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「パレスチナの女は、その腹の中でマムシを育てる」イスラエル司法相はそう語った

無言の言葉
死のための。


俺の言葉は俺の言葉ではない

過去は停止している。
新しい歴史は遡ることを許さない

白紙
死んだ行動が継続する 続く忘却

あの女は
噛みちぎりはしなかったか? 全ての嘘を

終わり
はない。終わり。酒に酔って書く詩

悲哀
宗教が現を殺す。あの誰かの詩のように

既成
の基準 を飛び越えよ  革命を望むものは愚か者

革命
天国はないと知る。 合法的な不法 殺人レイプ ショー

昔の恋人
窒息してしまっている 活字はもうとっくに

行動の死
ジャーナリストの死 子どもの死 妊婦の死

あまりにも多すぎる死の羅針盤が
グルグルと回り続けるときに 血を流すのは

誰だ。詩人が恍惚として満足に浸るとき
失しなわれる命はいったいいくつだ

荒野に来て 寝転ぶ俺の肉体の
マスターベーション 詩はそんなものか?

妄想 人を救えない妄想
汚い歌 生命のない歌 そんなものか

胸のつっかえ 夜通し黙ったままで
それでも救いはない。それでも

吐き出す。 地球儀の裏側の
苦難の風船が風に吹かれるように

流されながら 自分をみつめる信号を探すのだ
酩酊した精神で 探し立ち向かうのだ

2022年に詩集を発行いたしました。サポートいただいた方には贈呈します