「ちゃんと見てるよ!」が子どもに与える影響
「ちゃんとみてるよ!」という親の姿勢は子どもたちに大きく影響している
たくさんの子ども達をお教室で見てきましたが、それが成績や自信に大きく影響していることも痛感します。
先日、プールで泳いでいると、子どものスイミングで日本人のお母さんが二人プールサイドにの付き添いで来ていました。子どもたちは楽しそうに水の中で泳いていましたが、ちらっ、ちらっとママの方をみているのです。
でも、ママたちはおしゃべりに夢中。
「気づいて!ママ!」と心の中で叫ぶ私。(と言いながら、私もこうだったかもと振り返る...)
一方、そのプールにはヨーロッパ(フランスかなぁ、イタリアかなぁ)の子どもたちのママ達も付き添いにきていました。
その子どもたちが
"Mom, look!"(ママ、見て!)
とママに。
子どもたちはおそらくインターナショナルスクールに通っているのでしょう。お母さん達はヨーロッパ訛りの英語でこう答えました。
"Yes, I'm watching!"(はい、ちゃんと見てるわよ)と満面の微笑み。
子ども達は安心した様子でまた楽しく泳ぎ始めました。
「これだ!」
「ちゃんと見てるよ!」という姿勢。
子ども達はくだらないことでも「ママ、みて!」という気持ちでいっぱい。それが成功しても、しなくても、ママに見て欲しいのです。(もちろん、パパにもみてもらいたいんです。)
子ども達もいつか「ママ、みて!」をやめる時がきます。その時期が早い子もいれば、遅い子もいるでしょう。いずれにせよ、それまで、「ちゃんと見てるよ」というママやパパの姿勢を充分に感じて生きてきた子どもと、感じられなかった子どもでは、その後の人生は大きく変わるようです。
ママ達の(先生も同じ)「見てるよ!」という安心感はセーフティネットでもあり、認めてもらっているという最高の励みであり、一つ一つが成功体験となります。
いつまでも「ちゃんと見てるよ!」という姿勢を忘れずに、全力で子どもに関心を持つことを忘れないようにしたいものです。
子ども達に代わって頑張ってあげることはできないし、達成してあげることもできない。だからこそ、彼らに嫌がられる時期が来ても(笑)、「ちゃんと見てるよ!」のメッセージを送り続けることこそが、唯一私たちにできることなのかもしれません。
「教えること」以上に難しいのは「ちゃんと見てあげること」ではないでしょうか。
それが彼らの自信となり、頑張りとなります。
「ちゃんと見てるよ!」ってめっちゃ大事、その瞬間を逃さないように。
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