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京都ビジネス交流フェア(ブース訪問&企業×学生ワークショップ)レポート

こんにちは!インターン生のべるです🔔
今回は、2/15(木)に京都パルスプラザ(京都府総合見本市会館)で開催された京都ビジネス交流フェアの様子をお届けします!

京都ビジネス交流フェアとは B to Bに特化した京都最大級の展示商談会。高度な技術力や製品開発力を持った京都府内の「ものづくり/情報関連企業」187社20団体が一堂に展示されました。

この京都ビジネス交流フェアに参加させていただき、午前中に各企業のブース訪問、午後に企業×学生ワークショップを行いました。

<今回のフェアを開催するにあたり・・・>
今回の企画は、フェアの主催者である京都産業21様とグローカルセンターの「若者」や「企業人」に対する、以下のような熱い想いが重なり、初の試みで学生もフェアに参加させていただけることとなりました。
★未来の象徴である「若者」と今の社会を支えている「企業人」が同じ場所でフラットに話す場を作りたい!
★若者には普段ふれることのできない、ものづくりやそれに関わる人・企業に出会い、「働く」や「社会」に対する視野を拡げてほしい!
★企業人には、人手不足が課題となる中で、若者の価値観に触れてもらい、これからより良い社会を目指すにあたり、いい意味でどんどん揺さぶられてほしい!
学生を温かく迎えてくださった、企業人の皆さん!ありがとうございました!


◎ブース訪問

株式会社Anamorphisis Networks様ブース訪問時の写真
一般社団法人京都試作ネット様ブース訪問時の様子
ウガンダでの取り組み事例の紹介を聞いている様子(試作ネット)

今回私たちは、5社×3チームの企業を訪問させていただきました。
私のチームが訪問させていただいたのは、株式会社Anamorphisis Networks様、ヒロセ工業株式会社様、洛陽化成株式会社様、株式会社コイズミデザイン様、一般社団法人京都試作ネット様の5社です。

今回、私が訪問させていただいた5社を通して、強みをそのまま伸ばしていく企業や、他の企業やお客さんと協力しながら製品を作り上げていく企業などがありました。企業によって工夫しているポイントが異なっているという事に気づき、それぞれの企業が何かしらの課題に直面した際に、企業の人たちが考え抜いてきた努力を知ることができました。
また、普段お会いすることのできない企業の方と話すことができ、直接関わってみないと分からない、その人がもっている熱意や思いを感じ取ることができました。

【ブース訪問を終えた参加学生の感想】
🧑🏻‍🎓今まで自分の知らない業界やアイディアや試行錯誤が詰まった製品について知ることができた。
👩🏻‍🎓実物の製品に触れて、わくわくした。それぞれの業種で得意なことが違って面白いと思った。
🧑🏻‍🎓ブースにいる人の楽しそうな様子を見て、幸せとは何かについて考えることができた。
🧑🏻‍🎓日常あまり触れることができない製造の分野の現状や仕事内容に触れることができた。

参加者へのアンケートより一部抜粋

◎企業×学生ワークショップ

今回のワークショップの参加者は、学生11人、企業人11人の計22人。
はじめに、京都産業21 市場開拓支援部 部長 諸戸様から今回のワークショップの経緯・目的・ゴールを共有していただき、参加者同士の交流が始まりました。

〇チェックイン

始めに
①呼ばれたい名前
②所属
③今の気持ち
④引いた自己紹介カードのお題

この4点をそれぞれのグループでお互いに伝えあいました!

自己紹介カードを使ったチェックインの様子

【チェックインの様子】
▼今の気持ち
👩🏻‍🎓(学生):初めて学生や社会人と話す交流会に参加するから、話している間の雰囲気つかみたい。
👨🏻‍💼(企業人):これからどのような話ができるのか、わくわくしている。
👩🏻‍💼(企業人):自分が卒業した大学の在学生が同じ交流会に参加していてびっくり。
🧑🏻‍🎓(学生):今まで、ものづくり企業の方々と話したことが無かったから、どんな新しい会話ができるか楽しみ。
▼引いた自己紹介カードのお題(様々なお題が書かれたカードの中から1枚引いて問いを答えました)
👩🏻‍🎓:印象的だったガチャガチャは?
→趣味で、よくガチャガチャを回すが、その中でもバスストップボタンが印象的だった。
👨🏻‍💼:なんでも買えるなら何が欲しい?
→買えるものではないけど、今2歳の子どもがずっと好きでいて欲しい。
👩🏻‍💼:この春やりたいことは?
→社会に出てから運動できていないから、運動できる習慣を作りたい。
🧑🏻‍🎓:口に出して言いたい言葉は?
→ビーフストロガノフ

参加者の発言より一部抜粋

〇対話ワークショップ

今回はワールドカフェ形式で行い、
第1セッションチェックインをしたグループで対話を行う。
第2セッション:別のグループに行き、対話を行う。
第3セッション:元のグループ(第1セッションの形)に戻り、第2セッションで話した内容を共有し、さらに話を深める。

