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息が苦しい時、救急車を呼ぶかどうか。

どうしようもない『怒り』が抑えきれないので、
すこし吐かせて下さい。

昨日、実はうつ症状が悪化し、
動悸から息が出来なくなりました。

だんだんと酸素が頭に回らず、
くらくらして、手がしびれてきました。

体が動かず、トイレに行きたくても、
起き上がれない。

そんな状態を15分くらい続けて、
やっと、すこしずつ起き上がりました。

でも、起き上がっても、一向に呼吸が回復せず、
やむを得ず、『119』をしました。

救急隊の方は、保険証とお薬手帳を準備するように、との事。

正直、準備も難しい状態。

その後、『玄関は開けられますか?』と聞かれて、
わからない、と答えると、
『わからないじゃない。鍵を壊すかどうか、と聞いているんだ』
と怒りをぶつけられ、『がんばります』
としか言えませんでした。


救急隊が到着したら、壁を伝いながら玄関まで行き、
ドアを開けたら、地面に倒れ、過呼吸になりました。

頭から、血の気が引いていく感じで、
呼吸も出来ず、会話も出来ません。

それでも、救急隊の人は、
『ちょっとは喋って』
『喋らないと、状態が良くならない』
『辛くても、目を瞑らないで』
『返事して』

と、難しい要求ばかり続けてきました。

『お名前は?』『言えるかな~?』
『え、聞こえない。もう一回言って~』

と、聞いている割に、わたしの言葉を聞かない。

言葉が出ないのを分かっていて、
がんばれば声を出せる。
声が出れば、回復するから、出させる。
そんな態度でした。


息をするだけで、精一杯で、
それでも、助けを借りたくて、
最初は頑張っていましたが、
段々と、救急隊の態度は大きくなり始めました。


『ねえ、これ過呼吸だよね。
 本当に、これで病院に行きたいの?』

『酸素は安定してるから、
 あなたは、大丈夫なんだよ。』

『確認だけど、本当に、受診したいの?』


行きたいと言っても、
何度も念押しの確認が続き、
10分くらい、苦しい中、
『声にしてくれないと、分からないよ』
と言われ続けました。


息が苦しくて、声が出ない。
頑張って伝えたい。
でも、声が出ない。

それどころか、呼吸が出来ない。
息を整えるのに、深呼吸をしていると、
『はい、息を止めないでね。
 ちゃんと吸って。鼻で吸って。』

と言われ、自分のペースで呼吸も出来ない。

急かされ、余計に呼吸は乱れ、
それでも、『言葉』を喋らないと、
ずっと尋問は終わらない。


15分くらい経って、ようやく、
救急車に運ばれ、出発した。


体温計で熱を測り、37.5度と言われた。


搬送先の病院に着くと、
急いで処置室に運ばれた。


そこでは、スタッフがうじゃうじゃしていて、
みんな、私を見て、笑っていた。

『過呼吸の人が、救急車をわざわざ使った』

そんな笑みを感じた。

それでも、自分の体の異常だから、
調べて貰おうと思っていた。


すると、そこからが地獄だった。
耳元で大きな声で『○○さん、名前言えますか~?』
から始まる、尋問の続きが始まった。


『○○さ~ん、ここ、どこか、分かるかな~?』


声が出ない。口で、何とか『びょういん』という動きをするけど、
声は出ない。

『そうだよ~、病院だよ~。
 はい、じゃあインフルの検査するから、
 ちょっと鼻の奥失礼しますね~』


と淡々と処置が進んでいく。


過呼吸の中で、鼻に綿棒が入る。
それに、体が全力で抵抗するように、
ゲホゲホと咳が出て、息が止まりそうになる。


その様子に、看護士の方は、
『はい、頑張ってね~、頑張って~』

と子供をあやすように、赤ちゃん言葉を続ける。


何とか、抗原検査が終わり、
ぐったりしていると、
今度は医者の方が来る。


そして、また始まる尋問。

もう、苦しくて、苦しくて、
正直、こころも疲れて、ぐったりしている。


声を限界まで出そうと、
必死に頑張っている。


何とか、コミュニケーションを取ろうと、
必死だった。


でも、医者の方は、
『ん?何ですか~?』
『ねえ、目を瞑らないで~。開けてくださいね~。』
と赤ちゃん言葉を並べる。


呼吸する事しか出来なくて、
頑張って呼吸を続けると、
目が閉じてしまう。


それでも
『ねえ、目、開けられますか~?』
『ほら、目、閉じちゃダメだよ~』

と言われる。


正直、それどころじゃなくて、
息が苦しく、とうとう、うつ症状の動悸が来てしまった。


どんどんと、呼吸が早くなり、
肺に酸素が行かない感じがした。


それを見た看護士さんは、
『はい、大丈夫だから、息してね~』
『酸素は問題ないから、異常はないんだよ~』
