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ビジュアルファシリテーション最前線!

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商品企画やデザインの現場で、革新的な視覚化メソッドを実施しているグラグリッドによる実践マガジン! グラフィックレコーディング、グラフィックファシリテーションを含む『ビジュアルファ… もっと読む
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#サービスデザイン

協創が加速する!コ・デザインのためのワークシート集、公開!

リモートワークをしながら、オンラインで状況共有したり、アイデアを出し合ったり。オンライン会議がだんだん当たり前になってきた方も多いのではないでしょうか。さて、今回は、そんなオンラインの会議で大活躍するワークシート集をご紹介します。 オンライン会議をうまく進めるコツは、視覚的に考えることオンライン会議をしているとき、 ・今、何について話している? ・これから、何を考えていく? ・この議論はなんのためにしている? と不安になることはありませんか。 ZoomやTeamsなどで会

ビジョンデザインに大事な5ステップ

ここ最近、TOYOTAの「コネクティッド・シティ」プロジェクト「Woven City」等のように、新しい事業やサービスを創っていく際、ビジョンをデザインして掲げていく方法に注目が集まっています。 経産省でも、ビジョン駆動型のアプローチの必要性がトピックとして挙げられていますね。 ■ビジョン型のアプローチがより必要となる (中略) しかしながら、ビジネスや社会課題解決において、将来が不確定で、さまざまな領域を横断した思考が必要とされる現在、1つの具体化されたビジョン=あるべき

激動の時代の「大人」の葛藤と、未来を構想するために大事な「子ども」の感覚(前編)

激動する時代の「未来の描き方」-Draw our Future! 2019- のイベントが終わって1か月。 私たちグラグリッドがこれまで現場の最前線で積み重ねて見えてきた「こんな未来の描き方があると思う!」という提案を、様々な方に受け取っていただき、そして新たなつながりが生まれていったことを、本当に嬉しく思っています。 参加してくださった方一人一人の、思いや声。 私たちも一つずつ受け取って、丁寧に解釈をしてきました。少し時間はかかりましたが、私たちの中でも未来を構想してゆく

型から解き放たれて、隠れていた意味を発見する! ~新宿区立落合第六小学校×グラグリッド 参加型体験授業【2019年6年生①】 ~

「人間と同じような存在」「想像の源のような存在」「季節を教えてくれる存在」「悪魔女のような存在」「危険だけど子供をみているやさしい存在」。 落合第六小学校にたたずむ、夏みかんの木。 その木の意味が、どんどん、どんどん、6年生の生徒たちによって発見されていきました! 常識を超えて新しいものをうみだすために大事なのが、ものの意味を再定義し、新しい価値を見出すこと。 実際に企業の中では、エスノグラフィ等のデザインリサーチが「新しい価値を見出す」ための手法として注目を集めていますが

4人のアタマを絞りきって叩き上げた「私たちならではの組織基盤」

1月9日、私たちは「グラグリッドの未来と、その基盤を考える「合宿」計画中!」という記事で、こんな内容をアップしました。 継続的に価値を生み出していく組織としては、まだまだ未成熟な側面があるのも事実です。 共創型サービスデザインファームとして、社会へより価値を発揮していくためにも、そして働いている私たち一人一人がイキイキ活動できる基盤をつくるためにも。 会社として「変化するために、集中して考える期間」をしっかりとることを決めました! グラグリッドの未来と、その基盤を考える「

2018年グラグリッド10大ニュース

2018年も、いよいよ終わりが近づいてきましたね。 今年の流行語や、世相を表す漢字など、様々なメディアで今年のふりかえりを見る機会も増えました。グラグリッドメンバーもこの流れにのって、今年をしっかりふりかえるために、今年1年を「10大ニュース」にまとめました! さてさて、どんな一年だったのでしょうか? ▼2018年グラグリッド10大ニュース! 1位:新しい事業を創出するサービスデザインのプロジェクト、急増! 2位:小学校で絵を活用した「未来を進む力」を育む授業スタート!

