ChatGPTを活用して「忙しいあの人」のナレッジを記事にする方法
ベンチャーキャピタルのグローバル・ブレインで情報発信全般を担当している桜川です。最近はChatGPTを始め、生成系AI(Generative AI)の話を毎日目にする盛り上がりっぷり。私も何か業務に使えないかを考えてみました。
オウンドメディアを運用していると、専門的知識を持つメンバーに寄稿してほしいというシチュエーションは比較的多いのではないかと思います。ただ、専門的知識を持つメンバーは当然ご自身の業務が忙しいため、なかなか書く時間が確保できない、依頼するのに気が引ける、というのも「あるある」なのではないでしょうか。
そういう悩みを解決する、ChatGPTの活用法がこちらの5ステップです。
文章を書き慣れてない人にとっては構成を考えることも大きな負担なので、そこだけChatGPTに肩代わりしてもらうイメージです。
例として、ナレッジ記事のパターンとしてよくある「(あるテーマ)についての◯つのポイント」記事で考えてみます。
記事の構成を抽象化した手順に落とし込む
「(あるテーマ)についての◯つのポイント」記事は、大抵こういう構成になっています。
これをもとにChatGPT(GPT-4)に以下のように打ち込んでみました。テーマは「議事録のとり方」にします。
以下、出力結果です。
導入
会議やイベントで議事録を作成する際、多くの人がうまくまとめられない、重要なポイントを見落とすといった課題や悩みに直面することがよくあります。私自身、過去にさまざまな状況で議事録を作成する経験を重ね、この課題に対して独自の解決策を見つけることができました。以下では、議事録の取り方における重要なポイントを3つのアプローチで解説します。
議題と結論を明確に記述する
発言者と発言内容を正確に記録する
議論の流れを整理して記述する
解説
1. 議題と結論を明確に記述する
議題と結論を明確に記述することの重要性は、会議の目的や進行状況を把握しやすくするためです。
だめな例:
議題が曖昧で、結論が不明瞭
いい例:
議題が明確で、結論も具体的に記載されている
だめな例がだめな理由は、参加者が会議の目的や進行状況を把握できないため、効果的な議論ができなくなる可能性があるからです。
2. 発言者と発言内容を正確に記録する
発言者と発言内容を正確に記録することは、後で議事録を参照した際に、誰が何を言ったかが分かりやすくするため重要です。
だめな例:
発言者が不明確で、発言内容が曖昧
いい例:
発言者が明確で、発言内容も具体的に記述されている
だめな例がだめな理由は、後で議事録を見た際に、発言者が誰であったか、具体的な発言内容がわからなくなるためです。
3. 議論の流れを整理して記述する
議論の流れを整理して記述することは、議事録を参照した際に、議論の過程や結果を把握しやすくするため重要です。
だめな例:
議論の流れが乱雑で、結論に至る過程が不明瞭
いい例:
議論の流れが整理されており、結論に至る過程が明確に記述されている
だめな例がだめな理由は、議事録を見た際に、議論の過程が把握しづらく、結論に至った理由や背景が理解できないためです。
まとめ
議事録の取り方における重要なポイントは、議題と結論を明確に記述すること、発言者と発言内容を正確に記録すること、そして議論の流れを整理して記述することです。これらのポイントを押さえることで、効果的な議事録が作成でき、参加者が後から内容を確認しやすくなります。また、議事録は会議の成果を他の関係者に伝える重要なツールであるため、これらのポイントを意識して作成することが求められます。
全部出力するまで1〜2分。具体例が一般論に寄りすぎてたり、一部文章が稚拙に感じるところもありますが、充分これでも成り立ってますね。
この文章を下敷きにして本人に加筆・修正してもらうか、本人オリジナルの観点やナレッジをヒアリングして、PRサイドで編集すれば、忙しいあの人の手間を取らせずナレッジを記事化できそうです(※注意点として、同じ手順で作るとどうしても似たような構成の記事になってしまうので、編集の段階で見せ方を変える工夫は必要だと思います)。
この方法で重要なのは、文章の構成を抽象化・構造化するスキルです。何度か試しているとコツが分かってくるので、めげずにトライしてみてください。
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