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銀座花伝MAGAZINE Vol.11

#老舗を応援しよう 銀座BOXーおうちで銀座時間ー応援購入で

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銀座老舗を応援する「銀座BOX」に関心をお寄せいただきありがとうございます。老舗店主からこの企画に呼応して応援してくださる皆様へ「日本文化を担っているんだという自覚を改めて感じます」「銀座で長い間商いを続けてきて本当に良かった、と感じました」等々多くの感謝の言葉をいただきました。                               銀座は江戸時代から今では老舗と呼ばれるような専門店が軒を連ね、日本文化を新たに発見し継承し続けている街です。ところが、残念なことに、コロナ禍により老舗さえも次々に閉店、倒産するという状況です。そのような状況を打開すべく、この度、多くの老舗の皆様が銀座から日本文化を元気にするプロジェクト「銀座BOX」にご賛同くださいました。        「銀座BOX」として今回は、コロナ禍でなかなか銀座にお越しになれないお客様のために、「おうちで銀座時間」 ー おうちで銀座カフェ編 ーを企画いたしました。どの老舗との出会いがあるか、楽しみにしてください。   「銀座BOX」により、お志の高い銀座老舗の皆さんへ応援エールをお届けすると共に、長い歴史のふるいを経て銀座に生き続ける、日本文化の光を弛まず灯し続けている名店の魅力を実感頂けましたら幸です。        「銀座BOX」への情熱と出来上がるまでの経過をmaking GINZA BOX のインタビューとして以下にお届けいたします。
(取材インタビュアー/銀座おさんぽマイスター 岩田理栄子)


M11応援よろしく


「銀座BOX」おうちで銀座時間 ーおうちカフェ編

◆making GINZA BOX 老舗インタビュー(素敵な銀座)


1 創業103年「月光荘」店主 日比康造さん(色感セット)


「おうちで銀座時間」素晴らしいプロジェクトにお声をかけて頂けたこと、参加できることにとても感激しています!

STORY

色感は人生の宝物。月光荘画材店は大正6年(1917年)に創業して以来、色彩の持つ純な美しさ、透明感を追い求めて、世界的に有名な色彩を持つ絵具開発、職人の手作りにこだわった絵具作りをしてきました。少しでも良質な画材をお届けし「本物」の感触に親しんでいただきたい、そうした心意気で自家製品だけを扱って創業102年を迎える老舗です。歌人の与謝野鉄幹、晶子ご夫妻が、創業者の故橋本兵藏を可愛がり
  大空の月の中より君来しや
  ひるも光りぬ夜も光りぬ

と詠んで「月光荘」と名付けました。トレードマークは「友を呼ぶホルン」。1940年、世界の標準色ルリの青、コバルトブルーの技法を発見し、純国産第一号の絵具を誕生させました。 その後、世界的に有名になる新色コバルト・バイオレット・ピンク(月光荘ピンク)を発明。1971年の世界油絵具コンクールでは一位という栄誉を受け、仏、ルモンド紙からは「フランス以外の国で生まれた奇跡」との評価されました。何年経っても修理可能な一生ものの画箱、絵具の色を正確に認識できる光を反射しない猫柳色のパレット、手によくなじむ筆、縦、横の比率が美感を与える黄金比で使いやすく、水彩で描いてもふくらまないベストセラーのスケッチブック。松下幸之助からの依頼で創られた、用紙の一枚一枚に、1センチ四方の薄い点が印刷されている「点ブック」は、ノートに最適と大変な人気です。その他たくさんの絵を楽しむグッズを開発し続けています。

月光荘「特集記事」はこちら↓

making GINZA BOX  月光荘インタビュー

銀座BOX企画にいち早くご賛同くださった、月光荘店主 日比康造さん。今回の「おうちで銀座時間」というコンセプトを聞いて、開口一番、素晴らしいなー。どんなBOXにしようか、素敵なアイディアが次から次へと会話の中で溢れ出します。

月光荘店主メッセージ

銀座時間を楽しむ 色とは?

ー 今回お客様にお届けする銀座時間は、「おうちでカフェ」タイムを楽しんでいただこうというご提案です。おうちカフェに月光荘さんならではのアート感覚を添えるとすれば、どんなことが浮かびますか?

「このお話をいただいて最初に思い浮かんだこと。銀座BOXの蓋を開けたら、ワーッと思わず言ってしまう色があるといいなあ、って思いました。中には老舗松崎煎餅さんの秘蔵のお煎餅、練り和菓子が絶品の萬年堂さんのオリジナル和菓子が顔を出す。そこには、やっぱり日本茶。茶銀座さんは、月光荘の音楽カフェBAR「月のはなれ」でもご縁がある、銀座でも代表的な「本物を貫いた」老舗お茶屋さんです。すでにカフェタイムとしては完璧で素晴らしい。自分は何を考えながらその時間を過ごすだろうか、そんな風にイメージを膨らませてみました。僕だったら、そうだな、お茶をすすりながら静かな自分と向かい合う時間、誰かにこの気持ちを伝えたくなるかな」


