11月20日

行きつけのバーにて。今月で閉店するのだと、まるで閉店時間を告げるみたいにさらりとマスターは言った。"またどこかで"はきっとない。「でももしまた偶然会えたら、今度はカウンターを隔てずに並んで座りましょう」と彼はグラスを掲げた。カウンター越しの最後の乾杯を、飾るにふさわしい金曜日。


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