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集団での出し物が鬼門(2)
夏期合宿→キャンプファイヤー→火の神→踊り
具体的に今回、長男は、夏期合宿のキャンプファイヤーでの踊りと、レクにあまり参加できなかった。キャンプファイヤーでは、輪になってみんなで踊る前に、火の神が登場する。長男はこの時点で既に隅っこで丸まってしまっていた。
いつもはスーツを着ている先生が、この夜だけ衣装をまとってトーチを持って現れて・・・。
面白いイベントとして鑑賞してしまえば良いのに、できなかったようだ。踊りも一人くらい踊っていなくてもどうということはないのだから、取りあえず輪の中に居さえすれば良いのだが、それがすんなりとはできなかった。一度こういったモードに入ると、特に意地を張っているつもりはなくても、切り替えが難しいようなのだ。
長男にとって、興味が持てないのに、他の子もみんなやっているからという理由だけで参加することはポリシーに反するようなのだ。
これを見越して、夏期合宿→キャンプファイヤー→火の神→踊りの理由を調べておけば良かった。
なぜ火の神が登場するのか?
その答えはキャンプファイヤーが歌って踊って楽しむだけでなく、儀式的な要素を持ち合わせているからなんです!キャンプファイヤーは小、中学校の野外活動や林間学校であったり、ボーイスカウトの行事として行われることが多く、教育的側面を持っています。火を囲んで仲間と過ごす時間は、絆の形成だけでなく、自然や遠いご先祖様に思いをはせ感謝する時間でもあるんです。そのため、特別な衣装を身にまとい、自然やご先祖様に対する言葉を語る存在が必要になるわけなんですね。
黒太字の箇所は意外だった。そもそもなぜキャンプファイヤーなのだろうか。
日本には戦後、連合国軍最高司令官総司令部 (GHQ) により持ち込まれ、学校教育の中に取り込まれた。
知らなかった。こちらも長男に伝えたら、何を目的に学校教育に取り入れようとしたのか調べたがるのではないかと思った。
いずれにせよ、長男はこの一連の儀式と踊りの空気感に馴染めなかった。事前に、夜は夏場とは思えないほど寒くなると聞いていた。長男にとっては想像以上だったのだろう。
長男自身が合宿参加を希望した
夏期合宿は任意参加だが、長男がとても行きたがっていて、それで参加した。塾の宿題がその間できないことを気にして、行きたいのに諦めた方が良いかも知れないと言うので、いやそんなこと気にせずに行けと背中を押したのだった。蓋を開けたら大半の子が参加したようだった。
楽しみにしていた合宿だったが、直前にこのキャンプファイヤーでの踊りが特に気乗りしないんだとこぼすようになっていた。
長男は、数年前、アメリカ人の学生さん達が沢山来てくれるサマーキャンプに参加している。英語とスポーツがテーマのサマーキャンプで、その時もキャンプファイヤーはやったが、踊ったのはアメリカ人の学生さん達だけで、子供達は見ていれば良かったのだそうだ。それもあって、なんで全員で踊るようなことをするんだ?と言っていた。
しかし当日に隅っこに丸まってしまうほどに嫌がっていたとは思わなかった。
(3)につづく