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海外移住で到着後にやるべき5つのこと

(本日の写真: Nvhaun, Copenhagen, Denmark)

本記事のターゲット読者
【渡航先】全世界

国によって差異はあるものの、大体やらなければいけないことはある

新天地に無事到着!
おめでとうございます!!
ありきたりな表現ですが、本当不安とワクワク感がないまぜになりますよね。
私も初めてロンドンに渡った折には期待を裏切らず、冷たく、でも優しい雨に降られながら、「とうとう来たぞ!」と灰色の街並みを眺めて思ったものです。

さて国によって多少の差異はあるものの、到着後共通してやらないといけない事はあります。
個人的な優先順位に並べていくと以下の通りとなります。

1. 交通パスの購入
2. ビザなどの行政手続き
3. 銀行口座の開設
4. 携帯の契約
5. 住居探し

以下では一つ一つ簡単に見ていきます。
(国ごとの具体的なアドバイスはまた別記事で。)

1. 素敵な靴と交通パスで新しい街を歩こう!

日本では公共交通機関を利用する際に定期券というものが購入出来ますが、A地点からB地点の特定の路線の利用に限られます。
(例: 東京・品川間のJR)
一方でロンドンを始めとしたヨーロッパの街の多く、またヨーロッパの旧植民地(アメリカやカナダ)の一部都市では交通パスが「ゾーン制」となっている場合が多いです。

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上記はロンドンの地下鉄路線図ですが、各駅が1~8のゾーンに属しているのが分かります。
そして交通パスもこのゾーンごとに発行されるんですね。
パスや都市にもよりますが、ゾーン内であればどこにどうやって何回移動しようが毎月一定額、という事となります。
新しい都市に引っ越したばかりの時は土地勘が全く無い中新居を探したり、逆に観光に出かけたりしたくなるものです。
交通パスを予め購入しておけば、交通費の節約にも繋がりますし、新しいエリアにも躊躇なく行けますので、個人的には到着直後に行うことをオススメします!
街の中心部(ロンドンで言えばZone 1 - 2)の Monthly Pass 1ヶ月分をまず購入しましょう。

2. めんどい最重要作業はさっさと終わらせよう!

次に行いたいのは、日本の「住民票」みたいなものの取得手続きなどの行政手続きです。
これは当然ながら国によって取得すべきものやその手順が異なるので、詳細は個別記事に譲りますが、この「滞在証明書」みたいなものは今後何をやるにも必要になってきますし、現地で就職や就学される方はその組織に求められます。
そういった方達には就職先や就学先から必要書類や手順書の提供などのサポートがあるかと思いますので、積極的に活用しましょう。
(なければ自分からどんどん問い合わせしましょう。)

3. お金の心配がなくなると不安が一つ解消される!

現地で勤務していて、お給料の振り込みに現地の銀行口座が必要となる場合は、新規口座開設が当然必要となります。
一方で

「新天地には1年位しかいない予定なんだけど現地の銀行口座っている?日本のクレジットカードやデビットカードで十分じゃない?」

なんて声を、特に学生からたまに聞きますが、私は銀行口座の開設を強くオススメします。
その理由を安全性、利便性、そして経済的優位性から考えましょう。

■ 安全性
現地の銀行口座を開けば、その銀行のカードを発行してもらえます。

銀行口座の開設 クレジット AND/OR デビット/キャッシュカードの発行

そうすると不測の事態への対応が迅速なんですね。
例えばクレジットカードを紛失・盗難されたとしましょう。
現地の銀行であれば使用停止や再発行までの手続きが短期間で終わります。
一方で日本のクレジットカードであれば再発行から手元に届くまで時間がかかります。
そもそも海外の住所に郵送してもらえなければまず親族に送ってもらい、そこから自分に郵送してもらわなければなりません。
その間手元にある現金のみで生活するのがキツイというのは想像に難くないと思います。

■ 利便性
渡航先が欧米の場合、まず支払いは現金ではなくカードで出来る場面が多いです。
現金を持ち歩かなくていい、残金を気にして定期的にATMに行かなくて良い、というのがカードの利便性ですが、欧米で発行されるカードはタッチレス (Contactless) 決済が出来ます。

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(写真はこちらより引用)

Suicaのような交通系ICカードみたいな使い方が出来るわけですが、上記の丸に囲まれた印がついたカードに使用が限定されます。
そして2020年現在潮流が変わりつつありますが、日本の多くのクレジット・デビットカードにはこのタッチレス決済に対応していないんですね。
もちろんチップでの決済は可能なのでカード決済そのものが出来ないというわけではありません。
しかしタッチで済むのと、いちいち暗証番号を入れたりしないといけないのでは利便性に差があるのは明白でしょう。

■ 経済的優位性
一番大きいのがこの経済的優位性です。
過去記事にも書きましたが、日本からお金を送金する際にはTransferwiseというサービスを利用するのが一番費用が低く抑えられます。

Transferwiseを介して送金するとその費用が1%前後に抑えられます。
日本のクレジットカードを使用する際の費用がお買い物であれば1.5~2%以上、キャッシングとなるともっとします。
従って現地銀行口座という受け皿を作り、そこに送金するのが一番安価なんですね。

以上の理由から現地到着してからすぐに銀行口座を開設しに行きましょう。
なお現地で勤務される方は、勤務先から身元保証のような手紙を一筆書いてもらって持っていくと開設がスムーズになります。
さらにそこに予定報酬額(つまり年俸)が記載されてたりすると、銀行によってはより良い条件の口座が開けたりします。

4. 携帯の切れ目が連絡の切れ目

まあ当たり前ですね。
新居を探す上でも何をする上でも連絡先とインターネットはもはや必須です。
いきなり月額契約を結んでも構いませんし、じっくり業者を選びたいということであれば、プリペイドSIMを購入してもいいでしょう。
いずれにせよ過去記事にも書いたように、事前にSIMフリーの端末を用意すると到着直後のストレスが大きく減ります。

5. 同情するなら家を探してくれ!

個人的に一番ストレスフルなのがこの住居探しです・・。
会社から住宅補助金がじゃぶじゃぶ出る駐在員は別として(偏見かもしれませんが・・)、一般ピープルはそこまで住居にお金を出せません・・。
私はFP2級の資格を持っていますが、家賃は手取り収入の3割を超えると家計をかなり圧迫されると言われています。
まあ住居の選定基準や予算は本当に人それぞれなのですが、早め早めに、それこそ渡航前から情報は集めるようにしましょう。

何をするのも平日だけに出来る場合が多い

上記の5つのことは到着すぐに着手したいものです。
しかしながら平日の日中にしか出来ないことが多いのも事実です。
従って過去記事にも書きましたが、可能であれば現地到着は日曜日にすると到着翌日からいろいろな事が片付けらるのでオススメです!


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