仕事の上の役目で書く文章は、できれば書きたくないと思うくらい苦手。攻め方と攻め具合がわからないから。かつては攻めたい内容が、自分のステージと一致していたからいく…
海を見ない日も結構ある。 とはいえ、海から1キロメートル以上離れていることはほぼない。要するに、すぐそこに海がありながら、海と関係なく暮らしが成り立っている。通勤…
俳句をやっている。島へ越してから少しずつ遠のいてきているけれど、忘れた頃に催促が来て、催促していただけるうちが華と心得て、どうにかこうにか搾り出している。数が撃…
黒根港を見下ろす高台に誓いの塔が立っている。島の恵みである自然を大切にして、島人の平穏な暮らしを願いつつ、この島を未来へ繋げていこうとする先人の誓いが、この塔を…
島に戻って3年目の冬を迎えた。あいかわらず今日も吹いている。風の音しか聞こえない。 4、5日吹いて2、3日凪ぎて、吹いて凪ぎてを繰り返しながら、島は少しずつ、春に向か…
2120anys
2024年5月30日 03:55
仕事の上の役目で書く文章は、できれば書きたくないと思うくらい苦手。攻め方と攻め具合がわからないから。かつては攻めたい内容が、自分のステージと一致していたからいくらでも書いたけれど、この年齢になって微妙な立ち位置に立つようになって、うーしうーし泳がなくたって、いいじゃあねえかと思うようになった。形のないものを残していくことは難しい。それこそ風が吹けばあっという間に消えてしまうから。どうせ残すんなら
2024年1月24日 02:18
海を見ない日も結構ある。とはいえ、海から1キロメートル以上離れていることはほぼない。要するに、すぐそこに海がありながら、海と関係なく暮らしが成り立っている。通勤のルートを変えさえすれば、毎日海を見て暮らすことは容易い。そんなふうにしてみてもいいかなとも思うけれど、なかなか重い腰は上がらない。ずっとずっと周りを見ずに暮らしてきて、気づいたら、いつのまにか一人になっていた。ずっとずっと周りを見ず
2024年1月15日 21:16
俳句をやっている。島へ越してから少しずつ遠のいてきているけれど、忘れた頃に催促が来て、催促していただけるうちが華と心得て、どうにかこうにか搾り出している。数が撃てないのでどうにもならないけれど昨年(2023年)の自選十句を選ぶとすれば以下のやうなところか。*写真はキヌサヤの花 2024.01.15立春のものの芽のよくとんがれる縫ひ物をまうしない母諸葛菜ふるさとに使わぬ部屋の春障子教室に鉢
2024年1月14日 17:26
黒根港を見下ろす高台に誓いの塔が立っている。島の恵みである自然を大切にして、島人の平穏な暮らしを願いつつ、この島を未来へ繋げていこうとする先人の誓いが、この塔を建てた。近年、ことに2000年からこちら側の地震や台風などによる自然災害で、島の中は大きく変わった。かつてはもっと容易に分け入ることのできた山中も今はなかなか入りにくくなっている。山から回り込んで下った磯も、その道は今はない。けれどそう
2024年1月13日 16:45
島に戻って3年目の冬を迎えた。あいかわらず今日も吹いている。風の音しか聞こえない。4、5日吹いて2、3日凪ぎて、吹いて凪ぎてを繰り返しながら、島は少しずつ、春に向かっていくのだけれど、さすがにこう吹いては、春に向かっている気配はまるで感じられない。この年で島へ戻って、数年過ごすうちに、これから自分がこの島でしていかなくてはならないことや、していきたいことがなんとなく分かってきた。これから、こ