解決したい男、共有したい女

私の身の回りで、判明した面白いことがある。

私は職場(部署内)で唯一の女性。

前に部内の同僚数名で飲みに行ったときのこと。

男A「相談にのって欲しいって女子(他部署)に声をかけられたから必死にのってあげたのに、つまらない顔して帰られた!何故だ!」

Aくんは長いこと絶賛彼女募集中のようで、せっかくのチャンスと意気込んで一生懸命アドバイスしてあげたそうだ。

男B「女の人ってアドバイス求めてきたのにいざ答えると不機嫌になるの、意味分からないよ」

Bくんもどうもしばらく彼女がいないようだ。

私はと言うと「お互い恋人いますが何か」なCくんと、「最近うまくいってる?」「良いデートスポットある?」的な会話をポツリポツリ交わしながら、料理取り分けたりお酒足りなさそうだったら追加したりしながら、ABのボヤキを聞こえない振りしていた(笑)

男A「銀さん教えてくださいよ!この中で唯一の女性なんですから!」

あー、めんどくさいパス来ちゃった(苦笑)

私「そうだねえ、まずね、

その彼女はアドバイスは求めてないよ」

「えー、意味分からんー」と騒ぐAB。

私「彼女が求めてるのは共感。そうなんだー、大変だったねー、って言って、聞いてもらいたいだけなの。」

さらに、「えー、問題解決しない相談になんの意味があるんだよー女って意味わかんねーよー」と騒ぐAB。

私「聞いてもらえれば、話す過程で考えが整理できて問題点がスッキリすることもある。

でもどっちかっていうと解決は求めてない。もし本当に解決したいなら

他部署で自分の仕事の状況も周りの人間関係もよく知らない人にわざわざ相談しない。ちゃんと立場を分かってて、話したら解決できそうな人に話す。

そういう相手を選んでないということは、聞いてもらいたい・共感してほしい、それだけ。」

急に黙ってしまったAB(笑)

すまぬ、共感じゃなくて問題解決してしまったね(笑)


そうなんです、この感覚が分からない男性、そしてやたら解決したがる感覚が分からない女性。多いんです。

私は脳内がどっちかっていうと男寄りなので、どっちの気持ちも良く分かる。若い頃は「話す」=「議論」と思ってた時期もあった。

でも病気を経て、長い社会人経験を経て、どうやら男性と女性で「話す」目的が違うことが分かってきた。

女はどうでも良いこともいちいち話す。お隣の奥さんがパーマをかけた話から、挽き肉が安かった話まで。まー話す。

男は「(なんでそんなどうでも良いこと話すんだよ…なんか意味あるの?)」と聞き流す。

女は「聞いてもらいたい」だけなのに聞いてもらえないことにフラストレーションがたまる。

たまりにたまったフラストレーション、

「ちょっと真剣に話したいことがあるんだけど」と、女が持ち出してきた時…つまり「意味のある」話がやっと持ちかけられた時、それは恐らく別れ話だろう(チーン)


なので私は彼に前置き無く話したり、「相談」とか言って男の「問題解決欲」をくすぐらないように

「聞いて!聞いてよー!」とだけ言って話し始めるように気をつけている。

よく漫画とかでも見るシーンに、女性が両手に違うワンピースを持って、旦那さん(もしくは彼氏)に「どっちが似合うと思う?」って聞くシチュエーションがありますね。

で、男性が「左かな」と言うと「えー、でもこっちは少し季節はずれだし…やっぱり右にする」

とか言われて激昂するやつ(笑)

最終決定は自分でやりたいんですよ。

で、男性にどっちが良いか聞いたのは「最終決定をする上での第三者の意見」をヒアリングしたわけではないんです。

会議じゃねえんだから。

じゃあ何故聞くのか。

女性が、男性に一言も話しかけず脳内で「(あー、今日の気温ならこの二着のうちのどっちかだなー、でもこっちは季節はずれな色合いだなー、よしコッチにしよう!)」と決定して服を着てから男性の前に現れるとします。

これは一緒にいる身としてはコミュニケーションが足りなくて寂しい。

だから聞くんです!雑談です!意見やアドバイスは求めてません!(笑)


男女のすれ違い、喧嘩のもとはココが多い気がするなー。

え?じゃあ「自分が選んだのと違う方をセレクトされた」時、なんて言えばいいのかって?

男性「俺が左っつったのに右選ぶんかーい!そんなに俺のセンス信用ないんかーい!」

…ぐらいで良いと思います。あくまでコミュニケーションですから(笑)

もしサポート頂けたら、行く離島を増やします!…嘘です(笑)車いすユーザーの婚約者との結婚資金に使わせていただきます😄