その嘘 なに?
先日、美容院のかたと話をしていて盛り上がり、思い出した事があります。
盛り上がったのは、食べ物の好き嫌いの話題です。
それで思い出しました。私、昔は椎茸が苦手でした。今では香り、食感、大好きな食べ物の一つです。何がきっかけで好きになったのかは思い出せませんが、 何故食べられなくなったかはおぼえています。
父です。
父の一言です。
まだ10歳前後だった私に放った一言。
その一言で、私は椎茸が食べられなくなったのです。
夕食。
その日はなんと、すき焼きでした。
つるんと光る椎茸。美味しそうでした。美味しそうだったので、末っ子の私は、最後に食べようと思い、大事に器の隅にキープしておりました。
そんな美味しそうな椎茸を口に入れようとしたその時、父は言いました。
『あぁ、それ、ペンギン。お前、ペンギン食べるのか?』
『え、、、』
『ペンギンの皮だぞ。』
ホントだ。これ、ペンギンだ。え、ペンギンなの?ペンギン、、、?そうかも、これペンギンかも。確かに、ペンギンの質感、、、
もう、口に入れる事が出来なくなってしまいました。ペンギンの質感て、知りませんが。
何がきっかけで食べられるようになったのかは分かりません。
ただ、大人になった私は今思います。
父のその嘘、なに?