お茶タイムの楽しい気分を「色」で伝える


ー楽しい時間の気持ちを伝える、いいですね〜

「誰かに手紙を書きたくなりますね。白い紙、スケッチブック、何でもいい。手紙を書きながら、色なんか添えて・・・。リフレッシュした気分を色にする、ちょっとやってみます?」


ー 銀座時間は手紙を書く時間。気持ちを色にする・・・いい感じです。

「よく“私絵心がなくて・・・”っておっしゃる方がいますけど、色を作るって技術とか関係なしに、白い紙に色を置いて、混ぜていくだけで様々な色が出来上がっていきます。月光荘の3大国産絵具は混ざりけのない、使っていくと、そんな無限の世界が広がります。これこそ感性で描ける“色感”体験ということになります」

M11絵の具

ー月光荘のトライアンローズ、イエローライト、コバルトブルーの三原色ですね。混ぜる色を変えることで、こんな風に色が変わるんですね。

「3色混ぜていくと、こんなにたくさんの色が生まれます。水の量を変えるだけでも全く違う色になるんです」

11M5原色


ー わぁ! こんなに沢山の色が出来上がるんですね!透明感のある絵具の感じが伝わる。綺麗です。

「今回は、色を感性のままに葉書に描いて投函できるように、ユーモア葉書を2枚セレクトしてみました。一枚はクリスマスバージョンで塗り絵感覚で描けるもの、もう一枚は自由に描けるプレーンな葉書です。手軽に、思いのままに遊んでいただけたら嬉しいなぁ」


ー 銀座の隠れた美味しさを味わいながら、手紙を書く。銀座で時間のふるいをかいくぐってきた老舗さんの物語を感じながら絵を作る。銀座だからお届けできる特別なカフェタイムです。音楽なんか流れていたら、まさにカフェに本当にいるかのようですね」


◆銀座の天空カフェ気分  月光荘セレクト  BGM

「あ、今の音楽のことから思いついたんですが、お家のカフェ時間に音楽を流す、それできるかも知れませんよ!」


M11月のはなれ

             銀座の 天空カフェ 「月のはなれ」

「僕自身がミュージシャン出身ということもあって、音楽の提供方法についての知恵を知る機会に恵まれています。月光荘が運営する「月のはなれ」は、えんぴつビルの屋上に作られた、夜空を仰いでゆっくりでき生演奏も楽しめる音楽空間です。その1階はギャラリーで毎日様々なクリエーターが個展を開催しています。そんな空気感そのままに、楽曲をセレクトして、スマホでご自宅で聴けるようにすることは可能かも知れません。これって、かなり新しいおうちカフェの過ごし方になりそうですね?」

ー 何だか信じられない展開。自宅で本格的なカフェが生まれます。

「仕掛けとしては、銀座BOXの中にQRコードを入れて、スマホで読み込めば、音楽を聴くことができるというもの。アプリをダウンロードしていただく必要がありますが、スマホ世代はもとより、ご高齢の方でも簡単に聴くことができる点がポイント。」

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月光荘の康造店主との対話は、とめどなくつづき、それを丸ごと今回の「銀座BOX」に包み込みました。ぜひ銀座だからできる体験を味わってみてください!

銀座 BOX月光荘「色感セット」には、 国産絵具3色、水入筆(大)、ユーモアカード、3原色と色作りパンフレットが入っています。

M11絵具

M11月光荘店


M11月のはなれ


2    創業216年「松﨑煎餅」7代目会長 松﨑宗仁さん (秘蔵煎餅)

「おうちで銀座時間」というなんとも洒落た企画にお声をかけて頂けてとても光栄です。お茶を楽しむ大切な時間を日本の和菓子やお茶と共に楽しんでいただけましたら幸いです。

STORY

1804(江戸・文化元年)に芝で創業、1876年(慶応元年)に銀座4丁目に移転したきた先代たちは、鉄の鋳型に小麦粉・砂糖を主原料とする煎餅(瓦煎餅)の技術一つで商売を始めた。当時、銀座4丁目あたりは日比谷の入江で、その後埋め立てられて発展したが当時はまったく人気のない場所だったという。松﨑煎餅は長い歴史の中で、明治5年の大火、その後の震災、戦争と3度店を消失するという歴史を持ちながら、今に生き残ってきた。7代目が先代から「おできと菓子屋は大きくなると潰れる」と常に教えられた。煎餅は、量をつくるとどんどん商品が荒くなってしまう。代が変わってもひたすら商品の質を守りながら、手作りを大切に適正な規模を維持しなさい、という教えを今も心に刻み職人を大切にする商売に励んでいる。


M11松崎会長

変化し続けたから、生き残れた煎餅専門店

ー 常日頃から松崎会長は、自身の老舗について「銀座に育ててもらった店」とおっしゃいます。それは、どういう意味なのでしょう。

「銀座という街は、変化の街なんです。時代の最先端の店がどんどんやってきては、店格を競い合う。歴史の変化に応えられた店だけが生き残れる街、言ってみれば商売人の聖地とも言えます。そういう中で生き残る店に共通していることは、時代の変化に応じてお客様が求める「何か」を常に考え、自社の製品を視点を変えてブラッシュアップできる柔軟性を持っていることではないか、と思います。」


