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PRコミュニティレポート「ワークショップで学ぶ、危機管理広報」
こんにちは! グローバル・ブレイン(GB)で情報発信を担当している岡本です。
GBでは投資先の企業支援の一環として、PR担当の皆さんと気軽に相談し合える「GB PRコミュニティ」を運営しています。
今回は12月に行われた「危機管理広報ワークショップ」のレポートをお送りいたします。
企業は日々、さまざまなリスクと隣り合わせにあります。たとえば、自社が起こした事件や事故、従業員の不適切な行動などは企業の信用度を著しく低下させ、最悪、事業の存続にも影響してしまいます。
こうした企業の危機において求められるのが「危機管理広報」です。しかし近年、この危機管理広報が不十分だったことで、騒動をさらに大きくしてしまう事例が散見されています。
そこで12月に行われたPRコミュニティの勉強会では「危機管理広報」をテーマに、有事の際に広報担当者に求められる視点を学ぶ講義とワークショップを開催しました。
ゲストスピーカーは、PR会社で危機管理広報コンサルティングに従事された経験を持ち、現在は株式会社RevCommのPRチームに所属されている、小原裕生さんです。
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株式会社RevComm 広報 小原裕生(おばらゆうき)さん
大学在籍中、インターン(アルバイト)としてスポーツメディアを中心にライターやイベント運営業務などに従事。
卒業後、株式会社エイレックス(PR会社 )に入社。同社では、危機管理広報コンサルティング部に配属され、リスク対応における広報コンサルティングや、メディアトレーニング・セミナーのコーディネートなどを担当。
当時担当していたクライアントは、食品メーカー、製造メーカー、公共交通機関、流通・小売業、証券会社、CtoCサービス事業社など。
2022年4月より株式会社RevCommに入社。PRチームに所属。
危機管理広報とは
危機管理広報とは、企業の事業をおびやかす危機的な状況が生じた際に、その影響を最小限に抑え、事態の収束に向かわせるための活動のこと。小原さんはこの定義を参照したうえで、「(危機管理広報は)あったことをなかったことにする活動ではない」と強調しました。
参加者全員で実際の企業の炎上事例を参照しながら、その企業に足りていなかった視点や判断を誤った点などについて考察。実例の分析を通じて、広報として持っておくべき観点を学びました。
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「炎上」を想定したワークショップも
講義の後には架空の炎上案件を想定して、危機管理広報としての対応を考えるワークショップも実施。
公式コメントを発表するなど「能動的」に対応するAチームと、自社から積極的な発信を行わない「受動的」な対応をするBチームの2つにわかれ、対応を議論しました。
ディスカッション終了後には、お互いのチームが検討した内容を発表。両チームそれぞれの視点が共有されたことで、多くの気づきを得ることができました。
スタートアップにも求められる危機管理広報
炎上や事件事故の際はどうしても、自社が世間からどう見られるのかばかりが気になって、被害者や生活者への配慮が十分でないままに発信をしてしまいがちです。しかし、実例の考察やワークショップを通して、いかにそれが危険であるかが実感できました。
具体的なシミュレーションを通じて危機管理広報への解像度を高めておくのは、知名度の高くないスタートアップ企業においても重要だといえるのではないでしょうか。
最後に、今回参加された広報担当者のみなさまからの感想コメントもご紹介します。
企業・個人の発信が活発で多岐にわたるなか、ここ数年はいままで以上に企業の「危機管理」の重要性が増していると感じたため参加しました!小原さんが言っていたように、明確な正解がないからこそ難しいものですが、企業イメージを背負う広報としての役割を果たせるように、起こった場合の対応フローの構築など今からできることを意識して行いたいと思いました。
今年1年間に起こった他社の不祥事やトラブル等を参考に、広報の視点から自社ごととして対応策を考えることができる貴重な時間でした。有事の際に、メディアや顧客などのステークホルダーが求める情報を、丁寧かつ被害を最小限に留めて伝える方法の具体例も学ぶことができ、心得ておきたい内容が盛りだくさんでした。広報担当として、危機管理意識を持つことの大切さを改めて実感することができました。
危機管理広報の基礎から最近の事例まで学ぶことができ、大変勉強になりました。演習でいざ対応を考えると、あらゆるステークホルダーのことを考えた対応を決めることが本当に難しいなと感じました。また1つ1つの事例への感度を上げながら、対策していきたいと思います。
GB PRコミュニティでは、今後もPRについての勉強会などを企画する予定です。GBの投資先企業限定となりますが、参加ご希望の方はこちらまでご連絡ください🙋♀️