![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101031544/rectangle_large_type_2_92d38960ad1cc077d0e6214c255b9d3a.png?width=800)
知っておきたい!メディアに選ばれるプレスリリースとは?(PRコミュニティレポート/講師:OneNews編集長 浅野祐介さん)
こんにちは!グローバル・ブレイン(GB)で投資先のPR支援をしている松井です。
GBでは投資先の企業支援の一環として、PR担当の皆さんと気軽に相談し合える「GB PRコミュニティ」を運営しています。
今までに実施した勉強会
・GBPRコミュニティ Kick Offレポート
・PRの成功事例・お悩み共有会
・スタートアップの資金調達PR
・ワークショップで学ぶ、危機管理広報
今回は、株式会社KADOKAWAでOneNewsの編集長をされている浅野氏を講師にお迎えして開催した「メディアに取り上げられやすいプレスリリースの書き方」の勉強会レポートをお送りいたします。
株式会社KADOKAWA 浅野 祐介(あさのゆうすけ)さん
株式会社KADOKAWAに2014年1月に入社。同年10月より「ウォーカープラス」編集⻑に就任。前々職のファッション誌、前職のスポーツメディア時代のネットワークに加え、東京、北海道、横浜、名古屋、大阪、福岡での編 集経験があるため、全国の様々なジャンルのネットワークも広い。2021年3月、ウォーカープラス編集⻑を退任後、ウォーカー、レタスクラブ、ザテレビジョン、ダ・ヴィンチの動画領域を担当。2022年3月に無料のプレスリリース配信サービス「PressWalker」をスタートし、同年9月、「OneNews」創刊編集⻑に就任。
リリースのメールは“ほぼ”読まれない
勉強会の冒頭でまず明かされたのは、1日に2,000通ほどのリリースが届くメディア編集部もあること、そしてそのメールのほとんどが開かれていないという衝撃的な事実。その中で編集部に興味を持ってもらえるリリースにするためのポイントについて、丁寧に解説いただきました。
読まれるリリースにするためのポイント
1. メディア関係者への"ラブレター"のようにアプローチする
メディア担当者がメールを開く確率を高めるために、魅力的なタイトルや本文を工夫することが大事。好きな相手に振り向いてもらうための工夫と同じで、毎日多くのプレスリリースが届く中で、目を引く内容を考えることが重要。
2. 掲載希望メディアの優先順位を決める
配信代行サービスを利用すると、効率的にプレスリリースを送ることができるものの、一斉での送信になるため掲載確率はおのずと高くなりにくい。目標とするメディアの特徴を理解し、掲載されることを具体的にイメージして内容を作成する。この媒体に掲載してもらいたい、という視点でのメディアの調査が非常に重要。
3. ターゲットを明確にする
そのメディアの読者(ターゲット)を意識して、記事の内容を検討する。読者にとって関心がある情報や話題を提供することで、興味を引くことができます。
4. ニュースの価値を明確に伝える
「何が新しいのか」「どこが競合と異なるのか」など、情報の価値を明確に伝えることが重要。情報の提示順序も工夫し、編集部にあなたのプレスリリースが他社と差別化されていることを理解してもらう。
編集者視点でのリアルなTips
また、現場の編集者としての視点から具体的なTipsについてもお話いただいたので、いくつかピックアップしてご紹介します。
電話でのプッシュはむしろネガティブ
電話プッシュはネガティブな場合があるので、メールリマインドがおすすめ。編集者・記者によって考え方が違うと思うので、仲良くなって人となりを研究するのが良い。
「媒体限定ネタ」は心惹かれる
言わずもがなですが、編集者・記者の大好物です(笑)
送付データはWordとPDFのWが嬉しい
環境によってPDFが文字化けするケースが多いので、Wordも一緒に送ってもらえると嬉しい。
動画の実データがほしい
動画メディアも増えているため、動画の実データを送ってほしいメディアは多数ある。ただ添付するとメールが重くなってしまうので、アップロードした先のリンクがあると親切。
実際にメディアさんとコンタクトを取る際に役立つTipsを教えてもらうことができ、明日のメディアリレーションから役立つこと間違いなしでした。
参加者からの質疑応答の時間でも、たくさんの質問にもお答えいただきました。最後に、今回参加された広報担当者のみなさまからの感想もご紹介します。
株式会社HOKUTO 広報 鎌田美子 さん
実際に編集長をされている方の経験から語られる内容は、非常に学びになるものばかりでした。どんなタイトルであったら興味を持ってメールを開くのか、どの時間帯に情報を届けるのが効果的か、広報担当との距離感など大変勉強になりました。教えていただいたお知恵を活かしながら、より自社の魅力が届くように動いていきたいと感じました。
株式会社ビットキー 広報 北島香織さん
赤裸々にメディア側の実態をお話いただけたことで、プレスリリースを受信する側の解像度が上がりました。日々の活動に活かしたいと思います。
株式会社ドクターメイト 広報 中島健志さん
「メディア編集部には、1カ月間に10,500通もの大量リリースが届く‼︎ほとんど見ません‼︎」
講師のメディア編集長から、冒頭に衝撃的なメッセージから始まった勉強会!参加した全員が「どうしたら見てもらえるのぉぉ ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐ 」となり、一言も聴き逃さない勢いで聴き入った、あっという間の1時間でした。
掲載されるリリースの書き方だけでなく、何よりも想いを持って書いたリリースが、メディア担当者に見てもらえるためのテクニックが聞けたことが良かったです。早速実行します!!
GBPRコミュニティでは、今後もPRについて勉強会など企画予定です。GBの投資先企業限定となりますが、参加ご希望の方はこちらまでご連絡ください🙋♀️