煎餅作りは、音作り

ー 「伝統とは変わり続けること」とは会長の言葉ですが、お煎餅一筋のご商売の中で、長年の経験の中から肝に銘じられた信念なのですね。


「私は、“煎餅作りは音作り”だと考えてやってきています。バリっ!ていうあの歯応えの音。無骨だけれど、脳が目覚め、香りが立つ音。今は家庭の団欒なんて言葉はなくなりましたが、和やかなお茶時間にひときわ音色鮮やかな煎餅の音がしたらどんなに楽しいだろうか、と。やっぱり煎餅は歯ごたえが命ですからね。もちろん味は大事ですが、美味しさと音はとても関連しているように感じています。」

M11煎餅


ー お煎餅の種類によって歯ごたえの音が違うんですか?

「噛んだ時の音量は、煎餅の堅さ、大きさ、厚さに比例しています。大きくて厚いものの堅焼きは難しいんです。中まで火を通して、表面をうまく焼くというのはというのは手間と技術がないとできません。形は、四角より丸い方が焼きやすい。熱が均等に伝わるので割れにくいのです。」


ー カタチで煎餅を選ぶ、考えてもみませんでした(笑)

「音の冴えや強さを楽しむんだったら大きいサイズの「本丸目」が一番です。音色が澄んでいて食べ心地もいいのが「あられ目」。これはゴツゴツしていますが、口に含んでぼんやりやるもよし、時間をおいて舌の上でしっとり溶かして食べるもよし。マルチタイプに楽しめる煎餅です。逆に音がほとんどしない煎餅もあります、「うす焼き目」。この煎餅を口にすると、日本の職人技の素晴らしさを発見して、私などは感動してしまいます。これは、超小音量、音を立てずにさりげなく口に入れたい場面では本領発揮。割れやすいので取扱注意ですが、繊細さを保つためにシルバー缶のスタイリッシュな箱に入れて販売しましたら、大変な好評をいただいたりして、困難がよくチャンスだと言いますが、その典型例のお煎餅です。」

M11夕霧


時代とともに、新しい煎餅スタイル Rice cracker

ー音にまつわる煎餅の物語がこんなに伺えるとは、その職人技はたまらなく日本的ですね。


「煎餅はもともと江戸時代に、団子を保存するために平らにして潰して乾かして出来上がった歴史を持つんです。時代とともに、お茶の間風景も変わり、最近は個人や仲間との楽しい時間に登場することが多くなりました。今の生活シーンに合わせて、煎餅のある暮らしの楽しみ方の提案もとても大切だと思っています。」

「今は息子に8代目を譲りましたので、店頭に立つことはありませんが、現役当時は、外国人や若い方から楽しみ方を教えられることも多かったです。たとえば、「缶ビールと“糸柳”(細いあられ)でちょうど山手線一周できる」という話を外国のお客様から聞いたときは、驚きました。缶ビールとあられ一袋を抱えて山手線に乗ると、ちょうどいい格安ツアーだと笑うのです。どんどん変わる東京の景色を眺めながらまるでショートムービーだと楽しげに語る姿にとても勉強させられました。車の運転では、眠気を覚ます硬い“平手おかき”がいい、とか、テニスをする女性のお話ではスポーツの時は、餅系煎餅“福餅あられ”でパワーアップする、など使い方満載。日本ソウルフードは実に奥深くて魅力的です。」


making GINZA BOX  松崎煎餅インタビュー

年に2回しか発売されない、秘蔵煎餅を「銀座BOX」に


M11ウイスキー


ー今回の「銀座BOX」では、あまり知られていない、その上なかなか手に入らない、そして誕生に物語のある秘蔵煎餅を入れさせていただきたいと思い、伝説の煎餅「揚丸」を推させていただきました。この味は、他では得られない異次元の感触があります。

「ありがとうございます。この「揚丸」の誕生は随分昔です。実はウイスキーに合う煎餅が欲しいとサントリーさんから依頼がありまして、職人といろいろ試しまして、この少し甘辛な味と胡麻が混じり合った絶妙な煎餅にたどり着きました。手のひらサイズの大きな煎餅で、当時は話題になりました」


ー完成当時は、非売品だったんですね。

「メーカーさんからの依頼ということもあって、店頭で売ることはしなかったです。提供後有難いことに、ウイスキー通から多くの評判の声をいただいて、東京都内のBAR 10軒ほどでおつまみとして出すようになって、ついに一般販売にまで至ったという、言ってみれば松崎煎餅の隠れた名品です。特に、ウイスキーの中でも“山崎”(サントリーウイスキー)に実に合うようです。今に至るも年間で2回限り、期間限定でしか販売しないにもかかわらず隠れたファンが大勢いらして、私ども松崎煎餅の煎餅の中でもトップの売上を誇るんですから、わからないものです(笑)」

