の話を聞く。

中学校で上の学年が新1年生をターゲットに順にいじめを始めていることを知った。

うちの子は他の子を守ろうとして次のターゲットにされたらしい。

内容も酷いものだった。

中には過呼吸になり、救急車が呼ばれ、大変なことになっていた子もいたみたいだ。

その日の夕方、

いつも通り学校から帰り笑顔で「ただいま」を言う子供。

「学校どうだった?」
「特になにも〜、普通だったよ〜」
いつもどおりの返答と無難な話題を話してくれる。

いつも通りに見えるように がんばっている

「、、、母さん聞いたよ、、、、もう無理しなくていいよ、、、」

といった瞬間

瞬時に笑顔は消え、一点を見つめたまま無言になり、、、涙もない、、、。

心がボロボロになっている、、、


「気づいてあげれなくてごめんね、、、よくがんばったね、、、。」


、、、もう何年も前の出来事だが、
この時の子供の表情は胸に焼き付いている。

怒り、屈辱、悲しみが入り混じっている、、、

私は、怖くて抱きしめることが出来なかった。

もう、彼の表情は一人の大人だった。

抱きしめて「よしよし」なんて子供扱いする事を躊躇させた。

その後、直ぐに家族で話し合い対策をし、いじめは終わった。

親としてメンタルケアをし出来ることはしたつもりだが。

この子にとって何がベストだったかはわからない。

でも一つ、人に相談することの大切さは話しておいた。

この先の人生。もう、壊れて欲しくない。

前に進むための方法を間違えないように


あらから何年か経っても私はこの出来事を未だによく思い出す。

その頃の私は、義父母との同居で嫁として耐える事が当たり前で過ごしてた日々、家事は全部私だった

毎日 子育てと仕事、加えて義父母の対応で心が病んでいた。

私が、彼に「笑顔に救われる」など言い過
ぎていたのかもしれない。

心の癒しは子供だった。本当に彼の笑顔には助けられていた。

きっと、色々気を使わせていた。

彼には、いつも笑顔でいることのすごさ、強さを教えられました。

甘えていたのは私の方でした。


だから、、、いつもニコニコしている人ほど無理をしていないか心配になる。

気持ちと心が一致しないでいると人は壊れる事があると。

『素』で居て良い場所があること。

笑顔って人を幸せにするし、たくさんの人を助けるし必要なものだから

無理せず!良いバランスで!

笑顔を大切に。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?