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心と「ジャストサイズ」である成長を目指そう

  「もっと良くなりたい」。
 これは全ての発展において、欠けてはならない大事な気持ちだ。
 その気持ちが原動力となって、人が成長し、社会が進歩し、文明も発達出来た。

 

 時代の流れに取り残されない為にも、向上心は不可欠である。
 だから、どんな時でも「このままでいいや」と満足せず、上を目指すべきだと、私は思っている。

 

 けど、これを行うにあたって、忘れてはならないことがある。

 

心の器を

大きく強く磨いていくことだ。

 

 大きな夢をえがいては、

「今すぐ理想が叶ったら良いのに」と、

誰もが一度は願ったことがあるだろう。

 私も一時は、こんな苦しい努力の日々を飛ばして、そのまま成功に直行したいなんて考えていた。

 

 そんなある日、ふと一つ思いが脳内をよぎった。

 

 仮に、もし本当に、今すぐ全ての理想が実現されたら、


果たして本当に

幸せになのか

、と。

 

 そして考え続ければ続ける程、そうではないことを悟った。

 

 全てを手に入れたら、私はきっと高ぶってしまう。
 コツコツと努力し続けることを諦めるだろう。
 人を見下すようになるだろう。
 そして、今の生活より多く増えた情報量や人間関係、経済力の管理に対応出来なくて、心身共に壊れていくだろう。

 

 

 うわべだけ「理想」が揃っても、それを受け入れる心の器が整えられていないからだ。

 

 得られたものに相応しい心でないと、有頂天になり、破綻してしまう。 

 だから、自分が根本的に成長しなければならない。

 そうでないと、どんな願いが叶っても、結局は台無しになるしかない。 

 所謂「下積み時代」に、黙々と裏方で学ぶことによって身に付けられるのは、知識やスキルだけではない。


心構えもあるのだ。

 

 苦しみ悩む日々の中でしか磨かれない心の形がある。
 それが美しく逞しく出来上がり、知識とスキルと結合してやっと、本当のステップアップが来る。

 

 ここに真の価値があると、私は思う。

 

 ちょっとのことで浮かれてしまう人は、大体心がすわっていない。
 意外で当たった宝くじのように、その成功は器に相応しくなく、ある意味「予想外収入」であるからだ。
 十分な努力をした人ならば、手に入れたものの重さが分かる故、喜びながらも、心はどっしりと落ち着いているはず。
 当たり前の収穫ではなく、それなりの代価もあることを知っているからだ。
 そして次は何を目指せるかを冷静に考え、且つ熱情をもって取り組める。

 

 どんなに人生経験豊富で、物知りな人であっても、こういった「磨かれた心」がなくては、尊敬されにくい。
 自分が先輩だ、身分が上だというのを理由に、威張っている人たちを見れば分かるだろう。
 「出来る人」であるはずなのに、何故かそれ以上登れない理由が、ここにある。

 

 先走らず、努力にかなった成果のみを得られるということは、実はとても素晴らしいことだったのだ。

 

 心と「ジャストサイズ」である成長を目指そう。 

(はてなブログ同時掲載:https://www.gifteddecoboko.com/entry/2019/07/23/080000

(画像素材元:https://pixabay.com/ja/)

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