ーウイスキーファンに限らず、その美味しさにやみつきになる人が大勢います。

「ご自宅で、お茶時間には腹持ちもいいですし、その美味しさに主役の座を奪ってしまうかもしれません(笑)。映画など家族みんなで集まる“ながら時間”などには最適かもしれません。量も多いですし、少し油気もあってインパクトがありますから。また新しい食べ方を発見された方からの嬉しいニュースをお待ちしています。」

ー最後にメッセージをどうぞ。

「限られた数量のみの販売ですので、是非この機会に銀座を感じながら召し上がって頂けましたら幸いです」


11M揚げ丸

お店へのリンク

M11米作り


3  創業400年 「萬年堂」 店主 樋口嘉之さん   (オリジナル羊羹)

「おうちで銀座時間」のカフェタイムの一品に選んでいただき、本当にありがとうございます!応援に元気が出ます。」


STORY

江戸創業から変わることのない御菓子作りへの情熱、特に「あんこ作り」へのこだわりが命の老舗和菓子店。萬年堂の御菓子は、歴史と共にその味わいを深め変化させてきました。創業した江戸時代・元和は徳川家康が「大坂夏の陣」で豊臣家を滅ぼしたことによって、応仁の乱以来の150年近くにわたる乱世の終わりを告げた年です。【元和偃武】(げんなえんぶ)「元和に武を賦(ふ)せる」つまり平和な世の到来を意味した元号が付けられた事で、活気のある開放感ある時代に店を立ち上げました。
もともとは、京都三条にて「亀屋和泉」を名乗って商いを始め、御所、所司代、寺社等に菓子を納め、当時は生菓子、干菓子、餅菓子から出発して、各種料理の仕出し屋のようなこともしていたといいます。銀座和菓子通にはファンの多い見立て祝和菓子「御目出糖」(おめでとう)をはじめ、あんこにこだわる煉羊羹の味わいは格別です。

   萬年堂特集記事はこちら↓


M11萬年堂店主

ダジャレや江戸見立て文化がセンスの源

江戸の開放的な空気感の中で生み出された「御目出糖」菓子の呼び名は、先代の遊び心のダジャレから付けられたとか。現代においても「祝い菓子」として、萬年堂のルーツ菓子として銀座はもとより日本全国に愛好者が多い銘品です。昔から夜明け前から工房に立つ代々の店主が、ひとつひとつ大切に手作りしています。


making GINZA BOX  萬年堂インタビュー

ー 今回は、「おうちで銀座時間」を楽しんでいただくために、銀座で品のある和菓子と言ったら萬年堂、こちらの練り羊羹を選ばせていただきました。

「ありがとうございます。今回のオリジナル羊羹「虹の中」は、もともと月光荘さんの創業100周年の際に、特別に作らせて頂いた逸品です。と言いましても、きっかけは仕事終わりにたまたま二人で飲んでいた時に、『何か一緒にやりたいね』と絵具屋と和菓子屋が息投合したことで、アイディアが生まれたんですけど(笑)。月光荘創業者の平蔵さんが「あの虹を渡りたい!」と叫んだ話や羊羹がお好きだった話を伺い、絵具のイメージが浮かんだわけです。絵具のパレットのように、色々な色彩があったら楽しいね、という事になり、5種類の羊羹の味を個性豊かに表現してみたらとても美味しくて。完成までに実際はかなりの時間と工夫を要したわけですが、自慢のオリジナル羊羹が出来上がりました。」


ー見た目は和風羊羹というより洋菓子のふんわりした鮮やかさですね。それぞれの味わいにどんな個性がありますか?

「月光荘といえば透明感のある絵具です。羊羹仕立てで、虹の7色というわけにはいきませんが、5色の彩をイメージしました。黒糖(こげ茶色)、柚子(橙色)、抹茶(深緑)、梅(薄緑)、ホワイトチョコ(白)です。月光荘さんのイメージの味に合うように、とても時間をかけて試食を繰り返して創り上げました」


ー 特にどのあたりで苦労されたのでしょうか。


「黒糖と柚子は、萬年堂の誇る羊羹ですので、そのままご提供できるのですが、抹茶、梅、ホワイトチョコについては新しい味への挑戦でした。萬年堂は、本来落ち着いた味という感性を持っていますが、月光荘さんのリクエストは、もう少し若い人も魅力を感じることができるような、とんがった味を加味して欲しいということでした。そのようなことで、中でも、抹茶は、通常の2.5倍も抹茶を入れた抹茶感の強めの羊羹になっています。少しづつ抹茶量を増やしながら2倍増、5倍増しと何百回と試食を繰り返しました。」


M11フルーツ羊羹

                                                            萬年堂フルーツ羊羹


ーまるで本当のお抹茶をいただいているような濃厚な感触ですね。

「抹茶好きにはたまらない、本物感のある羊羹に仕上がりました」

ー 驚いたのは、ホワイトチョコです。初めてホワイトチョコの羊羹を体験しましたが、萬年堂さんの優しい白餡とホワイトチョコの風味が絶妙で、高級スイーツのような味わいになっています。


