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「技術革新×持続可能性」で自社の未来を考えるアイデア発想ワークショップとは?


 写真左:当社代表 福田 聡子 / 写真右:当社パートナー講師 齋藤 和紀氏

第293回グローバル人材育成研究会は、未来志向リーダー育成のポイント/ 「技術革新×持続可能性」で自社の未来を考えるアイデア発想ワークショップとは? をテーマに開催いたしました。

今求められる「未来志向」のリーダーとは?


第一部:未来志向のリーダーとは? 当社代表:福田聡子

VUCAと呼ばれる、予測のつかない、変化の激しい時代。技術革新の指数関数的変化とともに事業環境も大きく変化している中、未来に向けた「新しい価値」を生み出し、これまでにない発想でイノベーションを生み出す。そうした人材をいかに育成していくか?は、大きな課題です。
どのようにして、そうした「未来志向」の人材を増やしていけばよいのでしょうか?

「現状起点での積み上げ型」から「未来起点でのバックキャスティング型」へ

未来を考えるにあたってまず認識すべき点は、「現状維持の力が強烈に働いている」という点です。特にこれまで日本企業を支えてきた「安全・安心、安定志向」などの強みも、使いすぎるとその裏返しとして、未来に目を向ける機会を奪い現状維持を強化してしまう、ということが起こりがちです。

現状ベースでの積み上げではなく、「未来を起点としたバックキャスティング型」、つまり、「未来という高い視点から現状を捉える」といた視点が当たり前となるように持っていくためには、それだけ未来に対する捉え方を大きく変える、大きな「転換」が必要です。

「現状起点での積み上げ型」から「未来起点でのバックキャスティング型」へ

未来に"どっぷり"浸かることで、現状への「違和感」が見えてくる

現状維持から未来志向への転換を促すために、何より重要なのは「現状のままで見ている自分」への"気づき"です。

テクノロジーの指数関数的な進歩の予測についてはこれまで見聞きすることはあっても「極端な予測」と思い、気にも留めることはありませんでした。
しかしこの「気にも留めない」こと自体が、いざというときに出遅れるきっかけになること、一旦出遅れると取り返しがつかないペースで置いて行かれる危険があることがよく理解できました。

斎藤講師 研修受講者アンケートより抜粋

こうした「知っていても気にも留めない」ではなく、どれだけ未来に向けて大きな変化が起きているのか、それがどんな影響を及ぼすのか、自分事として捉える必要性に気づくことが、転換のスタートなのではと考えます。

たとえば当社主催の「未来イマージョンプログラム」では、未来を「ビジョンと戦略の両方から描く」ことをテーマに、枠を外して未来予想図を描いていただきます。期間中(6か月~10か月)は、ひたすら「未来」について考えるのです。
そうして未来の世界にどっぷりと浸ることで、「未来から今を捉える」視点が定着すると、今へのとらえれば、たとえばタクシーに並ぶ行列といったような普段の何気ない光景を見て「当たり前」と思うのではなく「なぜ並ぶ必要があるのだろう」という違和感を抱く、ということが起こります。

そして「未来から見た今と現状のギャップを埋めるにはどうすればよいのか?」という課題を自ら見つけながら、技術を駆使することで「何か新しいことができるのではないか?」という未来に向けた希望が見え、ポジティブな会話が増えていく、ということが起きてくるのです。

未来イマージョンプログラム

こうした未来イマージョンプログラムでもご一緒させていただいているパートナー講師の齊藤講師をお迎えし、「テクノロジー(技術革新)×サステナビリティ(持続可能性)」をテーマとしたアイデア発想ワークショップ、そしてそれにおいてどのように転換を促しているのか、についてご紹介いたしました。

圧倒的なスピード感:「エクスポネンシャル(指数関数的)」に変化する社会

第二部:齋藤 和紀 氏 
当社パートナー講師
ベンチャー企業から金融庁まで多様な組織での横断的な経験・実績を持つ

AI×テクノロジーは「掛け算」で進化していく

テクノロジー(技術革新)、そしてサステナビリティ(持続可能性)におけるアイディア発想の前提として、テクノロジーや地球環境に対する認識に、大きな「揺らぎ」を与えることからスタートします。研究会でもその一部をご紹介いただきました。

