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7インチ盤専門店雑記548「尽きないThe Nightflyの魅力」

ドナルド・フェイゲンの「The Nightfly」、これまでもあちこちで書き散らかしておりますが、いくら語っても語り尽くせません。note内検索でも、本当に多くの記事がヒットします。多くのエンジニアさんがレファレンスとして使用しますし、音質的な問題は皆無ですから、繰り返し聴いても苦痛になることはありません。

ドナルド・フェイゲン上級者と意見交換したいなどと失礼なことも書いておりましたが、初級者向けと申しましょうか、「The Nightfly」のアナログ盤は一応売りボックスに常備しております。ヘッダー写真のように、新品未開封が何枚かあります。…よく売れます。まあ若い方にはアナログ好きになって欲しいので、お値引きしますからねぇ。

一方でオリジナル盤でないと、さもなければMoFi盤というオーディオマニアもいらっしゃいますが、聴き比べたところ、MoFi盤はイマイチでしたし、オリジナル盤と言っても当時の国内盤細帯は問題なく高音質です。2000年リリースの再発盤はいまいちそそられませんが、2012年5月リリースの180gワーナー盤はいけます。未開封のままストックしてあるヤツラです。

この盤、一時入手不可になっておりましたが、今現在はまた在庫ありになっております。デッドストックでも出てきましたかね?AmazonやHMVでもお安く売り出されております。まあそれでもアナログ盤はプレス枚数に限りがありますから、買えるときに買っておくことをおススメします。50年以上レコ―ドを買い集めておりますが、やはり一期一会だと思います。いつでも手に入ると思って、次の機会にと思っていたら売り切れてしまい、そのまま何十年も手に入らないなどということはフツーにあることです。

私はコレクターではないという自負がありまして、売っているのだから当然と思いますが、「いやいや十分コレクターだ」と言われてしまいます。まあレコード・コレクターズ誌の「レコード・コレクター紳士録」に載せていただきましたから、そう思われても仕方ないのですが、あれはコロナで厳しい状況にあるレコード関連飲食店を応援してくれる一環で掲載してくれたものです。まあそこでも「I.G.Y.」の7インチ盤がいろいろ載っておりまして、好き者であることは書かれておりますが、オリジナル志向は強くないですし、実際「The Nightfly」のオリジナル盤はお目にかかったこともありません。

要はアーティスト名とタイトルがターコイズとブルーの2色になっているジャケがオリジナルなんですよね。レーベルは白か薄茶色ということで両方あるらしいです。問題が内周部の刻印でして、「MASTERDISK」刻印、「RL」刻印、「SLM」刻印が両面ともに入ってないといけないようです。マトリクスは「SH1」だとか。

…音が良ければいいじゃん。…ダメ?ものの本によると、見本盤は半透明ヴァイナルが使われているとか、さらなる高音質盤の存在を匂わせることが書かれていたりします。…が、しかし、7インチ盤専門店的に申しますと、やはりアルバムよりは7インチの方が鳴りがいいわけですよ。しかも局向けのStereo/Monoサンプラーが存在するわけで、モノラルでも鳴らせるし、抜群に音がいいわけですよ。アルバムはある程度で満足するしかないんじゃないですかね?

…こういうことを書くから嫌われるんだろうな。



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