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諸葛菜

俳句をやっている。島へ越してから少しずつ遠のいてきているけれど、忘れた頃に催促が来て、催促していただけるうちが華と心得て、どうにかこうにか搾り出している。数が撃てないのでどうにもならないけれど昨年(2023年)の自選十句を選ぶとすれば以下のやうなところか。*写真はキヌサヤの花 2024.01.15

立春のものの芽のよくとんがれる
縫ひ物をまうしない母諸葛菜
ふるさとに使わぬ部屋の春障子
教室に鉢植えのある四月かな
踵三回鳴らして風の光りけり
船底にかます角材男梅雨
白南風や網に座し網繕へる
雨降れば雨の生活や浜万年青
Tシャツにゴジラの意匠夏旺ん
思い出したやうに鳴らす太鼓や浦祭

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