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2022年10月の記事一覧

たとえば永遠に失われた花が

たとえば永遠に失われた花が

たとえば。

この国では永遠に失われた花が、遠い異国で、誰かの手で、芽吹くこともあるだろう。
地球で永遠に失われたものが、他の星にて生まれ落ちることもあるだろう。
わたしたちが永遠に失ってしまったものが、いつかどこかで、産声をあげることもあるだろう。

絶望はしたくない、と思って、そうしようと決めて。それから信じることにした(信じられなくなるときもあるけれど、また信じることができればそれでいい)。

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おばあさんの幸福の畑

おばあさんの幸福の畑

ご近所に妖精がいそうな畑があって、おばあさんと彼女の亡くなった犬と、目に見えないものたちで整えられたそこがとても好きで。犬との散歩の途中に声をかけていただいて、おばあさんから花を分けてもらったこともあった。(オレンジ色の元気なポピーだった)

雪が溶け、春になってもおばあさんは畑に現れず、だんだん荒れていく場所を見て、あのおばあさんはもう帰ってこないかもしれない、少なくともわたしの目に見える形では

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自分のための覚書

自分のための覚書

日常のひとつひとつ、何気なくしていることが魂の仕事であり、ひとつの祈りの形だということ。

ひとつの言葉、ひとつの思いが、あなたがどんな人間であるかを、世界に表わしているのだということ。

声をあげられずとも、呼吸やまばたきひとつで、あなたは世界を作りあげることができる。

あなたの世界とは即ちすべての世界であり宇宙である。

世界がどんなものになるのかは、あなたの意思に深く関わっている。

あな

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