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宮沢賢治〜銀河ノコモリウタ

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2021年にはじまった音の絵本制作プロジェクト。 宮沢賢治朗読音楽会を軸に、作品制作をしています。 「ことばとおと」に詩人管啓次郎さん、翻訳家柴田元幸さん、朗読リレーには全国各…
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#レコーディング

岩手〜取材とフィールドレコーディングの旅 盛岡編

岩手〜取材とフィールドレコーディングの旅 盛岡編

盛岡の旅は、岩手山を臨む小岩井農場から。

3月の中旬といえども東北はまだ雪が降る日も多く、この日も朝から雪混じりの時雨でした。雪深い東北は3月末まで冬季休業している場所も多く、こちらも観光農場は閉鎖中でしたが、おかげでしんとした雪の中をゆっくり散策することができました。

鳥たちの鳴き声が春を呼んでくるように、
森の中で耳をすましていると雨があがり雲が流れて美しく雄大な岩手山が姿を見せてくれまし

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パーカッションレコーディングレポ

パーカッションレコーディングレポ

「銀河ノコモリウタ」レコーディングレポ#1
2022年3月15日

パーカッションのパートを中心に、クラウドファンディングで朗読参加に手をあげてくださったみなさんとのレコーディング。
まずは渡辺 亮さん。もう、素晴らしい音の数々。
イメージを伝えると、みるみる音に変換されてゆく。

宇宙の中のどこなのか、その気配
銀河、惑星、星々のうた
降り立つ地球の大気圏、夜の空
樹々、山、水音、粒子
精霊、神

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「声の星座」#3

「声の星座」#3

「声の星座」朗読リレー #7
辺口芳典さん/詩人、いちえちゃん/6歳
銀河ノコモリウタ「真空溶媒」フィールドレコーディング

町工場が立ち並ぶ大阪市此花区で詩作をされています。
対話の一部分を親子で読んでほしい、というわたしのオーダーに、いちえちゃんが頑張って読む練習をしてきてくれました。商店街の中の自宅兼ギャラリーにて収録。

「声の星座」朗読リレー #8 #9
片岡秀晁、片岡美津代/父母

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チェロパートのレコーディング

チェロパートのレコーディング

「銀河ノコモリウタ」記録
チェロパートのレコーディング。

ふわりとやってきた旋律と、
自分の脳内で鳴りわたるその旋律以外の音を
現実化してゆく事の面白さと、難しさに向き合う2ヶ月でした。

図形や線や映像のようなものとして見えてくるのは多分「音」というエネルギーの波で、

方向性を示す特定の音の瞬間には必ず寄り添いたいと願っている要素(多分それは自然界における元素や精霊的な)があり、
そういった

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「声の星座」朗読リレー

「声の星座」朗読リレー

人と人がつくる「声の星座」朗読リレー。

銀河ノコモリウタ「真空溶媒」レコーディングがはじまりました。
旅先で出会った人びとの声を集めています。
スタートは管啓次郎さん、柴田元幸さん、小島ケイタニーラブさんから。

それに続いて旅は神奈川へ。

20年ほど精神科で植物療法に携わって来ておられた
神奈川県茅ヶ崎市の花療法家吉田 地子さんへとリレーを繋ぐ。

そして静岡へ。

伊豆半島の山間に実験的な

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東京朗読フィールドレコーディング

東京朗読フィールドレコーディング

制作中の音の絵本「銀河ノコモリウタ」
朗読フィールドレコーディング。
東京都大田区多摩川六郷土手
2022年2月17日

詩を寄せてくださった管啓次郎さん、小島ケイタニーラブさん、ディケンズの翻訳抜粋から柴田元幸さん。
それぞれのことばを朗読いただき「声」を記録しました。

瞬間を紡ぐ生活の音のディメンションの中に
肉声が息づく。
渡り鳥の群れ、遠くに工場地帯をのぞむ葦の原、六郷土手〜漁船が停泊す

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