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不登校の理由は10代での結婚。女の子の36%

フィリピンでは、学校に通っていない子どもが、6才-14歳で3.5%、15才-24才では17.5%もいます。

また、学校に入学したとしても、高校生の18.4%、小学生でも12.5%が、卒業せずに途中でドロップアウトしてしまう現実。


そして、フィリピンの統計局(National Demographic and Health Survey)が、2014年に公表した、義務教育期間中に不登校になってしまった原因です。

1位 結婚、同棲、出産 22.9% (女の子に限ると36%)
2位 家が貧困 22.7%
3位 学校に興味がない 19.1%


これらの原因の背景について説明します。

10代の子どもの10%が出産

フィリピンでは若年で同棲、結婚、出産をする子どもが多く、15-19才では、既婚者が1.4%、同棲している子が7.1%、そしてすでに子どもがいる子が10%。

その理由で考えられるのは

・避妊しない
カトリックの国、フィリピンでは中絶は違法行為になります。
また、避妊をしないで性行為におよぶ人たちがたくさんいます。

・性教育を受けていない
学校には、性教育を教える授業がありません。

・周りが生んでいるから自分も生みたい
自分の周りに10代で子どもを授かっている母親がたくさんいる。
だから、自分も子どもが欲しいと思うようになる。

国民の6人にひとりが貧困

2018年現在、基本的な生活をするための収入が得られていない貧困層の割合は、16.6%と推定されました。

国民の6人にひとりの割合です。


毎日の食べるものにも困っている家庭が、子どもの教育費を捻出するのは困難です。

もちろん、義務教育期間の公立学校では、授業料は無料ですが、制服や文房具代、そして通学費や昼食代がかかります。

小学校には入学したものの、親が継続的に教育費を支払うことができず、途中で不登校になってしまいます。

就学に興味なし

不登校者の約5人にひとりは、学校に通うことに対して興味がない、つまり価値がないと答えました。

貧困層の親は義務教育を完了していません。
最終学歴は良くて小卒、小学校中退者も少なくない。

でも、自営の仕事を見つけて、収入を得、家族を養っている。


貧困家庭に生まれた子どもの場合、親の仕事を継ぐケースがほとんどです。

教育を受けなくても、親の仕事ができれば問題ないのです。

こんなにちがう日本の不登校の理由

文科省が2018年に発表した日本の不登校生徒の割合

小学生 0.7%
中学生 3.6%
高校生 1.6%

そして、不登校の割合が最も高い中学生が、学校に行きたくない原因
(日本財団統計データ2018年/複数回答)

1位 朝、起きられない 59.5%
2位 疲れる 58.2%
3位 学校に行こうとすると体調が悪くなる 52.9%
4位 授業がよくわからない 49.9%
5位 学校は居心地が悪い 46.1%


怠け癖と思われてもしかたないような理由が上位を占めています。


フィリピンと日本の子ども。

不登校の理由には、おおきな違いがあることがわかります。


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