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目先気にかけてやらねばならない子を育てながら働くとどうなるか(育児と共働き【3】)

今回は次男について書いてみたい。次男は、丁度長男が中学受験の追い込みに入った1月頃から、学校生活、学習面、身体症状など、気になることがいくつも出てきてしまい、色々な人から心配だと指摘されるようになっていた。

授業を放棄

まず、小学校での学習を放棄してしまった。授業中、教科書を全く開かず、ただ静かに自席に座っているだけになったと聞いている。これだけだと、なんだ長男と同じでは?と思いそうになるが、そうではない。

もともと勉強は少し丁寧に見てやるくらいが丁度良さそうだと、次男については学習教室にも通わせていたのだが、そこでも勉強を拒否するようになってしまった。そして誰に向けてでもなく呟くように、「ぼく、なんでこんなに疲れてるんだろう、、、」と言ったらしい。

そんな次男が唯一勉強する素振りを見せていたのが家であった。これは余計によろしくない。親の顔色を伺っているわけで、それは親のアプローチがよくなかった証拠と認識した。

思い当たることとしては、勉強の手ほどきをする際に、なぜこれが分らないのだろう、これくらいは直ぐにできないといけないのにという態度を親が出してしまったことである。端的に、勉強に関する自己肯定感を上げるより、下げてしまった可能性があると思っている。

兄の影響?

同時に、学校の先生と学習教室の先生から言われたのは、丁度中学受験で忙しかった兄の影響があるのではないかとのことだった。しかしこれについては私も夫も当初かなり懐疑的だった。

具体的に言われたのは、親や長男が感じさせようとしていなくても、次男が、僕はどんなに頑張っても兄のようにはなれないと、無力感を感じているのではないか、とのことだった。

どうやら次男が長男を意識した発言もしたらしい。言われてみれば、長男が受験が終わったタイミングで唐突に、「僕はA中(地元の公立中学校)に行きたい」と言ったこともあり、次男なりに意識したのかもしれないと思う。

また、親戚や知り合いからも、次は次男も受験をするのかと訊かれることがあり、負担に感じたかも知れないと思う。

そういった状況にも先生方が想いを馳せてくださり、次男が学習に前向きでなくとも叱ることなく暖かく接して下さっていた。親ばかりが何とかしないとと焦っていたように思う。

思えば次男はなぜ兄が受験したのか知らない。次男に見えている光景は、親が受験を望み、兄はその期待に応えた、なのかもしれない。

通院状況

次男については普段書いていない中で簡略的に説明するに留めたが、本題の働き方とのバランスに入る前に、通院状況を書いておきたい。

まず、1月頃から次男にチック症状が現れるようになった。様子を見ていたが、次第に酷くなってきたため、小児科や専門医を受診する事にした。なお医師によると、チックはきっかけがあったとしても、体質でなりやすい人とそうでない人がいると捉えるのが正しいらしい。

加えて、次男はアレルギー性鼻炎があり、これまでは特に酷いときだけ薬を処方してもらっていたのだが、本格的に治療した方が良いという判断で舌下免疫を開始することになった。これもあって通院頻度が高くなっている。

授業放棄の前から、くしゃみと鼻水で授業に集中出来ない状態はあり、担任の先生からも症状が酷いため可哀想だと言われていた。まずは辛そうな状態を解消してやらねばと思ったのだった。

また次男も長女ほどではないものの、低気圧や風邪気味の時は呼吸がヒューヒューと鳴って喘息気味だった。しかし病院に行く頃には消失することも多く、なかなか治療に至らなかった。毎回次に症状がある時に診せて下さいと言われていたのだが、お願いして呼吸の検査をしてもらった所、一酸化窒素の数値が60を超えていて高いと分かり、こちらも軽めの治療を開始することになった。

さらに、次男は下顎が少し小さいようで、下の前歯が上の前歯の裏の歯茎に当たりがちで、これも生活の質を下げていた。しばらく様子見でと、詰め物で歯に高さを出して歯茎に歯が刺さらないようにしのいでいたのだが、これはこれで頻繁に詰め物が外れて通院頻度も上がってしまっていた。かかり付けの歯科医より紹介を受けて、別の所で下顎の成長を促す矯正を始めることになった。

どの治療も緊急性が高くないためか、様子見が続いてしまったが、こうやって書いてみると結構酷いなと、可哀想なことをしたなと思う。

育児と仕事で思うこと

この4月から次男の通院が増えた事で、一部は夫にお願いしているものの、大半は私が休暇を取るか、退社時間を早めて対応している。休暇を取る場合は、その日になるべく多くの通院を詰め込もうと、2人か3人分の通院予定を詰め込むことが多い。

合間に仕事もする場合、仕事の合間に家庭の用事をやっているのか、家庭の用事の間に仕事をしているのかわからなくなる事もある。ただ、それをやりくりしている自分というのも悪いものではないなと、誇りに思う瞬間がある。

同僚に事情を説明して仕事をお願いすることもあるわけだが、今のところ快諾いただいていると思っている。

メンバーとの仕事のやりやすさは働く上で最重要事項と言っても過言ではなく、人間関係の悪い職場では絶対に働きたくないと思うため、負担が偏らないようにとの意識は常に持つようにしている。

よって、交代でできる仕事であれば、変わってもらった分は、別の日の担当をもらい、またエクセルで担当日の管理をしておけば視覚的にも1年間を通してみれば負担が偏っていないことが分るため、まずまず上手くやれているのではないかと思う。

あとは新しい人に仕事に習熟してもらうために渡す業務があったとしても、そのまま渡しっぱなしにせず、慣れることが目的なので、慣れたら回収することを宣言することも多い。そしてどうしても困ったらまたお願いするわけだが、その時も手順が分っているため、引き受ける側の負担も軽減できているのではないかと思っている。

とりとめもなく書いていたら長くなったので次に回そうと思う。