見出し画像

7インチ盤専門店雑記484「Tears For Fearsのアナログ盤」

1980年代のイベントで避けては通れないアーティストにティアーズ・フォー・フィアーズがいます。人気の大ヒット曲が「シャウト」「ルール・ザ・ワールド」「シーズ・オブ・ラヴ」と日本的には3つありますから、どれをかけるかも悩ましいところです。クルマのCMネタとして「シャウト」をかけるのが最もイージーな考えでしょうか。

面白いのは「ルール・ザ・ワールド」のシングルが7インチ、10インチ、12インチの3種類あることという気もします。時代的には12インチ盤が盛んにリリースされた頃ですから、12インチ盤でメリハリの効いた鳴りを楽しんでいただくのもありでしょう。…それにしても何で10インチ盤まであるんですかね???80年代に10インチというと、リッキー・リー・ジョーンズとかスザンヌ・ヴェガとか、…サベージ・ヤング・ビートルズとか、ショットガン・エクスプレスとか、…マニアックなものしかないような気もします。

「シーズ・オブ・ラヴ」は1989年ですから、こちらはアナログレコードがレアな時代になってしまいました。80年代を代表するような連中ですが、意外に扱いが難しいです。そもそも大ヒット・アルバム「Songs From The Big Chair」もヘッダー写真のように再発重量盤でしか持ってません。さすがにCDで聴くべき音楽という印象でした。それでも「シーズ・オブ・ラヴ」で「やっぱりいいかも、アナログで聴きたいかも…」となったので、慌てて探したものの、状態のいいものが手に入らないという苦い思い出もあるわけです。

「シーズ・オブ・ラヴ」の7インチ盤は一度は入手しましたけど、やはり売れてしまいました。かなり高めの値札がつけてあったんですけどね…。まあ好きな方は好きでしょう。

バブル絶頂期、この連中のサウンドのように何もかもが輝いていたような印象ばかりが残っています。実際はそうでもなかったんですけどね。つまり昭和天皇の大喪の礼とかであまりにハデハデしいものは控えましょうみたいな空気もあったことはあったわけですから。…役所だけの話かな? …??

4人組のネオンが分裂して、ネイキッド・アイズとティアーズ・フォー・フィアーズになり、ネイキッド・アイズはクライミー・フィッシャーに繋がって行き…といった経緯は何度も書いてきておりますから、ありふれた小ネタかもしれませんが、すべてが80年代の色に染まっている連中ですから、話題にはし易いですし、やはり懐かしいですから触れたいとは思います。…どこまで音を出すかですね。

最近はnoteで記事をアップロードする前に、念のため扱うアーティストなどをキーワードにnote内の検索をしております。コメントをいただく方々の記事とバッティングすると失礼かもなどと考えてしまいましてね。今回「ティアーズ・フォー・フィアーズ」と検索したところ、100件ほどがヒットし、うち6件が自分の記事、「tears for fears」では約300件ヒットし、うち1件が自分でした。ラジオ番組でもかけましたし、意外にこれまでも取り上げていたことにちょいと驚いてしまいました。やっぱり、あのキラキラした時代の音ですからね。嫌いではないどころか、深層心理的にはずっと聴いていたい音なのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?