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【都知事選2020】徹底比較! 宇都宮けんじVS山本太郎 財源篇 ※拡散希望!(※6/28 23時追記)

※6/28 23時、山本太郎氏による反論主張に関する考察を追記しました!


テレビ討論会が行われない異様な雰囲気の中、今日6/28で、

都知事選2020もいよいよ投票日まであと1週間となりました。

宇都宮けんじ先生も山本太郎氏も、毎日精力的に街頭演説をしています。

その他ネット上の討論なども通じて、政策論争がある程度は深まり、ともに社会的弱者に寄り添おうとする両者の、政策の違いが鮮明になってきたように思います。

そこで、6/28 20:30時点における、両者の主張を徹底比較していきます。

テーマはズバリ、政策実行のための「財源」です。

なお、マガジン「都知事選2020」内の他の記事も併せてご覧ください。

☆山本太郎氏の主張(おさらい)

山本太郎氏の政策については、公式ページ私の過去noteで既に説明してますので要点のみおさらいします。

山本太郎氏の政策 ポイント!
1 東京都独自に20兆円規模の地方債を起債する大胆な提案

2 当面の生活補償はかなり手厚くかつ具体的に示されている

都独自に地方債を発行する、というのがポイントです。

そんなことが本当に可能なのか、という疑問に対しては、

以下の2点を主張しているようです。(詳細はこちらの記事をどうぞ)

✅「実質公債費比率」という指標で見た場合に、東京都の財政状態は全国的にかなり健全であり、20兆円程度であれば総務大臣の許可なく地方債を発行できる可能性が高い。

✅日本銀行法33条1項3号により、日本銀行は地方債を買い受けることができるから、東京都が独自に借金を負うリスクは国債と同程度である。

☆宇都宮けんじ先生の反論・主張

これに対し、6/23の緊急記者会見において、宇都宮陣営が反論とも取れる主張を行いました。その後、法定ビラ第2号や、本日の街頭演説において宇都宮けんじ先生ご本人が演説の中で、財源について言及しています。

宇都宮けんじ先生は、自らの調査によれば、地方債の発行は建設債、つまり道路や橋をつくるには一定条件で認められるが、都民に直接現金で給付するようなコロナ被害救済のためには使えないことになっている、と主張し山本太郎氏の主張する予算捻出の実現可能性が高くない点を指摘したうえで、次のような代替案を示しています。(以下公式ツイートより引用します)

✅東京都は現在、外環道や特定整備路線、優先整備路線といった道路計画を都内各所で進めています。道路計画は莫大な予算がかかります。
外環道は完成するまでに、3.2兆円をつぎこむことになっています。この道路計画は、実は、60~70年前に計画されたことなんです。それが今浮上している。まったく不要不急です。
したがって私は、住民の反対が多い、この外環道の計画はいったん立ち止まり、見直す必要があると思う。
そしてそこで使われる予算は、コロナ災害の支援にあてるべきだと思っております。

✅東京都では、財政調整基金以外の基金、特定目的のための基金が蓄積されています。この9000億近くの基金を、条例を改正すれば、コロナ被害対策にあてることができます。

✅本来、国民や市民の命やくらしを守るのは国のやるべきことですが、国の第一次補正予算、第二次補正予算はきわめて不十分です。国民や市民にたいする支援は、額が小さく、しかも遅い。
いまだに、ひとりあたり10万円は都内ではほとんと支給されていません。こうした対応を是正させ、国の対応を改めさせるのも都知事の役割。そうすれば、約3兆円規模のコロナ対策の基金ができあがる。この基金で、自粛や休業にともなう補償を徹底的に行う。保健所や病院の経営を支援する。医療従事者に対する支援を徹底的に行えるのです。

加えて、法定ビラ2号には以下の記載もあります。

✅コロナ対策資金を都地方債から直接支出することは、国との協議において同意を得ることが困難です。しかし都は、社会資本の整備のためであれば、協議において総務大臣が同意した地方債で公的資金を借り入れ可能です。つまり、公共施設の建て替えの財源の一部を都地方債に置き換えることで、予定していた財源を、新型コロナ対策に活用することが実現できるものと考えます。

(参考…法定ビラ2号はこちら)

法定ビラ2-1

法定ビラ2-2

☆争点まとめ

✅山本太郎氏の主張する予算捻出法は、実現可能性に疑義がある。

(宇都宮けんじ先生は言及していませんが、日銀が都地方債を買うかどうかも都知事1人の権限では断言できないように思います。)

✅都地方債以外にも捻出できる数兆円規模の予算はある。

✅財源以外の話になるが、宇都宮けんじ先生の政策のほうが広範囲、長期的展望に立って都民の生活や人権が守られている。(詳細はこちら

なお、宇都宮けんじ先生の公式ページがさらに更新され、なんと51ページにも及ぶ総合政策集がアップされています。圧巻です。ぜひご覧ください。

現時点では以上のようにまとめることができるかと思います。

なお参考までに、総務省に実際に問い合わせた方のツイートを貼っておきます。

総務省の回答

総務省の回答2

概ね、宇都宮けんじ先生の調査結果と一致しているように思えます。

ただし回答の中で総務省も認めているように、今後の運用は未知数の部分もあります。

ぜひとも、山本陣営の反論を待ちたいところです。

☆山本太郎氏による反論主張(6/28 23時追記)

