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僕はすっかり乾いてる 
ぼんやりと何かが封印される音を聞いている  
することのない僕はますます乾き 
この先 僕は必要とされるだろうかと疑念を抱きながらも 
あきらめに支配されないように ある


僕は時間の村人だ。草茫々の廃村 崩れかけた村役場
看板だけが半分残っている。
さて僕は相変わらず乾き続けており
彷徨う

神が夜逃げした 
大げさにツイッターで騒ぐやつがいる 
神だって夜逃げするさ こんな世の中じゃと誰かが書き込む 
夜逃げするにも逃げるところがないよ この世で。ああ神よ

神だって 人間だ。


風景はもう決まってしまっている
それなのに解らないことが続く
僕はもうすっかり乾いている
涙が出る。
だがもう
次はないだろう

僕はもうすっかり
干からびている。

ボクハ

ボクハ

ヒツヨウカ

2022年に詩集を発行いたしました。サポートいただいた方には贈呈します