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【海の底に潜るように】SeaBedプレイ後の感想

みんなにはこのゲーム、SeaBedをやってほしい。

ジャンルとしては「百合ミステリー」という分類になるらしい。ミステリー、といっても難事件を解決したり古い洋館で殺人事件が起きる方では無い。「神秘的な」という意味でのミステリーになるだろう。あるいはファンタジー、SF(少し不思議な)要素アリといった方が近いだろうか。

物語は、主人公である女性水野 佐知子(右の黒髪の女性)とその恋人の貴呼(左のツインテの女性)が外国の地でバカンスをしている場面から始まる。幼馴染であり、恋人でもある二人の会話は軽快で短いやり取りや冗談が多く、互いがどれほど愛し合って通じ合っているのかが容易にわかる。

バカンスシーンが終わり、二人が立ち上げたデザイン会社での日常シーンに移る。イラストでは高校生くらいに見えるが二人はだいたい28前後らしく、社会人なのである。ここでも社員二人を交えて軽快にやりとりする 佐知子と貴呼。

このままイチャイチャ日常シーンが続くように思われたが、ある日を境に佐知子は幻覚症状に悩まされる。どうすればいいか悩んでいる時に楢崎という古い友人に出会う。聞けば彼女は近所で精神科の開業医をしており、佐知子は幻覚症状を相談することになる……。


といった具合に序盤は進む。佐知子の幻覚症状を治すための治療が始まり、その原因である佐知子の忘れていた記憶を、佐知子と貴呼と楢崎の三人の視点から読み解くこととなる。
その際我々プレイヤー現実なのか過去の回想なのか、幻覚なのか、そんな不安定な感覚で私たちは読み進める。大部分は穏やかな日常シーンが多いけれど、不意に挟まれるテキストにドキッとする感覚がミステリーっぽく感じられた。謎が気になってどんどん読み進めていってしまうタイプのゲームです。

プレイ時間は正確には計ってないけど10~15時間?選択肢のない「ビジュアルノベル」なので、気楽にやってみて欲しいです。switchで寝っ転がりながらやるのがお薦めです。


↓クリア後はこの方の記事が考察の参考になるかと思います↓


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