チェックイン・チェックアウトカードを会社で1年間使い続けて見えた、組織の変化

こんにちは、和田です。 今から1年前の2017年9月、クリエイティブな会議の秘密 〜チェックイン・チェックアウトカードを使ってみよう!〜というイベントに参加しました。チェックイン・チェックアウトについてより深く考え実践したくなって、グラグリッドの備品として「チェックイン・チェックアウトカード」を購入しました。 そして実際のプロジェクト、インターン参加の場など、会社の様々な会議でこのカードを使い続けてみました。 今回は使い続けたことで見えたことをレポートしたいと思います!

Visual Facilitation for Service Design 商品を作る場でのビジュアルファシリテーション

グラグリッドでは、ビジュアルを用いた様々な活動を行っていますが、実際のところどんな分野でサービスデザインに取り組んでいるのか?とお尋ねいただくことがあります。また、私たちの特徴でもあるビジュアルファシリテーションはそこでどんな効果を出しているのか?今回は商品やサービスをつくることを中心に、実際の事例をご紹介します。 新しいライフスタイルの創造 こちらはパートナーさまからお声掛けいただいたケースです。このプロジェクトは「既存のサービスや製品だけでは今後伸び止まってしまう……

個人で、チームで、専門領域で。可視化に役立つおすすめ書籍12冊

「ファシリテーショングラフィック」「グラフィックレコーディング」「リアルタイムドキュメンテーション」「ビジュアルファシリテーション」等、多様な呼ばれ方で知られるようになった、可視化の手法たち。 私達も、可視化に興味を持っている方から「どんな本を読んだらいいの?」という質問を受けることがあります。 「どこでどうやって活用したいのか?」によって、おすすめできる本は様々。そこで今回は、ビジュアルファシリテーターの本棚の中から、アプローチごとでおすすめの書籍をご紹介します! (入手

見えてなかったものが見える!マスキングテープ仕事術

文具で今、注目をあびているマスキングテープ。 雑貨に貼ったり、DIYに使ったり、飾りつけにつかったり。いろいろなところで使われています。 ワークショップでも、よく模造紙をはるために使われていますね。 模造紙を頻繁に使うグラグリッドのビジュアルファシリテーターたちも、マスキングテープを愛用しています。 でも、マスキングテープって、ただ模造紙を「貼る」だけに使うんじゃないんです! 実はマスキングテープって、見えてなかったものを見て考えるのに、とても役だつ働き者なんです。 今日は

体験を記述すること

※このブログ記事は、グラグリッドwebサイトの内容を再掲しています。 体験は、目に見えるだろうか?その時は見えているつもりだが、後から思いだすことは意外と難しい。 運良く体験の痕跡が残っていたら、それを見て思いだすことができる。 意図的に記録して、意識することでようやく見えてくる。 また、体験した時の高揚感、緊張感、充足感、とまどい、迷い、哀しみ、嬉しさなどのさまざまな感情は、なかなか目に見えず、意識しにくく、記録するのは難しい。 体験を記述する方法の一つ:カスタマー

1989年、日本にファシグラが初めてやってきた!~ 世田谷のまちづくりから始まった、会議での絵の活用~

ここ数年、絵を用いて対話や議論を視覚化し、促進していく手法に注目が集まっています。 「なんでこんな風に、グラフィカルな記録が用いられるようになったんだろう?」そんな問いを持っている方も少なくないはず。 様々な文献(※)を調査してルーツをたどったところ、1989年の世田谷区のまちづくり計画が起源であるということがわかりました。 そして驚くべきことに、まちづくり計画の背景にある社会の変化や事業の目指す姿は、2018年の今、サービスデザイン含むデザインや、事業戦略立案に関わる私た

カスタマーの価値観は、演じることで見えてくる! 〜ペルソナお面の効果〜

「カスタマーにとって嬉しいサービスをつくろう!」 この人間中心デザインの考え方は、良いサービスをつくっていく上でも、持続するビジネスを作っていく上でも、いまや、“当たり前”になりつつあります。業界や業態によって「人」を表す表現はさまざまですが、カスタマー、ユーザー、消費者、生活者、受益者など、言葉こそ変わっても、「人」にとっての幸せを考え「人」に響く商品をつくることは、新しいサービスを生み出すシチュエーションで、共通の大きな目標と言えるでしょう。 2012年にサービスデザ