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Record.29 脱皮した日③

プロローグ~お話を読む前に~ https://note.com/gintone999/n/nf090fc64cad2

涼ちゃんと魂が共鳴していたこの時期、二人共が沢山の不思議な夢を見た。


●わたしが見た宇宙人の夢

2006年10月12日

UFOが沢山出てくる。

姿は見えないが、宇宙人となぜか分かる存在からの声がした。

『あなたの魂は宇宙人なんだよ』

と言われた。

私は実は地球人じゃなくて、他の星から来ていて今まで記憶を消して生きて来たらしい。

そして幼少期の自分と家族の映像が見えた。

小さい私が、自分だけ家族じゃない気がして少し離れたとこから客観的に家族を見ている映像だ。

見えない存在から今度は、

『家族に馴染めないと感じていたのは、あなたの魂が宇宙人だからなんだよ』

と言われた。(厳密に言うと声はテレパシーみたいな感じで入ってくる)

『あ~なるほど~』と、私はすんなり腑に落ちた。

そして次に、フィルムの小間切れ映像が沢山見えた。

それは、私が地球に宇宙船でやって来たらしき場面。

人がいないジャングル奥地に銀色ぽい円盤が停まっている。

その円盤は自在に変形ができるので、家みたいな形になってしばらくそこに停泊して暮らしている感じ。

私らしき宇宙人も見える。そばに小さなペットのような生き物を一匹連れて円盤から降りて来る姿。

(数詞が匹で合ってるか分からないが…笑)

しばらくした後、今の家族の記憶と自分の記憶を塗り替えて、今の家族に溶け込んだ。

という、一連の小間切れフィルムみたいな映像を見た。

その後、もうすぐ迎えが来ると分かった。

星に帰らないといけない。

円盤との待ち合わせ時刻は、16:10。

私は待ち合わせ場所に走った。

待ち合わせ場所には円盤が来ていて、私と同じく魂が宇宙人の人達が次々に円盤に吸い込まれていっていた。

私は最後だった。

走って円盤の下に行くと光に包まれた。

光の中、円盤に吸い込まれていく時に人生が走馬灯になった。

良い事も嫌な事も沢山あったけど、それらすべてがなんて尊い経験だったのだろうと強烈に思った。

ある特定の人や思い出とかではなく、ただただ、地球で過ごした『全て』が一気に押し寄せてきて、

嫌な出来事や人も全ての一部でしかなく、それすらも貴重で尊い。

全てが、とてつもなく愛しいと強烈に溢れた。

出会った全ての人、起きた全ての事、全てがただただ愛しかった。


私は号泣しながら、

『愛してる!愛してる!愛してる!』

と叫びながら円盤に吸い込まれた。

起きたら、本当に号泣していた。


そしてまた眠ると、続きが始まった。

私は自分の故郷の星に降り立とうとしていた。

降り立つ瞬間、地球で出会った人達から私の記憶がなくなって行くのを感じた。

私の中からも地球の記憶が消えて行こうとしていた。

消えて行く記憶の片隅で切なさを感じていたけれど、それすらも薄まっていく。

そして私は故郷の星に降りると、前からいたかのように故郷の惑星の街を歩いていた。

故郷の星は、地球に似た街があり、人がいた。

空を見ると、変な形のUFOが沢山見えた。

そんな夢を見た。


そんな夢を見てから数日したある日。

涼ちゃんが『今日スゴい夢見ましたよ。実さんが出てきた。UFOも出てきました』と話して来た。


●涼ちゃんが見たUFOの夢


―UFOが降りてくる山がある。

友人数人とその山に行くとUFOが現れてフラッシュみたいに光る。

気がつくと3人居なくなっている。

UFOに拐われた事を周りに話すが否定される。


2回目その山に行くと、またUFOが現れ光ったけど涼ちゃんは怖くなって逃げた。

また3人居なくなっている。

さらに小さいグレイ宇宙人が現れ人々がパニックになる。

怖い思いをした涼ちゃんは、『実さんは宇宙人怖くないって言ったのに~!』と思ったらしい。


ある日、なんと誘拐された同級生6人が戻って来た。

そして同級生が口々に『向こう』にいた時に出会った女の人の話をし出した。

その女の人は『涼の事を知ってる』と話していたと同級生たちは言った。

そして女の人は涼ちゃんに対して『なんで逃げたん~~~。来れば良かったのに~~』と言っていたと言われたそうだ。

涼ちゃんはそれを聞いて『実さん?!』と思い、同級生に『この人じゃない?』と私のドアップ写真を見せたらしい。

すると、皆が口を揃え『この人!!』と言ったのだった。

そして涼ちゃんは『私も会いに行く!!』と、怖かったけど一人意を決してUFOの丘に行ったらしい。

するとUFOが現れ、涼ちゃんは光に包まれた。

今度は逃げずに頑張ったらしい。

気を失って目が覚めると、UFOの中だった。

目の前に私がいて『おはよう』と笑顔で言った。

いつもの私とは全然違う、エレガントで周りもピカピカ光っていたらしい。

『よくここまで無事に来れたね』

そう私に言われて『実さあああん!』と涼ちゃんは泣きながら、今まで地球で起きた事や世間話をしたらしい。

地球に小さい宇宙人がいっぱい来て皆が怖い目にあった事を涼ちゃんが話すと、

『まさか……あの子たち!』と言って、近くにいた小さい宇宙人達に怒っていたらしい。

『ごめんね。この子達は脅かすつもりはなかったんよ。悪戯好きなだけなんよ』

と説明。

小さい宇宙人達は、地球人がイメージしている『宇宙人は怖い』という姿にわざと変えてイタズラで脅かしていたらしい。



『実さん、いつからここにいるんですか?!』

と、涼ちゃんが私に聞いた。

『そうねぇ~、あたしはこっちにはもう随分昔からいるし~………』

私がそう言うので涼ちゃんはビックリして、

『え、一緒に働いてたじゃないですかー!?』

そう言うと、

『ああ、あれはもう一人の私。本体はこっちの私なんよ。全然違うでしょ』

と、私は言った。

『涼ちゃんももうこっちに住んだらいいよ』

『涼もこっちに住む~!もう帰らない~!』

最後、そんな会話をして目が覚めたらしい。



●珠に乗って


涼ちゃんがその夢を見た次の日くらいに、

『実さん、昨日来てましたよ』と言った。

私がちょうど涼ちゃんにメールを送った頃、私がうずくまった状態で光の珠に包まれてやって来たらしい。

そして穏やかな笑顔で涼ちゃんを見つめて、お互い特に会話をするでもなく見つめ合ったと話して来た。


●2007年2月17日の私の夢

宇宙人に会っていたかも………。

壁が見える。

壁に縦に細くて長い光が見える。

この光の向こうに世界がある。次に行くとこ。

ネクストステージ、と誰かが説明している。



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