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してもらうんです
初めて川に入るのです
少し流れの早い清流は
冷たくとよとよとうねっております
足を入れることが
出来なくて
川の前で石の上
裸足の親指だけ濡れている

してもらうんです
隣の子が手を繋いで
黙って繫がりながら
川に入りました
受けいれたのです
一緒に入ります
そうやって
してもらって
ここにあるものを受け入れ
生きていくのです

してもらうのです
生きる最期の時
自分では排泄も出来ない
オムツにうんちをだしていいですよ。
そう言われて
そうするのです
そうして受け入れて
生きるのです

してもらうのです
他者に「してあげる」という思いは
積み重なって
人は人になり
満たされるのです
満たされることなく
生き
死ぬ
力に溺れることは
そういうことです

葬らうときは
人らしく
してもらいたいものです
生とは
そういうもの
ではないでしょうか

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