ベストよりベター

教員の仕事は多種多様である。
教科に関すること、生徒指導、保護者との関係性、
地域との連携、事務仕事、部活、校内での役割(校務分掌)などがある。
どの仕事も、完璧に行うことが最善であるが、
それを行うには時間が圧倒的に足りない。

ある1日の放課後の例を取ると、
生徒指導や保護者、地域に関すること(電話連絡など)、
校務分掌に関わる仕事、
事務仕事(テストの丸付けや書類処理)などが終わってから、
初めて教科に関すること、教材研究ができる。

この教材研究をするまでの仕事を完璧にこなしていると、
時間はあっという間に過ぎていく。
真面目にやればやるほどである。
そして教材研究を行うころはすでに夜・・・

こんな働き方を毎日してしまうと、自分自身の体調を崩してしまう。
私は考え方を変え、
「ベストよりベターな内容」
を心がけることにした。

しかし組織全体に迷惑をかけてしまってはいけないので、
組織全体に関わることは完璧にこなし、
他人に迷惑をかけないようにしようと決めた。

自分に関わることは、ベターな内容で仕事をするようにした。
これであれば、何かあっても全て自分に来るだけなので、
周りに迷惑をかけることはない。
自分で尻拭いができる程度の内容で仕事をするようになった。

あくまでも、「ベストよりベター」であり、
仕事をさぼっているわけではない。
こうすることで、心の負担が少しは減り、余裕ができるようになった。

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