というステップで対話ワークショップが進んでいきました。

ワールドカフェはグループのメンバーが様々なグループで話を聞くことで、参加者全員があたかも全員で話し合った感覚になれる手法です。

今回の対話の問い

対話ワークショップの問いは、2050年どんな働き方をしていたいか
今回は私が参加したグループの対話ワークショップの様子をお届けします。

・第1セッション

第1セッションは笑いがあふれかえっていたチェックインの雰囲気のまま進んでいきました。

<学生が2050年に仕事に対してどのような状態でいたいか>
👩🏻‍🎓:2050年、自分は50歳近くて、とりあえずはバリバリ働いていたい。IT業界に興味を持っていて、できればその業界で仕事を続けていたい。
→👨🏻‍💼:50歳近くで働くっていう事は、管理職になりたいと思っているの?
→👩🏻‍🎓:できたら管理職ではなく、直接お客さんと接しながら働いていきたい。

<学生が理想とする仕事と休みのバランス>
🧑🏻‍🎓:休みが十分にとれるような働き方をしていたい。今の企業人の休みはどんな感じですか?
→👨🏻‍💼👩🏻‍💼:カレンダー通り、土曜日と日曜日に休みを取れている。福利厚生はしっかりとしているが、緊急時や業務が滞っている時には、土日に出勤しないといけない。
→🧑🏻‍🎓:特に緊急時の対応は、いつ仕事が来るが分からないから、休みの日でも休んだ気になれないんじゃないか?
→👨🏻‍💼:緊急時といっても、ほとんどないからそんなに嫌ではない。

<仕事とプライベートのバランス>
👩🏻‍💼:休みの話に関連するけれども、仕事はしっかりしたいけどプライベートも守って働いていきたい。
→👩🏻‍🎓:仕事とプライベートの境はしっかりしていきたい
→👨🏻‍💼:仕事とプライベートの境はあった方がいいと思うけど、家庭をもって子どもができると仕方ない事だけれども、仕事以外にも子育てなどで自分個人の時間が押しやられてしまう。だから、健康に生きて、子どもが育ったら自分個人の時間を大切にしていきたい。

<肩書きと残業と会社経営>
👨🏻‍💼:健康に生きるという話で言うと、言われがちなのが残業時間の話で、残業時間や休日出勤は肩書きに左右されていると思う。例えば、課長だから休日に出勤するのは当たり前、残業するのは当たり前という風潮があると感じる。
→🧑🏻‍🎓:それだったら、肩書きを無くしたらいいんじゃないか?その方が話にあった残業が少なくなったり、肩書きを考えずにミーティングや相談ができるようになったりするかもしれない。
→👩🏻‍💼:肩書きを無くしてしまうと、企業自体の方向性が失われるから、役職はあってほしい。一時的に肩書きを無くして対話ができるタイミングがあるのはいいことだと思う。

・第2セッション

第2セッションでは、第1セッションで異なる観点から今回の問いについて話していた人たちが集まり、テーブルホストを中心に話が広がっていました。

第2セッションの様子

<仕事基準かプライベート基準か>
👨🏼‍🎓:第1セッションでは仕事の時間とプライベートの時間、どっちに価値を置くのかという話をした。仕事自体にやりがいを見つけるのか、それともプライベートを豊かにするために仕事をするのかという大きな考え方の違いがあるという話をしていた。また、社長(リーダー)にはどのような人が向いているのかという事も話して、リーダーの素質がある人は、まとめると人を惹きつけられる力がある人という話になった。
→🧑🏻‍🎓:社長はずっと会社のことを考えていて、プライベートの時間が無いように感じる。
→👩🏻‍💼:社長や経営者もしっかりと休みを取っている。けれども、休みの間も会社のことを考えている人が多いと思う。
→🧑🏻‍🎓:それでは休んだ気になれないんじゃないのか?
→👩🏻‍💼:経営者は社員全員のことを考える必要がある。会社のことを自然と考えているから、いやだとは感じない。
→👨‍🎓:自然と会社や社員のことを考えられる人が経営者になることができるのではないか。だからこそ、そんな経営者(リーダー)に人が集まるのではないか。

<オンライン環境の働き方、メリット・デメリット>
👨‍🎓:僕は、社長とかにはならずに、家で働きたい。2050年には、自然豊かな場所に引っ越してテレワークなどで働きたい。
→👩🏻‍💼:コロナによって、テレワークが普及したことによって、オフィス自体もレンタルオフィスが主流になってきていると思う。
→🧑🏻‍🎓:テレワークが普及したことで、ミーティングなどはすべてオンラインで行っている?
→👩🏻‍💼:そんなことはなく、対面のミーティングも必要
オンラインでは気分的にだらけてしまったり、相手の熱量や雰囲気が伝わらなかったりする
→👨‍🎓:就活で、どの企業も面接もオンラインが含まれていることもあるけれども、1回は必ず対面での面接が含まれている。
→👨🏼‍🎓:私は、IT系の会社に勤めたい。この話を聞いてできたら2050年にはオンラインのミーティング・面接でも熱量や雰囲気が伝わるようなものを作り上げたい

