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自分の「成功」を定義する ~万華鏡アプローチ~

「成功」はスタートラインからゴールまでの激しいレースよりもっともっと奥が深いもの。ですが、じつはバーバードビジネススクールの研究で持続的な成功をもたらす4つの要素が解明されているんです!

どんな要素があるか、思いつきますか?


ヒント)ビジネスで大成功し大金持ちになっても喜びや幸せを感じられないとき、自分の成功だけを追い求め、周りのためにうごかなかったとき、子育てのためにキャリアを捨て、自分の才能を発揮しきれないとき、本当に「成功した」と感じられるでしょうか?

     ……覚えづらいですが、頭文字はHASL(ハッスル)??


その「成功」に欠かせない4つの要素とは、

1.Happiness 幸せ:自分の人生の喜びと満足

2.Achievement 達成:いいライバルと競い目指してきたゴールの達成

3.Significance 意義:あなたの大切な人にいい影響を与えたいという気持ち

4.Legacy 遺産:周りの人の成功を助けるために自分の価値や成果を積み上げること           

       


そう、Happiness、Achievement、Significance、Legacyの4つを満たさない限り、永遠に満足感は得られないんです。「Wince Factor(たじろぎ要因)」という、正しいことをしてもなにか損をしているような感覚を覚えるはずです。


ではここで、楽器の練習を例に人生を通じて長く楽しめる満足の瞬間について考えてみましょう。

楽器を演奏することで解放感と楽しさ(Happiness)を得られますし、練習して積み上げること(Achievement)への挑戦でもあり、ライバルのバンドと競ったり、病院でコンサートをしたりすること(Significance)でさらに充実感を得られます。若いミュージシャンの採用やトレーニングに参加して、自分の才能を次世代に同じ機会をもたらすLegacyに進化させられれば、趣味の域を超えて、より深い成功の感覚を感じられるはずです。


仕事だけでなく、いろいろなコミュニティでも「成功」を味わうことができそうですね!ぜひ、皆さんの身の回りでも「成功」に近づくアイディアがないか、探してみてください。


さて、ここで効果的な成功戦略として挙げられている万華鏡アプローチをご紹介します。万華鏡は鏡に反射するガラスの粒が反射して複雑なパターンを作っていますよね。デザインの多様性と対称性による万華鏡の美しさは、本質的には不安定で、自身の変化や外からの力によって変化し、ガラスの粒は新しいパターンでも場所を変えてずっと満足を与えてくれます。

では、一風変わった万華鏡を想像してみましょう。

そう、お気づきのようにこの万華鏡にはHappiness, Achievement, Significance, Legacyの4つのゾーンもあります。そして、追い求め、そして達成したゴールを小さなガラスの粒として一生かけて集めて足していき、自分だけの、より豊かなパターンを作ることができます。


ここでいう成功とは選択、動き、パターン、そしてこれをまとめる全体の構造のことなんです。

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万華鏡に入れるガラスを集め、時には回してみて、光にかざしてどう見えるか確かめること。つまり、4つの要素を少しずつ満たし、集め、足りないところがないか確認し、補っていくこと。集めたピースがきれいに見えるように動かしてみること。そして今はピースが足りていても、時間の流れとともに新しいピースを探す必要もあること。

これが万華鏡アプローチです。


最後に、いつガラスを集めることをやめればいいか。何かに取り組み始めるとついつい我を忘れて、知らない間に苦しくなってしまうこともありますよね。

違うピースを集めてみるのもよし、万華鏡を回してみるのもよし。


そのタイミングも実は万華鏡と共通点があります。


皆さんも小さいころ、偶然生まれた美しいパターンに見とれてしまったことはありませんか? -わっ、こんなの見たことない、きれいだな。ーしばらくじーっと見つめて、ある瞬間、もういいや、と思ってまた万華鏡を回し始めたり、あるいは兄弟のと交換してみたり。

「成功」の万華鏡も同じことです。

せっかく手に入れた成功。でも永遠に万華鏡のそのパターンを見ていることはできなくて、「ちょうどいい」長さがあったはずなんです。もっと違うパターンを見てみたい、ほかのパーツを入れたらどうなるか、妹弟にもこのきれいなパターンを見せてあげたい。


「ちょうどいい」を知り、見極めることが、もっともっとと無限に何かを追い求める現代社会において、「成功」を楽しむためのの処方箋なのかもしれません。

参考:https://hbr.org/2004/02/success-that-lasts

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