「可能性を覚醒させる」 共創デザインのチャレンジ
「共創デザイン」「コ・デザイン」という言葉を少しずつ目にするようになりました。私たちグラグリッドも共創にチャレンジして12年。その中で、「可能性を覚醒させる」という大切な価値を発見しました。
共創デザインとは?
この「コ・デザイン」の定義は、その効果もふくめ、とてもパワフルですよね。読むたびに、こういう共創をつくっていきたい、と思います。
そして、私たちは「共創デザイン」という言葉をよくつかいます。
「共創」にあえて「デザイン」という言葉をくっけているのは(二重表現のようにも見えますが)、共に作っていくプロセスやプロジェクトそのもののデザインという意図を含めているからです。
一緒にやれば良い、というわけではなかった
この、共創デザイン。
これまでさまざまな現場で、ワークショップやコミュニティをつくり、活動をしてきましたが、「一緒にやれば良い」というわけではありませんでした。
書籍「コ・デザイン」に書かれているように「積極的にかかわり合いながら」進めていくというのが、とても難しいのです。
ファシリテーションの技術を高め、ビジュアル思考を活用し、さまざまな現場を活性化していきました。ときには、自分たちでコミュニティをつくり、場をつくってきました。
そして、参加者の声を聞き、共創デザインの効果を探究してきたのです。
生み出された価値は
見えていなかった「可能性の覚醒」だった
プロジェクトがうまくいったとき、共創の現場で起きていたことを整理してみました。
その場にいる人の考え方や価値観、ナレッジまで紐解くことができれば、その場に「知恵が集まる」。
多様な人が心をひらき、過去を直視しながらオープンにすることができれば、その人の、その土地の、その会社の「個性が見つかる」。
みんなで未来を向く決意を胸にまわりを見渡すことができれば、「視野がひろがる」。
このように、気づかなかった個性、見えていなかった視野に対し、自分たちの知恵をつかえる状況になる。それが、まさに「可能性の覚醒」と言えるのではないか、と考えました。
深く、複雑な課題と向き合うことができる力
そして、そのためには、特別な技術、特別な取り組み方が必要であると、私たちは考えています。
例えば、普通の会議スタイルに共創を持ち込んでも、うまくいきません。多様な人が心をひらき、深く話したり探索したりするために、取り組み方そのものを変えていく必要があります。
すべてのプロジェクトでは、できるだけワークショップスタイルを持ち込みます。効果的な場、効果的な議題、セッションの方法をファシリテーションしていくことが必要だからです。
そして、コミュニケーションは多様なビジュアライズ方法を活用します。意見を出しやすく、みんなの声をわかりやすくするためです。
さらに、複雑で厄介な課題と向き合い、デザイン活動を前進させるために、みんなで一緒に社会実験ができる場をつくります。
これらの方法があって、はじめて可能性が覚醒していくと考えました。
ウェブサイトを一新!
そうして、ここまでで見えてきたことをまとめ、2023年2月にグラグリッドはウェブサイトを更新。そのTOPページに、次のように謳っています。
さまざまな人が分野や立場を超えて関わり合えるチャンスをつくり、ビジネスの可能性、人生の可能性がひらかれていくように。
共創デザインのチャレンジはつづきます。
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