詩)戯作

意味をぶっ壊した先にあるもの
コトバが呼吸するのはいったいなんだ?

図面はない　それは脳の外にある生存本能　
途絶えた通信　窓外の風景はもう空間でも時間でもない!

色彩はオレンジ　赤い血と立方体　
それは重たい頭部が妄想に引きずられて　放たれる火炎

嘘と嘘が罵り合う 美しいわけがないだろう
壊れまくった脳にどうやって意味を伝えるんだ!

せめて　今日一日の休息を！新しい年が来る前に　
戦争で殺されたものへの追悼の時間を！人としてのあるべき姿を！

否決してどうやって次にいくのか もう詩を書く気にもならない
いいとかわるいとか言う気にもなれない ガザの墓場で

中島みゆきの歌　伝えるための言葉じゃないか?
詩人はなぜ書かない? なぜ涙を流さない?なぜ平気で

抒情の中で美に浸れる? なぜ問わない?なぜ なぜ
詩の言葉を信じない? 即時停戦を訴えない?