皆さんは、ティッピングポイントという言葉をご存知でしょうか?
「ある一点を超えると、ものすごい勢いで増える」上がり目のポイントです。「今まさに、地球環境の変化がこの上がり目を超えたポイントに来ている」と齊藤氏はおっしゃいます。資源の枯渇も深刻であり、2050年までに飲み水が足りない人は約40億人にもなるという話もあります。

こうした地球環境、人口構造、世界経済や社会構造の変化を受け、産業構造も変化が余儀なくされています。世界を牽引しよう、産業構造に大きなインパクトをもたらそう、という米中を中心とした企業・経営者の取り組みは、想像を絶するスケール感で展開されていることが、数々の印象的な世界の先駆的な取り組みの事例から実感できます。お互いに「圧倒的な差」をつけようとすると、頼みの綱は「テクノロジー」です。しかもその技術進化の特質は「一つのテクノロジー、一つのサイエンスだけではなく、掛け算で進化する」という点にあります。つまり、リニア(直線的)ではなくエクスポネンシャル(指数関数的)な進化を遂げるということです。

スピード感が「圧倒的に」違うということ。
そしてそのスピード感は、「ここから更に、もっと加速する」ということ。

斎藤講師

つまり、気づいたときには、変化が一気に起きていて、いつの間にか世界が変わっている。齊藤氏が繰り広げる数々の事例からは「先駆者が総取りして、2番手以下はまったく歯が立たない」ということがいかに起きているか、を突き付けられます。

だからこそ、こうしたことが起こってくると、今まで持っていたスキルセットが役に立たない、ということが起きてきます。だからこそアンラーン&リスキリングが非常に重要です。また掛け算で進化が起こるからこそ、断片的ではなく社会構造、テクノロジーを横断的に理解し、俯瞰して捉えるということが必要不可欠になってくるのです。

デジタルトランスフォーメーション(DX)が企業でも叫ばれていますが、その本質は、むしろデジタルディスラプション(破壊)にあるとも言えるでしょう。変化のスピードが激しい今、重要なのは加速するデジタル・ディスラプションの波に対して、そうした変化に自律的に最適化し続けるモデルへの転換が求められているのではないでしょうか。

変化が激しいからこそ、自律的に最適化し続ける

人生100年時代、自分が100歳になった時の常識は、いったいどのようになっているのでしょうか? 変化を恐れるのではなく、適切に変化を捉えることが必要です。
未来には、これまでの正解が通用しない。だからこそ自分で考えて決断できるようになることが重要です。

今までと、これからは連続しない新しい時代に突入しました。今、まさに進化の『上がり目』のポイントにいる。その中で、ビジネスの世界でも今までと同じ投資計画でよいのでしょうか?
あらゆるテクノロジーがコモディティ化している中、従来型の組織の意義も見直されています。これからの組織の意義はより『地球人類規模の課題にアタックできる会社』ということになっていくでしょう。
SDGsはファッションではありません。達成しないと地球がもたないのです。世界人類のためになっているか?という基準で物事の考え方を考えていくということです。」

斎藤講師より

実際のワークショップでは、ゲーム感のあるワークなども取り入れ、
日常業務から離れて自由に柔らかい頭で未来や未来の事業について考える、という「みんなで新しいものを自由に考え創造」するということを体験します。こうして社員がエクスポネンシャル(指数関数的)を体得し、実務でも固定観念を取り払った考え方ができるようなるためのベースを作ります。こうした社員が組織に増えることで、組織のアジリティを高めることができるのではないでしょうか。

斎藤講師、ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

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未来志向リーダー育成の観点から読み解くこの施策の意義や効果については、人材育成業界誌「企業と人材」の当社代表福田 聡子による全12回の連載記事「時代をリードする未来志向のリーダーシップ論」にも記載しておりますので、お手に取る機会がございましたら、ぜひご覧ください!

『企業と人材』連載|グローバル・エデュケーション|note
★2022.04月号から連載を致しております。ぜひご覧ください★
 企業と人材 | 人事・労務に関する雑誌 | 産労総合研究所 (e-sanro.net)



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