見出し画像

「貧困」とは?ーWhat is poverty?*English below

GLOCAL初の海外とのコラボPBL


GLOCAL初の海外とのコラボPBLが2021年度遂に本格的にスタートしました🌱ASIAでB Corp認証企業をリードする社会起業家/実業家のCorey Lienとタッグを組んで、台湾×京都で新しい社会課題解決のシステムを考えるこのPBL。GLOCALでは近年、個別企業の課題を扱う課題解決プロジェクトから、社会課題を深堀りしそれに対して企業や行政と学生、がコラボしてどんな働きかけができるか?取り組めるかというアクションベースのプロジェクトにシフトして行っています。

Coreyの他にTaiwanから数名の学生と教授2人が参戦予定で、全プロセスを基本的に英語&オンラインで進めていくことになります🤩また、GCの理事を務めていただいている村田和代先生(龍谷大学)にも関わっていただけることになり、これまでにない沢山の挑戦を試みています。

GC学生チームは4月時点で3名(ナナコ、マリナ、ヤス)GW前から日本/京都の「貧困」をテーマにリサーチを開始。そのVol.1のレポートを今週の金曜日のTaiwanチームに共有するために、全て英語で進行、資料作成しています。またこのPBLではこれまでよりもプロセスの共有に力を入れていくために、今後はNoteをベースに各ミーティングの様子やレポートのを公開していきます。

この取り組みを起点にこれまでアプローチの少なかった「Global🌎」との繋がりや視点、また実績の獲得を目指していきたいと思います🤗

では、メンバーの学生によるMTGの様子とレポートをどうぞ!


学生による活動プロセスレポート【Vol.1はななこです】


こんにちは!来月、日本からマレーシアへ飛び立つななこです★

画像4

堀菜々子と申します。マレーシアのHelp universityに在籍中の大学2回生です。現在は、京都に移住してきて、場所の士心という場所の運営に携わっています。昨年の9月頃からグローカルセンターの方々とお話する機会があり、今回のプロジェクトにもお誘いいただきました。

・7人に1人の子供が相対的貧困


日本における子どもの貧困調査によって、その実態が明らかになりました。Corey含めミーティングに出席していた全員がその数字に驚きを見せていたのが印象的です。調査しないと認識できない数字があることを知り、いかに自分自身でアンテナを張って情報収集するかの重要性を確認しました。

画像5

・経済的困窮による大学中退者は約20%に及ぶ

私からは、同じ大学生の友達が実際に経済的困窮から大学を中退しようかと悩んでいたことを知ったメンバーが、学生の貧困状況の実態を調査報告しました。大学における中退の原因や日本における奨学金制度について、考えさせられる調査でした。

画像5

・子どもの貧困を巻き起こす二つの原因

子どもの貧困には二つの種類があるということを学びました。一つは、孤児であることによって経済的支援をしてくれる親がそもそもいない子どもの貧困です。もう一つは、親の貧困の影響を受けて、同じ状況に陥る子どもの貧困。それぞれ必要とする支援や解決策は異なってくることが予想できます。

・ミーティングのまとめ

それぞれが日本や京都において問題となっている貧困について、それぞれが自らの関心に従い調査を行いました。それを共有し、深堀することで見えてきたのは、社会システムの問題だった。そして、システム問題を眺めたときに、その1つの要因として挙げられるのが雇用問題。貧困が生み出されるということは、十分に生活するお金が多くの人に回っていないことが言えます。一つ一つの貧困問題は確実につながっており、それを作り出しているのが社会システムであることは明らかです。このシステムを作り上げているのは、多くの企業であり、行政、そして私たちです。根本的な原因であるシステムを改善しない限り、日本における相対的貧困は残り続けます。それぞれの貧困問題の解決のためにも、根本部分の変革が必要で今後、貧困の数値は一定に保たれるだけでなく、増えていくであろうことは容易に想像がつきます。誰もが貧困状況になりうる現代への恐怖をどうとり払うかを考える必要があると感じました。

・わたしが焦点を合わせているポイント、模索していきたいこと

私は、一人親家庭における貧困に焦点を合わせて調査を行いました。仕事と子育ての両立が難しいということは、多く耳にします。そんな中、都会において忙しい日々を過ごしながら、家庭を一人で守らなければいけない、一人親の方々がいます。シングルマザーの調査によって、コロナによる経済活動の停止が困窮状態をさらに悪化させていることを知りました。その影響は子どもにも伝達し、私たちの見えないところで苦しんでいる人がいます。日本において、交流階層の固定化が起こっているからこそ、実際に起こっている問題が表面に出てこない。その問題を知ったからには、何かできることがあるのではとこのプロジェクトに参加しする気持ちを新たにしました。

画像3

ーWhat is poverty?
*Record of today's meeting

① Self-introduction
My name is Nanako Hori. I am a university student at HELP University in Malaysia. Currently, I have moved to Kyoto and am involved in the management of a place called “Shishin”. Since September of last year, I had the opportunity to talk with the people at the Glocal Center, and I was invited to this project as well.