と言われ続けました。


『ねえ、呼吸、止めなくていいから。
 酸素、足りてるから。
 息吸ってよ』


看護士の方も、医師の方も、
それしか言わなくなりました。


その後、採血、胸部レントゲンと進み、
全ての検査を終えると、
看護士さんと医師の方が、私語を始めました。


誰も、私の呼吸なんて、気にしていません。


『正直、この患者、意味わからないんだよね』
『どこも異常ないんだよね』
『本当に、熱37.5度もあったの?噓でしょ』
『通ってるクリニックも、なんでこんなに遠い場所なんだろうね』
『喋らないから、全然情報無くて、お手上げ』
『なんか、足がパンパンに張ってるんだけど、あれって
 むくんでるのか、太ってるのか、わかんないんだよね。笑』
『ああ、上がれると思ったのに。今日、この患者に着いて、
 何時に帰れるんだろう。』


もう、十分なくらい、浴びせられる愚痴に、
わたしも、大人しく付き合っているほど、
お人好しにはなれませんでした。


ずっと続く尋問の中、
わたしは、なるべく答えようと努力しながら、
呼吸を整え続けていました。


嫌な視線や言葉を投げられる中、
懸命に、呼吸を整える事に、尽力しました。


そして、一通りの検査を終えた頃、
誰もいない場所に連れていかれ、カーテンを閉められ、
誰も来なくなりました。


そこで、改めて、出来るだけ冷静に考え、
・要するに、ここでは、「問題がない患者」だという事
・そこまで、対処できる事は、ないという事


そういう事だろうと、考えが纏まり、
こころが疲弊する前に、帰宅しよう、と考えました。


次に看護士さんが来たときに、
『帰ります』とだけ伝え続け、
静止するよう、指示される中、
持てる限りの力を使って、起き上がり、壁を伝って、
処置室を出ました。


みんな
『危ないよ~、まだ安静にしてなきゃ~
 え~!転びそう、やだ~。こわい~。』

と一斉に騒ぎ始めました。


それはもう、バラエティー番組のようでした。


過呼吸の癖に、救急車を使った患者が、
『帰る』と言い出した。

ああ、またモンスター患者だよ。

この状態で帰れるなら、最初から呼ぶなよ。


そんな話声が、たくさん聞こえました。


わたしは、無視して、全力で処置室を出ました。


呼吸も乱れ、言葉も出ませんが、
必死に体に力を入れ、誰の声も聞かないように、前だけ見ていました。


そうすると、看護士さんと医者の方も、やっと諦めて、
『帰ったら良いですよ』
と折れ、会計まで進みました。


正直、満身創痍でしたが、会計を待ち、
病院を出て、クラクラする頭で、バスに乗りました。


帰宅する中で、弟に状況を説明し、
心配かけて、申し訳ないと伝えると、

『よく、連絡したね。』
『頑張ったね。』
『同じように、呼吸が出来なくなった時、救急を読んでいいか、1197に相談したら、「呼吸が出来ない時点で、ためらわず読んで」と言われた事がある』
『なんだか、辛いね。』

と、責めずに、声を掛けて、話を聴いてくれました。


正直、次、呼吸が出来なくなったら、どうしようか、
心配だね。

という話になりましたが、
答えは出ませんでした。


その後、家に着いて、彼さんと姉も連絡を取ってくれました。

たくさん話して、解決策や、次の行動など、
一緒に考えてくれました。

でも、やっぱり、答えは出ませんでした。


多分、精神疾患は、まだ、
内科のお医者さんや看護士さんには、
未知の世界なのかもしれません。


どうしても、分かり合えない事があります。

・本当に、呼吸が出来ない事。
・一所懸命に、伝えようと、努力している事。
・精一杯、医療従事者の方に、情報を伝えようとしている事。
・対応しくれて、感謝しているけど、
  その気持ちを、言葉で伝えられない状況もあるという事。
・どうしても、体が動かない事。
わたし以外に、もっと深刻そうに見える人が
  たくさん居るというのを理解している、という事
・周りと比べたら、大したことがないかもしれないけど、
  自分を健康にしたいから、
  コミュニケーションを取ろうと、努力している事。

『うつ病』以外に、何も問題はない。

そういう言葉を、何度も掛けられました。

分かっているんです。

でも、『うつ病』の症状に、
呼吸が出来なくなったり、それで意識が遠のいていく事があります。


それは、自分で我慢したら、良くなるのでしょうか。


次は、どうしたらいいのだろうか。


周りの人と話しても、答えが出ず。


それでも、考え続けています。

自分の健康の為だから。
回復したいから。

こんな事で、救急車…….


本当に、そうなんでしょうか。






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