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テントサウナは1シーズンでアウトになりました。そんじゃ、サウナ小屋をつくろう、と決めた。

どうも、和歌山の海南市にある山の上のみかん園で、1区画貸切型のキャンプ場を運営している橋本です。
しばらく間が空いてしまいました。
今日は、今シーズン多くのお客さんにご利用いただいたテントサウナについて、来期の予定も合わせてご報告です。

予想外のアクシデントも加わり、テントサウナはあえなく廃棄・・・

さて、運営しているキャンプ場「Mandarin Field」では、今年の1月からテントサウナを設置しています。
※詳しくは下記ご参照くださいね。

社会が再始動し始めた春あたりから、今シーズンは多くのお客さんにご利用いただき、設置してよかったなぁ、と心底ホッとしております。

Mandarin Fieldは、標高400メートルの山の上にあり、テントサウナを設置している場所からは、みかん園が折り重なる山々と、和歌浦の絶景が眺められるんです。
何より、吹き抜ける風が最高。それを多くの人に体感してほしくて。

こんな夕景が楽しめるんです。

ありがたいことにご利用いただいた皆さんからは、「想像以上の気持ちよさだった」という声もたくさんいただけました。

ところが!

9月になり、お客さんの何組かから、「室温が上がるまで時間がかかった」「そこまで高温にならなかった」との声をいただき、???と現物確認に行ったのですが、なんと薪ストーブの煙突にもうサビ穴が数か所・・・。
通常は室温が90度くらいまで、1時間もかからないうちに達するのですが、これじゃ無理ですね〜。
購入時には「十分ロウリュを楽しめる」となっていたので安心していたのですが、残念ながら、週に一度使っても、半年しか持ちませんでした。
安価なものには訳がある、をあらためて痛感した次第です。

しかしまぁ、薪ストーブを新調すれば大丈夫、と新たな薪ストーブを物色していた矢先、今度は農園主から写真が届きました。

↑送られてきた写真がこれ。サウナテントの屋根がめくれたり中綿が飛び出しています。

急な雨でも大丈夫なように、煙突にアルミカバーをつけたのですが、それを狙ってカラスが飛来。クチバシで屋根を散々につついて回ったようです。
これにてサウナテントも撃沈・・・。

今シーズンの営業を1か月残し、テントサウナは消えることとなりました。


なくなったら、作ればいいじゃないかと考えたので。

Mandarin Fieldはみかん園の中にあります。
そのため、みかんの収穫期に入る11月、12月は休場です。園内ではこの時期、収穫するスタッフやトラックが多数出入りするため、お構いできませんし安全も確保出来ないため、です。
しかし年が明けたら1月半ばには再オープンすることにしているので、「さて、サウナをどうしよっかな」と悩み始めました。
とはいうものの、結論から言うと悩む時間はとても短く、「そうか、サウナ小屋つくろう!」となったわけで。

夏〜秋にかけての台風の時期は、強風でサウナテントが飛ばないか気が気でない、これもう嫌だ!ってのが本音。
そしてサウナが好きな身としては、「もっと温度を上げたいな」ってのも本音。
サウナテントは最大3名までだったので、せめて4名は入られるようにしたい、というのもあり、よし、作ろう、と決意するに至りました。

ただ、周りは農地のため、あまり大きなものは作れません。農地は農業以外の目的では使えないので(使う場合は用途変更が必要で、変更すると農地に戻せないのです)、大きさはあくまで使える土地の範囲内にする必要があります。
ここは農業を、体験以外のカタチで感じてもらえることを目的としているので、農地は農地のままに、です。
それでスペースに合うものを、とあれやこれや物色したのですが、サウナ小屋キットはいろいろ販売されているものの、屋外用はどれも、サイズオーバー、コストオーバー。

写真右上の黒いテントがテントサウナ。
スペースは1坪にも満たない広さなのです。

そもそもキャンプ場もある程度DIYでやっちゃっているので、そしてとりあえず自分でやってみよう、と考えるタイプなので、作ることに決めました。


結構悩んだ小屋の形。見えた答えは「茶室のような」ものにすること。

小屋を設置できるスペースは、最大でも0.9坪。これ、結構厳しい広さです。それでいて4名同時利用を可能にするとなると、小屋は箱形にしなければなりません。
しかしただの小屋ってのもなぁ、と考えました。
素人に近いスキルでイラストレーターをカチャカチャすること数日。
合間にちょっとお茶席へ伺ったことも関係して(ほぼコレがアイデアの元)、よし、茶室のような小屋にしよう! とデザインが確定。
・入口は少しかがんで入る高さ
・みかん園と和歌浦が見えるだけの小窓
・照明は小さなものひとつだけ
という結論です。

こんな完成イメージ。小屋は小さくしなければなりませんが、
デッキを作る余裕はあるので、外気浴スペースを広く取ることにしました。


室内イメージ。殺風景ですねw

天井に煙突を這わせて、室温が早く上がる工夫をしようと考えています。現状のプランでは床を木製にしていますが、ここが石にできたら、なおいいよなぁ、とも。

必要材料を洗い出して、ホームセンターに通い、電卓をはじいてみたところ、材料費は20万いかずに済みそうです。
制作日数は5日くらいでしょうね。

みかんの収穫が12月中旬あたりに終わりそうなので、
12月下旬〜年末まで、一気につくりあげる予定です。

1月中旬から営業再開予定なので、頑張らねば。
サウナ小屋オープン後は1か月ほどリーズナブルにご利用いただけるキャンペーンを予定しているので、気になる方はぜひ一度お越しくださいませ。

ちなみに、Mandarin Fieldの名物といえば、薪風呂です。

オリジナルの薪風呂。直径150センチなので、大人2,3名でもゆったりくつろげます。

薪で風呂を沸かす経験って、なかなかないですよね、現代は。
だからなのか、ほとんどのお客さんが薪風呂を利用されます。お湯が沸くまで2,3時間かかるのですが、それでもみなさんでワイワイ、賑やかに薪をくべられています。
湯舟からはもちろん和歌浦の絶景も、みかん園が連なる山々も見渡せます。
ここからの夕景がいいんですよ〜。小さな自慢です。

この薪風呂のヨコにサウナ小屋ができます。ってことは、ここは水風呂としても使えるってことです。
冬には寒すぎておすすめしませんが。

サウナ小屋自作記録は、後日ご報告しますのでお楽しみに!