「そう言っていただけるととても嬉しいです。なかなか古いお客様はこうした味を好まれないので、こちらも挑戦することができないですが、月光荘さんからの難しいリクエストにより、新しい羊羹の道を開くことができました。いつも進化は外の刺激からやってきますね。ですからこうした機会は大変ありがたかった。白餡を練りながら、最後にホワイトチョコを溶かした状態にして練り込むということになります。」

ー梅も実に爽やかな、色、味ですね。色目は薄いのに味はしっかりしています。

「梅実を甘露煮した梅肉を羊羹の中に丁寧に練り込みます。特に、梅の酸味、塩味をきちっと感じていただけるようにと工夫をしています。5種類それぞれの色と味を楽しんでいただけるように、お客様のお茶タイムをイメージしながら作らせて頂いています。」

「5種類の味を際立たせるのは、風味を入れるタイミングです。たとえば、黒糖は最初から含蜜糖(がんみつとう)を入れて練りますが、抹茶は練りの終わり頃に入れます。ホワイトチョコレートも一番最後に入れますし、梅は程よい途中で練り込む方が味に個性が出ます。いずれも丁寧に濾しながら滑らかになるまで練り上げます」


ー萬年堂さんといえば、他ではなかなか味わえない「あんこ」の風味、美味しさですね。他の和菓子屋さんと随分違う印象を持ちますが、この美味しさの秘密はなんですか?

「全て先代の教えのままに、手作りであんこは作っていますが、特に他と異なるのは“寒天”と“小豆”の割合だと思います。創業当時からうちは寒天よりあんこが強いのです。つまり小豆の味を強く出すと言いますか、「あんこっぽい」(笑)ことが最大の魅力です。寒天にも凝っていますが、長年お付き合いさせて頂いた老舗の寒天屋が最近廃業されたために、うちのあんこに合う寒天探しに苦労しています。大手の寒天メーカーはいくつもあるのですが、そこではどうしても出せない美味しさを追求していたので、本当に残年でなりません。一つの老舗がなくなるということは、そこにまつわる日本の味づくりに大きな影響があるのだということの例です。」

M11萬年堂


ー長年積み上げた味は、繊細な素材によって作られているのですね。

「それでも、ピンチはチャンスと考え改め、新しい小さくてもしっかりと品質を守っているお店を見つけて、また自分たちのあんこに近い素材を見つけて共に創り上げていく、そうした共同作業を続けています。このように長い年月の間に蓄積されてきた味は、一朝一夕には出来上がらないものだと思い定め、日々精進しています」

ー今回の「おうちで銀座時間」を彩るオリジナル羊羹。召し上がる皆様のリアクションも楽しみですね。最後に一言メッセージをお願いします。

「400年あんこに命をかけて創り上げてきた、和菓子屋の風味を体験いただけましたら嬉しいです。最近は、若い方も羊羹をチャージ食あるいは保存食として好まれることが多くなりました。他では召し上がることができない、銀座ならではのコラボレーションで生まれた和菓子をどうぞ味わってみてください」

ー和菓子づくりの詳しいお話をありがとうございました。

M11イエローキャンパス


4   創業90年「茶銀座」 日本茶マイスター 大渕志野さん(五種日本茶)

「おうちで銀座時間」カフェタイムを作り出す老舗として、選んでいただき、気持ちが熱くなりました!本当に長い間がんばってきて良かった!」

M11モダンなお茶

STORY                                                                                            茶銀座「築地うおがし銘茶」は創業者 土屋正が、今では一般的になった深蒸し茶製法の生みの親である山本平三郎との出逢いによって誕生させたお茶専門店です。創業者は平三郎師の作るお茶に感銘を受け、共に協力し合いながら深蒸し茶の販売を始めることになります。深蒸し茶が売れ始めると、粉っぽく緑色に出るだけの深蒸し茶も出回るようになりました。しかし本来のお茶の色はきいろきんいろ。淹れたとき黄色や金色のお茶は、良質な茶葉を使っている証なのです。「本物のお茶の味を届けたい」万人受けするお茶よりも、本物のくせになるような個性的なお茶をつくることを大事にしてきた老舗の心意気がここにあります。口当たりの良い一口だけのお茶よりも、もう一杯飲みたいという気持ちになるお茶を目指して日々精進し続けるお茶の老舗です。(3代目 土屋知大店主の言葉より)


銀座で光る、モダン日本茶シーン

茶銀座さんは、銀座には珍しいカウンターでお茶をいただくスタイル(1F)の、開放感が目を惹くモダンなお茶屋さん。銀座5丁目のお店に伺うと、日本茶マイスターがその日、その時の旬なお茶をさっと出してくださいます。そんな気持ちの行き届いた季節感あふれるもてなしで『自分だけのお茶』を見つける楽しさは格別です。日本茶のイメージがガラッと変わる素敵な体験ができる空間がそこにはあります。毎日1Fのカウンターで笑顔でアテンドしてくださる茶銀座・店長の大渕さんとの会話が弾みます。

M11茶銀座マイスター


本物の日本茶って、 “きんいろ” ?


ー 本物の日本茶は金色って本当ですか?