6/28夜のネット討論会において、宇都宮けんじ先生の追及に対して山本太郎氏が反論主張をしたので、その内容について考察します。

山本太郎氏は、「災害指定をすれば、直接都民に現金で交付する目的でも地方債が発行できる」旨の反論をしました。

ちょっと私のほうでは、この法的根拠を具体的には摘示できないので、この部分は正しいものとして論を進めます。

新型コロナウイルス感染症を「災害」と捉えることは、災害対策基本法の解釈に関わる部分ですので、都知事だけの権限ではできません。

また、既に政府は新型コロナウイルス感染症を「災害」と解釈することは難しいとの見解を示しています。

ただ、これは政府のやる気の問題だと思います。

実際、2020年4月16日には、「災害対策基本法等で国民の生命と生活を守る緊急提言」を有志弁護士が発表しています。

詳細はこちらの記事に譲りますが、

新型コロナウイルス感染症を「災害」と解釈すれば、柔軟に国民の生命や生活を救うことができると主張しています。

ですので、山本太郎氏の主張は荒唐無稽なものでは決してありません。

集団的自衛権をも解釈一つで成し遂げてしまった現政権です。

新型コロナウイルス感染症を「災害」と解釈することは難しい、なんてのは国民に給付したくない政府の詭弁に過ぎないでしょう。

ただし、20兆円規模の地方債が発行できたとしても、それですべての懸念点が払拭されるわけではないことには留意すべきです。

☆小括

以上をまとめると、

山本太郎氏は可能性のある話としての主張をしており、

宇都宮けんじ先生は現実的にほぼ確実にできることを主張している、

ということになるでしょうか。

あと1週間しかありませんが、さらに政策論争が深まることを期待します。

…だから早くテレビ討論をやるべきだったのに。

在京キー局、特に公共放送を自称しているNHKの罪は極めて重いものと言わざるを得ないので指摘しておきます。

☆山本支持者の方々へ言いたいこと

さて、ここ最近の山本支持者のツイートを見ていると、少々苦言を呈したいことがいくつかあります。よろしければお聴きください。

1 政策論争をしましょう

宇都宮陣営は、山本陣営を誹謗中傷はしていません。

批判、という言葉は定義によると思いますが、少なくとも根拠のない批判ではなく、上記のように根拠を示して政策の違いを明瞭にしています。

これに対して山本陣営のなすべきことは、宇都宮陣営の主張に誤りがあると思うのであれば、根拠を明確にして反論することです。

「宇都宮けんじが山本太郎を批判した!」

「紳士だと思ってたのに!」

…ガキの喧嘩じゃないんです。いやしくも都政をあずかろうとしているのです。

ちゃんと政策論争をしましょう。

政策論争は、候補者任せにしてちゃダメですよ。

支持者だって政策論争をすべきです。

2 デマや決めつけはいけません

宇都宮けんじ先生は、多くの野党の支援を受け、統一候補に近い扱いを受けています。

立憲民主党と共産党という、政策に大きく隔たりのある政党の支援を同時に受けています。

ですから、宇都宮けんじ先生が都知事として実施しようとしている政策と、各政党の国政政策とは必ずしもイコールではありません。

それ故に、立憲民主党や枝野代表に対する批判をそのまま宇都宮けんじ先生にぶつけるのは大きな誤りです。

そもそも元来、消費税減税は都知事の権限ではありません。

また、オリンピック中止は出馬会見のときから一貫して主張しています。

デマや決めつけのツイートや拡散は悪質ですからやめましょう。

正々堂々と政策論争をして都知事選を盛り上げ、現職を倒すというのが私たちのやるべきことだと思います。

★以下のような宇都宮けんじ先生に対するデマ・決めつけはやめよう!

✅立憲民主がついてるから反緊縮はムリ(デマ!)

…共産党だってついてます。

✅立憲民主がついてるから消費税減税を言わなくなった(デマ!)

…ちゃんと政策として掲げていますし、繰り返しますが元来、消費税減税は都知事の権限だけではできません。

消費税

✅オリンピック中止も言わなくなった(デマ!)

…これも政策として一貫して掲げられています。当然すぎてイチイチ言わないだけでしょう。演説や討論の時間は無制限ではありません。

オリンピック

☆まとめ

6/27に行われた「都知事選候補に聞く10の質問」で、宇都宮けんじ先生と山本太郎氏の回答がまったく同じであることが話題になりました。

都知事選候補に聞く10の質問

社会的弱者を救いたいという熱い想いは共通する両者。

改めて、ライバル同士となってしまったことが残念ですが、それをいまさら言っても仕方ありません。

こちらの記事にも書いたとおり、私たちがなすべきことは

✅政策論争で現職をフルボッコにする!

✅政策論争を通して都知事選を盛り上げ、過去最高の投票率を実現する!

✅イメージではなく、政策の中身と人間性でよく考えて選んで必ず一票を投ずる!自分だけでなく周囲にも投票を呼びかける!

ということに尽きると思います。ゆめゆめ、デマや誹謗中傷の言い合いなどに堕することのないよう、くれぐれもお願いいたします。

私個人は宇都宮けんじ先生を支持しておりますが、山本太郎陣営や支持者の方々にもエールを贈ります。

あと1週間、私たちにできること、なすべきことを頑張りましょう!

東京から日本を変えましょう!💓

最後までお読みいただき真にありがとうございました。

すてきな笑顔

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