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あの現象の謎。

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 世間的にもポピュラーで、私自身も体験しているあの本屋とトイレ問題について持論を述べたいと思います。お食事中の方、これから何かを食べる方は後ほど、読んでくださいね。

 本屋さんに行くと何故か便意を感じるというあの現象なんですが、1985年に青木まりこさんが『本の雑誌』という雑誌に投稿したことから青木まりこ現象と呼ばれています。たくさんの人が身に覚えがあったようで、当時、反響が大きかったようです。当然、本屋と便意の関係性において、原因が語られましたが、未だ決定打はなく、なんとなーく本のインクのせいだ、とか、立ち読みの姿勢が関係しているとか、の説が流れている状況です。

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 私としては、まずインク説はあり得ないですね。私自身がこの現象自覚したのは1984年、池袋西武のWAVEの本屋だったのをはっきりと覚えています。何故なら ずっと探していた洋書が見つかったのです。その瞬間トイレに行きたくなったのですが、その本は一冊しかなかったので急いでレジに持って行きました。そしたら昆虫の本を持った小学生が横入りしてきて、 

 さあ、どうしよう、一回本を置いてトイレに行くべきか、いやいや、他の人に取られたらどうしよう、レジの人にトイレ行ってきます、預かってくださいって言うべきか、いやいや、そんなギリギリの状態なのを人にばらす事なんてできない、絶対大きい方だと感づかれる、じゃあ、後ろの人にお金預けて買っておいてもらおうか、でも持ち逃げされたらどうしよう、彼にもバレるな、これは私の便意を

と心の葛藤があったからです←堂々と書いてるけど、内容は恥ずかしい。

 その後も本屋に行くと トイレに行きたくなることが度々あり、青木まりこ現象なる単語を知らないまま、こんなことがあるんだなあ、ぐらいは思っていました。そして私は青木まりこ現象が語られる頃の本屋を知っていますが、インクの匂いがする本をその頃の本屋で嗅いだことなんてありませんでした。

また、この現象は本屋だけではありませんでした、私には!

 まず輸入品の多いスーパーマーケット、ナショナル麻布や明治屋、コープオリンピアの地下など、行くだけでもう、すぐトイレに行きたくなりました。

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 何を買おうか、なんて思ったら最後、まずトイレ探しをしなくてはなりませんでした。

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 海外のデパートなんかテキメン。初パリなんて、買い物か、トイレか、トイレはどこだ、試着は後だ、状態で。特に食料品売り場なんてワクワクするや否や、まずトイレ。

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 今ではワイン売り場もやばい。特に買う気で行った時、エチケットを確かめようとするや否や、トイレ。

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 特に買おうと思ってないコーヒー売り場の思いがけないほどの多い種類を見ただけで、もうトイレ。

 逆にどこかに行こうと思って通った本売り場ではこの症状は現れませんでした。こ、れ、は、もしかしたら、場所は関係ないのかもしれない。ということに気づいてきました。

 そうです、私は確実にトイレに行きたくなる状態が家でもやってきます。それは映画サイトの検索です。

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 毎週金曜に振り込まれるNetflixの新作を調べたり、映画ブロガーが書いてる50音感想一覧を見たりすると、家にいながら、即トイレに行きたくなります。 

 つまり 何か情報を得ようとする気持ち(脳)が どこかにその情報を入れておく場所を探して、仕方ない 大腸を空けようと命令を出すのではないかと言う結論です。青木まりこ現象が出てきたあの当時、本屋は知的欲求の宝庫でした。なのでたくさんの人が本屋でワクワク、さあ、なんの情報を得ようかな という気持ちになり、より多くのものを得ようと空けられる所(手っ取り早く大腸)を掃除させたのではないかと思います。

 うちの犬はご飯を食べると、0,5秒でトイレに行きます。食べた分をoutします。すごいなあ、決まった分量しか体に入らないんだ、と思っていたら、友人のチワワなんて、食べながらoutする、話を聞きました。まさに興味があるものを入れる時には、それを最高な状態で迎えるために、空洞を作る!という私の説を後押ししてくれるエピソード。

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 どうでしょう、本屋以外でワクワクした時、大腸を空けろ!と、脳に命令された経験はありませんか?

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