「茶銀座のお茶は、淹れていただくと水の色が黄色や金色に見えます。「緑茶」という言葉のイメージからすると不思議に思うかもしれませんが、実は日本茶本来の水の色はこの色なんです。お茶の水色は、茶葉が崩れて粉状になることで色付きます。深蒸し茶は特に、薄く力のない茶葉を使えば葉が崩れて濃い緑色になり、厚く良質な茶葉を使えば葉が崩れず黄色や金色になります。色が薄いと味わいや香りも薄いのではと思ってしまいそうですが、そうではありません。旨味や芳香はしっかりと感じられながら、雑味やしつこい甘味がなく、腹にもたまらないお茶なんです」

 M11きんいろ茶


こだわり日本茶、カンタンなのに美味しい

目の前で淹れていただくお茶の透明感と芳香がすごい。創業者が生み出した「深蒸し製法」のお茶、葉が崩れないから、金色になるという。現在の社長のお話の中でも「本質を知れ」と語られていて、製造にこぎつけるまでには大変なご苦労があったことが窺い知れる。

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M11茶葉セレクト


ーこだわりの茶葉だからこそ、お茶の魅力を引き出す淹れ方も難しそうですが・・・。

「いえ。それはそうではないんです。日本茶は「実はカンタン」ということを茶銀座はお伝えしています。温度や待つ時間にこだわらずに、あつあつでさっと、が極意です。お茶は熱いお湯でいれる方がより香りが引き立ちつんですよ。ただ①新鮮なお湯(昔ながらのやかんがベスト。)②土ものの急須茶葉は控え目に という3つはぜひ守っていただきたいおいしさの秘訣です。」


M11お茶を入れる


「茶 ちゃCHA」で、美味しい銀座時間

ー「おうちで銀座時間」が今回のテーマです。老舗のお煎餅や和菓子とと共にお茶を楽しむ方法、茶銀座さんならではを教えていただけますか?

「この度は、茶銀座でもお茶請けに使わせて頂いている銀座の老舗のお菓子とセットでお楽しみいただけて本当に嬉しく思っています。
例えば萬年堂さんのお菓子には、青黄緑の三色柄の​「天下一」​をあわせて一緒に淹れていただくのはいかがでしょうか。「天下一」は当社の いいお茶 の代表格。まさに天下一の芳香とお味で贅沢な銀座時間をおすごし頂けると思います。
また、松崎煎餅さんにあわせてぜひ白と緑柄の​にゅう​を召し上がってくださ
い。お茶ながら香ばしい香りが特長のにゅうは寒さが深まってくるこの時期
お菓子を引き立てる名脇役になるかと思います。
釜炒り茶は水出しにしても最高です。お酒が召し上がれない時の乾杯用に、
ワイングラスで頂けば、お茶の香りで酔ってしまうかもしれません 笑」


M11グラス茶


日本茶ってオシャレ

ー今回銀座 BOXに入っている「茶ちゃCHA」。なんて可愛いパッケージなんでしょう!開くのがもったいない(笑)

M11チャチャチャ

                     笑顔が溢れる「茶ちゃCHA」

「茶銀座のお茶は「お茶らしくない」パッケージを大切にしています。
この茶ちゃCHAは 伊藤方也さんデザインのもの。それぞれの商品のイメージをデザイナーさんとふくらませながら他のどこにもないパッケージを展開しています。国籍、世代を問わずに日本茶を楽しんでいただきたい。「日本茶ってオシャレ」を銀座から発信しつづけたいと思います。」


ー中に5種類のお茶が入っています。釜炒り茶、とか、ちょっと他では出会えない名前も見えます。これはどんなふうに楽しめますか?


「天下一・しゃん・にゅう。この煎茶3つは茶銀座の3大看板です。
グレードの順に並べていますが、お茶のお好みは十人十色。高いお茶がおいしいとは限らないのがお茶の面白さです。釜炒り茶やほうじ茶は、寒い日には濃い目に淹れてはちみつやミルクをあわせてラテにするのもおすすめです。」

唐草模様の釜炒り茶は、少し発酵をさせてあり中国茶のような芳香も楽しめるお茶。べにふうきという花粉症などのアレルギーに効果があるカテキンが入っている品種なので冬にお客様が殺到する人気のお茶です。」


ー最後に、「銀座と茶銀座」と聞いて連想するお客様にお伝えしたいメッセージがありましたらお願いします。


「茶銀座は11月1日で店として開店丸18年を迎えました。老舗ひしめく銀座ではまだまだ新米ですが、近隣の老舗の方々との日々のおつきあいでは、垣根のない懐の深さを感じています。これからもどこにもない本物のお茶の世界を銀座からお届けします。」

ー本日はありがとうございました。

*写真提供:「うおがし銘茶HP」より


M11五十音

5   江戸時代からの「銀座宝童稲荷」/守人     

   「五十音」オリジナル文具店 店主 宇井野京子さん (稲荷人形&珈琲) 


「おうちで銀座時間」に銀座の神様やそれをお守りする私どもを選んでいただきありがとうございます。コロナ禍で厳しい状況が続いていますが、少しでも世の中がよくなることを祈って、縁の品をお届けします。

