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なぜ正義は戦争を起こすのか? ~悪とは何か、本当の正義とは何かって話~

 みんなーーーー日夜ネットで悪と戦っているかーーーー( ‘ᾥ’ )!?

 今回はタイトルの通りなぜ正義は戦争を起こすのか? ってことについて解説します。森川守です。
 この話はかなり理解が難しいと思います。論理よりも感情で考える人には読むのがキツいかもしれません。
 ただ興味のある方、また知性が発達している方はどうか最後までよろしくおねがいします! だってそういう人が多数派になった時、ようやく戦争は終わらせられるから……(˘•̥ω•̥˘)

正義ってなに?

 まずは正義ってなに? って所の結論からお伝えします。
 正義とは、悪と決めつけた相手を攻撃するための『正当化』のことです。

 ぶっちゃけ正義ってのは単体では存在しません。誰かが何かを悪だと決めつけた時にはじめて、正義が生まれます。

「はぁ? じゃあ犯罪とかしてる奴は悪じゃないとでも?」

 おそらく多くの人がこう考えると思います。というわけでまずはこの主張を、みなさん自身で論理的に否定していって貰います。

犯罪してるヤツは悪?

 まずは当たり前のことですが、犯罪は悪ではありません。法律を違反しただけです。

「悪いヤツが犯罪してるんじゃねぇの?」って考えている人もいると思います。
 では犯罪が悪じゃないってことを納得してもらうために例え話をしましょう。

【ある人が家庭で虐待を受けています。しかし生活するためには親に捨てられる訳にはいかず、我慢して生きていました。
 ある日、命の危険を感じるほどの折檻をうけ、生きるために明確な殺意を持って虐待者を殺害しました】

 こんな事件があったとしましょう。
 では問います。この殺人は悪でしょうか? それとも虐待が悪なのでしょうか?

 ……感情を排して考えてください。正解は、どちらも悪ではありませんよね。
 どちらもただ、法律を違反しているだけです。

「いや、常識的に考えて虐待した方が悪いだろ……やった方は殺されても仕方ない」

 そう考えてしまうとは思います。ただ冷静に考えてほしい。
 その”悪”が悪い理論でいけば『戦争を起こした方は悪であり、戦争で殺されても仕方ない』と言っているのと同じなんです。

 はい! ここでいきなりタイトル回収でした(´^ω^`)
 という訳で誰かや何かを悪だと決めるということは、自分が攻撃することの正当化でしかないよってことです。それが正義という立場なんです。

 逆に言えば悪はもとから在るんじゃなくて、攻撃したい正義側によって創り出されていると言えます;(´◦ω◦`):こわいね

よくある反論 Q&A

Q.じゃあどうすりゃいいの? 悪いヤツをそのままにしておいて、我々は被害を受け入れ続けろと?

A.違います! そもそも悪いヤツなんて存在しません。そうした能力の人がいるだけです。

 例えば虐待をしたくてしてる人はいない。ってことは統計から分かっています。言っちゃえば虐待をする人ってのは、虐待をすることでしか介護や育児をすることができない能力*だということです。

 *=詳しくはまだ分かっていませんが、やられたらイヤだと分かっていても感情的(衝動的)に怒鳴ったり叩いてしまう人がいます。そもそも叩くことで相手が不快感や苦痛を感じていることが分からない人もいます。その人が子どもを作っただけって話です。

 つまりそうした能力の人を、”悪だから”って言ってぶっ殺しても、未来でまた新しく同じような人が生まれてきて、同じように誰かを虐待します。
 だから道徳も法律も治安維持する部隊もずーっと昔からあるのに、虐待も犯罪も戦争も人類史上消えずにずーーっと続いています。

 という訳で”悪”だと決めつけて攻撃や隔離をするのではなく、そんな人に本当に必要なのは何なのか、まだ分かっていないことを考えることが”今できること”です。

 まーぼくらはせっかく考えることができる動物である人間なんだから、彼らにとってもぼくらにとっても苦しみが少なくなるような、根拠のある良い解決方法を探そうよ~って感じです。

※その根拠のある解決方法についてはもう結論も出ていて、ぼくのnoteにある【人間を『記録』しよう 解説】で詳しく語っています。犯罪者とか戦争とかを消すことに興味ある人はぜひ読んでみてください(´,,・ω・,,`)