・第3セッション

第3セッションでは、第2セッションで様々な視点から深まった意見を持ち寄り、第1セッションでは絶対に出なかったであろう意見を出し合いました。

第3セッションの様子

<プライベート基準の働き方、働く意義と必要な事>
👨🏻‍💼:第2セッションのグループでは、みんな働くのが嫌という感じで、週休4日の話まで出てきていた。その中では、そもそも働かないといけないのかという話から始まり、最終的に幸せを求めるため(プライベートを充実させるため)に働くという話になった。また、働くために必要なことはコミュニケーション能力だけという意見になった。その他のスキルや技術はAIに任せたらいいという話に落ち着いた。

<ワークとライフのあり方>
👩🏻‍💼:私の第2セッションのグループは経営層の人が多かったけれども、自分たちの同じようにワークライフバランスの話をしていた。経営者の人は、仕事が好きでプライベートに仕事が舞い込んできても構わないスタンスだったことから、ワークとライフで分ける必要があるのかという疑問を持った。

<転職の捉え方>
👩🏻‍🎓:私の第2セッションのグループは仕事をしながら大学院に行っている人や、もう数年働いたら転職するという人がいた。私も数年働いたら転職したいと思っていたから、同じ考えを持っている人がいて安心した
→🧑🏻‍🎓:なんで転職したいと思うの?初めからその会社に就職したらダメなの?
→👩🏻‍💼:スキルアップするためや、そもそも実務経験が無いと入社できない所もあるから仕方ないと思う。また、転職サイトなどがあって、すぐにでもやめて転職できる環境が整っているから。
→👨🏻‍💼:スキルアップをするために入社してきた人でも、その人の幸せを願ったら、転職するってわかっていても心を込めて育てていく使命がある。

〇振り返り

対話ワークショップの後、グループで今日話した感想を共有しました。

【振り返りの様子】
👩🏻‍💼:正直、ジェネレーションギャップが怖かったけれども、まだ学生との考え方が近くてよかった。今回の話を通じて自分の思うままに働いていけたらいいと感じた。

👩🏻‍🎓:25年先の事とか考えたことが無かった。その話をしている中で、色んな企業の人の話を聞き、考え方を知ることができた。

👨🏻‍💼:今の学生がどのようなことを重視しているのかという事を知ることができた。今の自分と働き始めたばかりの人との考え方の違いもつかむことができてよかったと思う。

参加者の発言より一部抜粋

〇全体共有

振り返りが終わった後、この交流会の締めくくりとして、各グループから代表者が今日の振り返りを共有しました。

【全体共有の様子】
🧑🏻‍🎓:将来、AIに仕事を奪われるという話をしていて、それに対抗するために自分の欠点をを補完していくのではなく、自分ができるところをとことん伸ばして、自分ができない所をAIにやってもらったらいいという考えを持つことができた。

👨‍🎓:社長や平社員など企業人といっても様々な世代がいた。ワークライフバランスについて考えて、学生であっても企業人であっても異なる考えがあることを知った。

👩🏻‍🎓:学生が仕事が嫌だと感じるのは、通勤時間帯の仕事に行くのが嫌な雰囲気を醸し出しているのをよく見ているからなのではないかと感じた。私はそんな社会人と思われないように仕事と私生活でバランスを取って、こどもたちに辛そうと思わせないような生活を送りたい。

👨🏻‍💼:自分がとがった生き方をしてきていたと思っていたけれども、今の学生たちも同じようにとがっていたからうれしい。これからの学生に期待をしたい。

参加者の発言より一部抜粋

〇終わりに

~インターン生べるの感想~
私が今回、京都ビジネス交流フェアに参加してみて、私たち学生だけがプライベートを充実させるために働きたいと思っているのではなく、企業人も同様の考えを持っている人がいるという事を新しく知ることができました。また、今まで私は必ず仕事とプライベートは分けないといけないという考えでいましたが、今回の対話ワークショップを通してプライベートに少し仕事が混じってもいいという考え方に変化していました。

ブース訪問、企業×学生ワークショップを通して、企業人と学生双方にとって新しい発見が生まれていたと思います。これからも、このような企業が集うフェアなどに学生が参加し、企業の人も学生も新しい発見が得られるようなそんな機会が生まれればいいと思いました。

運営のみなさま、ご参加いただいた企業のみなさまありがとうございました^^

グローカルセンター インターン生
京都教育大学 教育学部 鈴木 優太(ベル)

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今回企業も学生も新しい発見ができたワークショップのテーマを設定するにあたり、とても参考になった12月の企業訪問もぜひご覧ください。(京都ビジネス交流フェアにも出展されておられます。)


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