銀座4丁目裏路地には、こんな可愛いい参道があります。この路地の先を辿ると・・・・

M11宝童稲荷参道

現れたのは、江戸時代からこの地にある「宝童稲荷」(ほうどういなり)、通称「銀座のへそ」稲荷。全長1キロメートルある銀座のちょうど真ん中にあるからそう呼ばれています。


M11宝童稲荷鳥居

宝童稲荷 STORY

宝童稲荷という小さなお社が祀られた四丁目三番の通り抜け路地は、稲荷小路と呼ばれておりました。
この宝童稲荷は、稲荷信仰がたいへん盛んであった江戸時代に徳川将軍家の跡継ぎの息災を祈願するため江戸城内に祀られていた神社でした。
この稲荷が、防災にもたいへん霊験あらたかであったので、堂守りの弥左衛門という人が、神霊の分神を受けて現並木通りの角に建立したのが、四丁目の宝童稲荷のはじまりといわれています。宝童稲荷は、士商の分け隔てなく、守り本尊となり、弥左衛門も、居をここに定め、生涯稲荷のお守りをしたのでこのあたりを弥左衛門町と呼ぶようになりました。
宝童の名前にあるように、このお稲荷様は子供の健やかな成長を守る神様です。また、弥左衛門町を発祥の地とする名だたる企業が多いことから、商売繁盛の神様としてお参りする方が引きも切りません。
子宝、商売繁盛を祈願とし、よきご縁を授ける社として今日でも厚い信仰を集めております。(おみくじクリアフォルダ内の宝童稲荷縁起より)


稲荷の守人 「五十音」オリジナル文具の専門店&ペンシル美術館

宝童稲荷にお参りして、振り返ると目に入ってくる小さな、小さな文具店。ペンシル美術館も併設されています。こちらの店主が宇井野京子さん。お稲荷さんの守人でもあります。3人入ればいっぱいになってしまう狭い店舗の中には、世界中から集められた文具や店主自身がプロダクトデザインしたオリジナル文具が所狭しと並べられています。ぐるりと、まずは全景ご紹介。

M11五十音棚

入店するには予約が必要なこの店。若いカップルやぶらり散歩を楽しむお一人様などにとっても人気です。出迎えてくれるのは、美術館入り口壁に鎮座する招き猫。

M11五十音招き猫

文具だけでなく、世界から集められた茶器でお茶をいただけるカフェコーナーもあります。ここのコーヒーは透明感のある飲み心地です。

M11茶器コーナー

店内で目につくのは、お稲荷さんに因んでの「守神キツネ」のヴィンテージもの。骨董椅子の上にも、看板にも。

M11キツネ2ひき

M11 キツネ看板


making GINZA BOX  インタビュー

世の中が少しでも良くなりますように                 祈りを込めた「珈琲豆」と素焼き人形(参拝記念品)


STORY

「子どもの頃から文房具が大好きで、大好きで、コレクションが多すぎて家が潰れそう・・・が高じて」ついに、銀座のど真ん中に店を開店した。家賃の高い銀座でなぜ?「最初から銀座と決めていたわけではないのですが、引き寄せられるように銀座にたどり着いてしまった」と屈託なく笑う宇井野さん。不動産屋さんに、“その商売では銀座では無理”とか“若い女性で会社でもないのにちょっとねえ”とか散々言われた帰り道、宝童稲荷を見つけて拝んだ。“こういう場所で決まりますように”って。驚いたことに、それからみるみるうちに現実になって、開店してからは周辺の銀座4丁目町会(銀友会)の店主の皆さんが、ご自身の人脈を使って広く宣伝してくれた。生き延びられたのは、銀座の皆さんのエールのおかげです、と。お稲荷さんのご利益は、「出世しました!」とか「夢が叶った」というものが最も多いという。もちろん、子供の成長を願う神様だから健康祈願バッチリ。今はコロナ禍で世間は閉塞感にあふれていますが、“これから世の中が良くなるように”との祈りを込めて宝童稲荷の御朱印、おみくじ、お賽銭の管理等と守人として奮闘している。

ーオリジナル文具店「五十音」が誕生した物語は、まさに神がかりですね。(笑)

「本当にありがたいことです。銀座全体には11のお稲荷さんが街の店主に守られて点在しています。銀座は商売の街ですから、商売繁盛はもちろんですが、安全・健康を祈願したお稲荷さんが多いのが特徴です。私が守人(もりびと)をさせて頂いている宝童稲荷は、縁起にも書かれているように子供の成長とお仕事での出世がご利益と伝えられているお稲荷さんです。」

ーここを訪れると、「試験に合格した」「会社が大きくなった」というようなお礼参の方々も多く見受けられるそうですね。日曜日などは引きも切きらず・・・。

「そうなんです。そういう方々への参拝記念として、素焼きの人形をお手渡ししています。これは、博多人形作りの人間国宝の4代目が、このお稲荷のために手作りしてくださった手作り品です。今回は、銀座の老舗応援という事ですから特別に銀座4丁目の町会(銀友会)のご了解を得て、記念人形を銀座BOXに入れされていただく事にしました。なかなか銀座にお越しになれない皆様のために、人形の裏に香などを塗って部屋の隅に置くと芳香剤がわりになると、喜んで頂いています。」

