さらまわしネタ帳114 - 短期的な視点

全く持って何が起こるか分からない世の中で、自分自身を見失わないようにしたいという思いが強くなっています。安倍晋三元首相が銃撃されて亡くなるということは、なんとなく起こり得ることだという気がしたのも事実です。首相在任当時のカネ絡みの醜聞が少々度を越している気もしましたから。

自分は下関生まれですから、安倍晋三氏のお膝元で生まれた人間ですが、特別応援していたわけでもありませんし、かといって諸々の実績はもう少し認めてあげるべきかなという程度に思っていました。何度か直接お会いしたこともありまして、詳しくは書けないのですが、とにかく顔色の悪い人で、正直なところ、長く生きられる体調ではないだろうなと思っておりました。

それにしても、いきなり自作の散弾銃で一国の首相経験者が撃たれて死ぬという事実がまだ理解できません。どういう状況であれ、日本で起きたことに驚かされますし、やはり何が起こるか分からないということばかりが頭を巡っております。

選挙云々はさほど気にならないのですが、今後も似たような事件が続くような気がしていけません。暴力では何も解決できないことは分かっているはずなのに、暴力衝動に駆られるほど追い詰められている人がいっぱいいるということでもあるような気がします。ホント、暴力では何も解決できませんって。

こうも予測不可能なことが続くと、どうもものの捉え方も変わってしまいます。いろいろな場面での考え方に随分影響が出てしまった気がしているんです。結局パンデミックにせよ、軍事侵攻にせよ、気候変動にせよ、自分の力ではどうにもできないわけで、せいぜい自分にできる予防策や推奨されるライフスタイルなんてものをやるしかできないわけです。これまで求められていた長期的な視点どころか、中長期的な視点も意味をなさず、短期的な視点で無難にこなしていくしかない気がしてしまいます。つまりは、目の前の課題を一つ一つ粛々と片づけながら、コツコツとやっていくしかないのかな、今自分にできることは何かな、…と。

さて、ラジオの収録が再開され、今日も3本ほど収録予定です。前回から１週間しかありませんでしたから、とりあえず手持ちのネタでというスタンスになってしまいますが、案外これが今の気分にしっくりきています。今は無理をせず、自分にできることを一つ一つやっていくしかないわけで…。

でも案外これって、自分自身を曝け出すことになりますから、いつもより面白いものになるかもなぁなんて、ちょっと自分でも意外なほど呑気に構えています。こういうフェーズこそ、実力が試されるかもしれませんね。…ガンバロ。