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【読書記録】ソウルメイト

私は実家で犬を飼っており、数年前に亡くしている。
13年間をともに過ごした家族の死は想像以上に辛く、哀しかった。
それ以降、犬に関するニュースや本、映画、すべて見られなくなった。

それでも、少しずつ、家族と思い出話をし、夫や友人に聞いてもらいながら
前を向くことができ、またいつか犬を家族に迎え入れたいと思えるようになってきていた。

そんななか、直木賞を取って話題になっていた馳星周さん『少年と犬』を読んでみようと思った。
犬が持つ能力の素晴らしさやあたたかさを感じられる本で、読んでよかったと思えた。

そして続いて、馳さんの『ソウルメイト』も読んでみた。
いろんな犬種の特徴、性格をとらえなががら、人間との関係を描く短編集。最終章、バーニーズ・マウンテン・ドッグは、病が見つかり家族とともに最期に向かっていくお話だった。

その様子が、数年前に看取った愛犬に重なりすぎて、愛犬の最後が鮮明に蘇ってきた。涙が流れた・・・というレベルではなく嗚咽するほど泣いた。
私の多感な13年間に寄り添ってくれた愛犬との楽しい思い出、
もっとこうしてあげればよかったという後悔、
最期の最後まで惜しみなく注いでくれた愛情。私のソウルメイト(魂の伴侶)

犬好きに生まれて、犬と暮らす喜びを知れた人生って物凄く幸せだと思う。

本当に読んでよかった1冊だった。



私のソウルメイト(生後3ヶ月)
小さすぎてスタイル悪い+仏頂面で子犬らしくない表情
そんな第一印象になぜか強烈に惹かれて迎え入れました。

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