プロフィットセンターとコストセンター
また1週間が始まりした。バタバタしていてこんな時間になってしまいましたが脳みそと気合いだけは健在です。
最近はnoteに「2020年は土台づくり」と頻繁に書いているのですが、土台づくりは地味(やっている姿が見えづらい)で効果が出づらい(時間がかかるので効果が出てきた時に施策との因果関係がボケやすい)ことが多いです。なので、この手の仕事は重要度が高いのだけど緊急度は低いという認識になり易いです。
結果としてリソースの足りないベンチャーや中小企業では後回しになったり、問題が起きてから対処しようという思考サイクルになります。これは良いとか悪いとかではなくて事実としてそうなるということです。まず大事なのは事業の立上げだしキャッシュの確保なので、土台とか言ってられません。
なので、
「会社がーーーーーー!」とか
「制度がーーーーーー!」とか
「体制がーーーーーー!」とか
色々な意見が出てくるのですが、正直どうでもよかったりします。
経営者の関心はもっと全然違うところにあるからです。
事業の立上げ初期は土台がグラグラな状況の中、全力で走らないとダメなので経営者の馬力に頼るところが大きいと思っています。そして、事業がある程度カタチになってきたところで土台づくりに対してリソースを向けることができるようになります。
この重要だけど緊急度の低かった領域はバックオフィス業務に現れやすかったりします。総務・法務・人事・広報だったりが未整備の状況になり易いです。企業はキャッシュが尽きると死ぬので商品やサービスは当然として、マーケティング、経理、財務などお金に関わるところは何かしら手を入れているものです。リソースのかけ方は戦略や事業内容にもよって変化します。
バックオフィスにどれだけ投資できるか?
は割と経営者の思想によるところが大きいかと思います。
バックオフィス業務は仕事を獲得してくるプロフィットセンターに対してコストセンターと呼ばれます。直接的に利益を生まないがゆえに多くの経営者はバックオフィスを最小に留めておこうとします。
特に小売業などの業態だとその傾向は顕著で、商品やお店以外にお金をかけないと宣言している社長も多いです。そういう企業は規模のわりに本社が古く設備も最新ではないですが、経営の筋が一本しっかりと通っていて素晴らしいなと思います。
無駄にバックオフィスを大きくすることは全ての企業にとって得策ではありませんが、バックオフィスがしっかりしていないとある規模で成長が止まってしまうとも思っています。今年は土台づくりの年なのでバックオフィスについても充実を図りたいと思っています。ゆえにスタッフについては少数精鋭でいきたいと思っています。
バックオフィス部門に優秀なスタッフが配置されている企業はやっぱり強いです。以前みたこのツイートがとても分かり易いです。
バックオフィスの布陣をいかに揃えるかが大事です。
しかし、企業規模によって整備できる範囲に限りがあります。
よって、どこに投資するか、どの順番でやるか、どのスピードでやるかが大事になってきます。当然ですがバックオフィスの充実は組織能力の最大化が目的なので、フロントオフィスとの連携強化が重要な視点になってきます。
バックオフィス側の理屈や、べき論だけでも前には進まないので、フロントオフィス側がバックオフィスがいてくれて良かったと思えるような進め方が必要になります。バックオフィスにはフロント視点が必要なのです。このフロント視点が加わることで、HRの教科書的な理屈やべき論を自社にあった形にローカライズできるのだと思っています。
ただ、最近は本当に体が1つだと限界だなとも思っていて色々と思案しています。今後の経済状況なんかも注視しながら何に注力すべきか吟味していきたいと思っています。