ーそして、「おうちで銀座時間」カフェに因んで、お稲荷さん縁のコーヒー豆もご用意いただきました。

M11狐こーひ

ペンシル・ギャラリーのカフェで提供させて頂いている珈琲です。さっぱりした味わいにファンも多い珈琲です。今回は松崎煎餅さんの(私も大好きなでもなかなか手に入らない)お煎餅と萬年堂さんのアート感覚の羊羹に茶銀座さんの深い味わいのお茶、そして絵の具で描く手紙などでカフェタイムを演出するようですので、その傍らに珈琲があってもいいかな・・・と思いました。コーヒーの香りに酔いながら、銀座時間を楽しんでいただけましたら嬉しいです」

ー皆様からの感想が楽しみですね。今日はありがとうございました。

M11五十音店頭


◆「銀座BOX」おうちで銀座時間(カフェ編) お申し込み

M11銀座BOX申し込み

◉老舗応援「銀座BOX 」カフェ編 概要

価格:5,500円/1BOX  (消費税込)+送料別            
内容:「おうちで銀座カフェ時間」を楽しんでいただくための銀座老舗BOXです。松崎煎餅「揚げ丸」煎餅、萬年堂「虹の中」オリジナル羊羹、茶銀座「茶ちゃCHA」五種日本茶 、月光荘「色感セット(絵の具、水筆、葉書)」、五十音「稲荷ご縁の珈琲」、月のはなれ「BGM」オリジナルQRコード付き

◉お申し込み方法

下記を記載の上、メールにて銀座花伝プロジェクト宛お申し込みください。

◉申し込み先 tokyo.ginza.tra3@gmail.com 銀座花伝「銀座BOX」係宛

お申し込み個数:                          お名前:                              送付先ご住所:                           ご連絡先電話番号:

*プレゼントなど複数を別住所に送付希望のお客様は、メールにてその旨を明記の上ご相談ください。

*限定数量ご用意のため、お早目にお申し込みください。

「銀座BOX」企画詳細をお知りになりたいお客様はこちら↓

◆銀座花伝プロジェクトについて

長年銀座の文化を発信し続けている銀座TRA3(おさんぽライブ)の活動と合流する形で、2017年観世能楽堂が銀座に150年ぶりに帰還したことをきっかけに始まった銀座での能の朝稽古仲間によって、銀座の老舗店を訪ねて謡を一緒に楽しむ「銀座謡の花」を創るなどゲリラ的文化活動が広がりました。ご縁のある銀座の店主や銀座で働く人々、銀座ファンなどにさらに仲間が広がる中で、銀座から日本文化を元気にする【銀座花伝】プロジェクトが発足しました。2019年5月には銀座老舗店主と能楽師で創る「銀座フォーラム」、観世能楽堂舞台での謡発表等イベント、資生堂とコラボした「銀座で美しく生きる」では銀座店主と能楽師による「余白の美」ミニステージ・トークショーなどを開催しています。2020年から築地本願寺とのコラボ・イベント企画が進行しており、秋からは新しい形でのオンライン銀座散歩、老舗を元気にする「銀座BOX」企画が始動しています。         【銀座花伝MAGAZINE】を配信中。
《事務局》 東京銀座TRA3株式会社【銀座花伝】プロジェクト
      E-mail:tokyo.ginza.tra3@gmail.com      
      東京都中央区東日本橋2-28-4 日本橋CETビル2F
               TEL:03-3531-7861   FAX:03-6850-7117

M11BOXイメージ


◆編集後記(editor profile)

銀座は一見華やかで、高級品ばかりが並ぶイメージがありますが、実は弛まず精進する職人芸に支えられた老舗専門店によって支えられている街なのです。銀座の輝きの底に光るもの。その多くは、日本が古来から育ててきた「日本文化の美意識」を守り続けている店から放たれています。

今回、老舗の灯を消さないために、私たちができることー「銀座BOX」への応援購入を決めてくださった皆様に心から感謝を申し上げます。この機会になかなか銀座に来ないと手に入らない、限定の隠れた名品を味わっていただき、「おうちで銀座時間」を過ごしていただけましたら幸いです。

老舗の皆さんからの「生業とはいえ、日本文化を支えている自覚を改めて感じた」「応援に元気をもらった」という感謝の言葉に、次へのエネルギーチャージになっている喜びを実感します。

ひきつづきの応援をよろしくお願いいたします。            本日も最後までお読みくださりありがとうございます。

           責任編集:【銀座花伝】プロジェクト 岩田理栄子              銀座BOXチーム:三枝要子 中野文子 真下美津子



〈editorprofile〉                           岩田理栄子:【銀座花伝】プロジェクト・プロデューサー          銀座お散歩マイスター・マーケターコーチ          東京銀座TRA3株式会社代表取締役                 著書:「銀座が先生」芸術新聞社刊 

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