② Key words of this meeting
・ One in seven children is in relative poverty
A child poverty survey in Japan has revealed the reality. Everyone at the meeting was surprised at the numbers. I learned that there are numbers that cannot be recognized without investigating and confirmed the importance of how to set up an antenna and collect information on my own.

・ Approximately 20% of university dropouts due to financial distress
Committee member’s friend was actually worried about dropping out of college due to financial distress. The member investigated and reported on the actual situation of student poverty. It was a research that made me think about the causes of dropouts at universities and the scholarship system in Japan.

・ Two causes of child poverty
I learned that there are two types of child poverty. One is the poverty of children who have no parents to provide financial support by being orphans. The other is the poverty of children who fall into the same situation under the influence of parental poverty. It can be expected that the support and solutions required for each will differ.

③ Summary of the meeting
Each of them conducted a survey according to their own interests regarding poverty, which is a problem in Japan and Kyoto. By sharing it and digging deeper, it was a problem of the social system. And one of the system problems is the employment issue. The fact that poverty is created means that many people do not have enough money to live. It is clear that each poverty problem is definitely connected and that it is the social system that creates it. Many companies and governments make up this system. Relative poverty in Japan will continue to remain unless the underlying system is improved. Fundamental reforms are needed to solve each poverty problem. And it is easy to imagine that the number of poverties will not only be kept constant but will increase in the future. Everyone needs to think about how to get rid of the fear of the present age, which can lead to poverty.

④ The point that I focus on
I focused on poverty in single-parent families. I often hear that it is difficult to balance work and child-rearing. Meanwhile, there are single parents who have to protect their families by themselves while spending busy days in the city. A single-mother survey found that Corona's suspension of economic activity exacerbated distress. The effect is transmitted to children, and some people are suffering from our invisible. In Japan, the problems that are actually occurring do not come to the surface because the exchange hierarchy is fixed. I participated in this project because I knew the problem and thought that there was something I could do.

画像1

📝行元よりひとこと:

子どもの相対的貧困率が「長年にわたってずっと高止まり」している。社会システムをつくってきた政治が放置している問題でもある、そしてそれを成り立たせているのは私たち。
◯参照:https://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/forum/h29/pdf/kashiwa/kichou-2.pdf

ひとり親で特に深刻なのは母子家庭でこれも「長年」改善されていない、放置してきたことから目をそらさない強さを持ちたい。
https://www.jil.go.jp/press/documents/20191017.pdf

政治と行政も何もやっていないわけではないけれど、現場に届ける工夫が足りないところはみんなの視点知恵を結集すればなにかよい変化が起こりそう。♡楽しみにしています。
>マリナ、D'où venons-nous ? Que sommes-nous ? Où allons-nous ?

行元がBcorpとCreyとの出会いのきっかけになったのはブラジル。
https://kyoto.impacthub.net/2019/05/25/impact-hub-global-gathering-2019-part2/


関連情報:
*B-corp(ビーコープ)認証とは

米国ペンシルバニア州に本拠を置く非営利団体のB Labが運営している認証制度。環境、社会に配慮した事業活動を行っており、アカウンタビリティや透明性などB Labの掲げる基準を満たした企業に対して与えられる民間認証。現在、全世界約70ヵ国のPatagoniaをはじめとする約3000社企業が業種・地域・規模別に厳正なプロセスを経て認証を取得。

*Corey Lien(CEO DOMI &Co-Chairman of the Asia-Pacific B Corp Association ) 
「家」を意味するDOMIは、気候変動にコミットするチェンジメーカーを育てる土壌を耕すためのプラットホームとして設立。「ビジネスの手法で民間から素早く動く、エネルギー削減を具体的に進めれば全ての環境問題が解決に近づく。」といのが彼の理論。DOMIでは各家庭や小売店の24時間のエネルギー消費を可視化する電力モニター装置を開発。テスラ、マイクロソフトをはじめとする民間企業と協働し、政府からは店への補助金を引き出すことで、取り付け店舗側のコスト負担はゼロに。
Corey自身、17歳で起業しアパレルのイーコマース、投資会社の経営をめまぐるしく行う日々、何か空っぽになっていく自分に気が付き、そんな時お子さんが生まれたことも相まって大気汚染や環境問題についての危機感が高まりこの会社を設立。レバレッジを効かせて物事を前に動かす具体的な戦略をと溢れる情熱を持ち合わせる彼のところには、ユニリーバの幹部等もCSR活動に相談に来るそう。

Bcorp: https://sdgs.media/blog/4999/

DOMI HP: http://en.domiearth.com/domis-theory-of-change


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?