詩)落ち葉についての考察
生は 落ち葉
そう思い
落ち葉を拾う
ああ なるほど
こんなにもいろいろと
持ち合わせている
重なり合う色
複雑な模様
欠け方の多様性
曲がり方
一枚ずつ違う形
抜けるような青の秋の日
地面に落ちた
積み重なる落ち葉
ひとつひとつ
筋書きがあったのだ
もう誰もその一枚一枚に
振り向くこともないとしても
それは何かを諦めたからではなく
その 瞬間 まで
生
在った
という
証
それは入れ替わり
土に戻り
還る
それが
息づく
生
そして死
2022年に詩集を発行いたしました。サポートいただいた方には贈呈します