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[解説と設問を発表]自然科学分野で中国が主導的地位へ:世界の研究開発はどう変わる【英語で学ぶ大人の社会科】第61回 10/22(日)20時@オンライン

中国人研究者による論文発表数が世界トップへ。世界のイノベーションを左右する研究開発の未来について英語で議論。


2023年10月後半の「英語で学ぶ大人の社会科:世界の知性が語る現代社会」のワークショップのお知らせです。2023年10月22日(日)夜20時@オンラインで開催するワークショップは、英国の科学学術誌「Nature」の記事「What China’s leading position in natural sciences means for global research」を使い、英語で議論します。このワークショップの解説と設問を発表します。

【ワークショップ】

2023年のノーベル賞のシーズンが終わりました。今年は経済学賞、平和賞、生理学・医学賞に女性研究者・活動家が選ばれるなど、研究開発や社会活動の分野でも、時代の変化を感じさせる選考結果だったと思います。

ノーベル賞2023 NHK NEWS WEB

一方、研究者が所属する研究機関や国籍にも近年、大きな変化があります。ずばり中国の躍進です。

「質の高い論文数」中国が2年連続で世界1位に 日本は過去最低の12位

文部科学省の「科学技術・学術政策研究所」(NISTEP)が発表した「科学技術指標2023」によると、1年当たりの論文発表数は中国が46万4077本で首位です。そのシェアは24.6%で、第2位の米国の30万2466本をはるかに上回る数字です。また、他の研究論文に引用されることで、論文の質が測られる引用数においても「トップ1%論文」の1位は中国の5516本でシェアは29.3%です。まさに研究開発の質量ともに中国は2年連続で世界1位になりました。

論文数は世界5位維持するも最注目論文数は過去最低の12位に 科学技術指標23年版

研究開発の質と量が、その国の富、引いてはグローバル経済をけん引することは歴史が証明しています。日本も明治以降、近代化と経済発展に成功したのは、これらの研究開発の成果がその背景にあります。しかし、日本の研究開発が近年、停滞傾向にあることも、上記の統計は物語っています。世界の研究開発における中国の台頭は何を意味するのでしょうか。Natureの分析記事をもとに一緒に考えてみませんか?

次回開催の「英語で学ぶ大人の社会科」では、以下の記事を教材として用い、英語で議論します。ご関心のある皆様のご参加をお待ちしています。このワークショップの詳細は以下のとおりです。

日時: 2023年10月22日(日)20時~21時30分

場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 見学のみ: 500円、初回参加者:800円~

【教材】

What China’s leading position in natural sciences means for global research

Its rise to the top has been long forecast, but what next for Chinese science in the post-pandemic era?

チケットの申し込みは以下のYahooチケットサイトから、または銀行振り込みでお願いします。

【チケット】


自然科学分野で中国が主導的地位へ:世界の研究開発はどう変わる【英語で学ぶ大人の社会科】第61回 10/22(日)20時@オンライン

【銀行振込での申し込み】

振込用紙は以下のサイトからダウンロードお願いいたします。

このワークショップの設問は参加申し込み者、サロン会員、有料ニュースレター購読者及び後日発表するnote記事購入者にのみ送付します。過去のワークショップと同様の設問を設定しますので、以下のマガジンの2020年4&5月の記事(設問を公開しています)を参考にしてください。

【英語で学ぶ大人の社会科】世界の知性が語る現代社会

https://note.com/globalagenda/m/mb6e6207ceae6

解説

日本語で検索すると、中国は学術論文数は1位だが、実は「不正が多い」などという記事が、トップに出てきました。有料記事なので、全てを読んだわけではありません。しかし、この記事の見出しからは、現実を歪めかねない印象を与える危険があります。日本だけでなく、米国国立科学財団NSF:The National Science Foundation) と、世界最高峰と言われる科学学術誌である英「Nature」誌の論文数、引用数ともやはり中国はトップです。

トップ学術論文数で世界一の中国、その裏側で暗躍する「論文捏造業者」 世界中にバラまかれ、学術出版社を疲弊させる中国製「不正論文」(1/4) | JBpress (ジェイビープレス)

このように日本語だけで検索すると、ミスリーディングな情報を先に目にしてしまう危険性があります。

ここから先の情報、設問はイベントへの申込者、サロン/メンバー/有料ニュースレター会員、note記事購入者に公開します。

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