Q.お前は『善悪』についてそう考えてるんだね
A.ぼくじゃなくて今まで生きてきた人類の出した結論です。もしぼくが100年前に生まれていたら、「本当の善とはこうだ、そして正義とはこうあるべきである!」って言っていたと思います(´・ω・`)笑

Q.悪いヤツを全員殺せば世界はよくなるでしょ
A.きみが悪いヤツだと思ってる人も、きみのことを「悪いヤツ」って思ってるよ

Q.お前が悪だ
A.君が正義だ(´^ω^`) だからお願い、ぼくを殺さないで……

おわりに

 以上で正義は戦争を起こす理由の解説を終えます。

 ぶっちゃけ理解してほしいのは、この世界に『善悪』なんてないよ。ってことです。
 ある友人とこの議論していたときに「人類が絶滅したとき、そこに善悪なんて概念はない。だから善悪はないってことか」と言われました。その通りすぎて頭に残ってます。

 ていうかもしも『善悪』は存在するとして、その絶対的な基準があるんなら、じゃあ何でそれが分かる人が立法、司法、行政をやらないの? って話です。

 違うんすよね。誰も善悪なんて分からないからこそ「こうしたらみんな幸せになれんじゃないか?」って言って法律とか警察組織とか新しい法律とかを考えたり、制度やらを作り出した。

 そのトライ&エラーを積み重ねてきた結果が現代です。人類全員が作り上げてきた平和がいまなんです。マジで何もないところからここまで平和を作り上げるって、すごすぎっすよ人類⁽˙³˙⁾◟( ˘•ω•˘ )◞⁽˙³˙⁾
 下手すりゃ200年前なんて奴隷も普通にいましたし、今も地域によっては奴隷いるし。日本も割とヤバくて、夜に道を歩いてたら辻斬りって言って腕試しに切り殺される時代がありました。

 ただ、そろそろ過去の積み重ねてきた経験、つまり現代をちゃんと見つめる時期がきたんじゃないかなぁって思うんです。

 だって善悪(法律、道徳、宗教、躾など)で平和を作ってきた現代では、そりゃあ昔から比べりゃ信じられんくらい平和になってる。
 けど何だかこれ以上は平和にならなさそうだなーって分かってきたじゃないですか。
 ぼくらが見て取れる事実として、戦争も侵略も弾圧も支配もずーーーっと続いているんですし。

 言っちゃえば善悪なんて、生まれた時代や地域、個人の価値観で変わるようなふんわりしたものです。
 そんな基準の無いものを『在る』って思い込んで話し合うから、論理的でもなんでもない感情的な話し合いになって、最終的には「まぁ……人それぞれだよね」なんていう結論がでます。答えがないことを議論してるんだから当たり前ですが。

 じゃあこれからのぼくらはどうするかって、善悪なんて無いってことを理解した上で新しいルールを作ればいいだけです。

 例えば『転売』の話をしましょう!
 法律で禁止はされてないけど何となくダメな気がする、そんな転売については良いものか、悪いものか。考えたことがある人は多いと思います。
「法律的に考えれば……」「道徳的に考えれば……」こんな感じで考えれば答えなんてありません。永遠に議論することができます。

 ただそうした倫理や感情を抜きに考えれば、終着点を予想することはできます。
 確実な未来はさすがに分かりませんが、転売は最大化しちゃえば何の問題もなくなるけど、その過程で消費者は損をするだろうなって感じです。

 善悪ではなく『経済的』に見ればあんまり問題ないってことです。むしろ価格が上がると税収は増えるんだから転売は国家にとって利益になる可能性もある……。長くなるのでこれは別の所で話します。

 ではまとめに入ります。

  •  善悪なんてそもそもない

  •  正義とは攻撃をするための正当化である

  •  悪とは元から在るのではなく、攻撃したい人によって創り出されている

  •  悪を創り出すことで、ようやくそこに正義が生まれる

 本書ではこれらをざっと解説しましたが、すぐには理解できないと思います。もしすぐに分かる人がいたら、それはきっと「本当の善ってなんなんだろう」とずっと考えるようなツラい経験をしてきた人だけだ。
 そういう人は、ぼくと一緒に生きるのをがんばろうねっ。゚(゚´ω`゚)゜。

 ただ、ここでの話は「善悪で考えること、それ自体が戦争に繋がってるかもな~~~?」くらいで心に留めておいてくれたら嬉しいです(´,,・ω・,,`)

 最後まで読んでくれてありがとうございました!
 ではまたお会いしましょうっ(´^ω^`)♪

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