リック

劇団「鹿の子」note。 脚本や雑文をあげていきます。

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最近の記事

唯一無二

 毎度毎度の炎トビ夫でございます。  鹿の子で文を書く人間が少ないので、私ばかりが書いています。  面白い文を、脚本を書くのだからと、もっと書けとせっつくのですが、書くよと言いながらなんだかんだ書かない。  勿体無い。  才がない、書けないだなんだと言いますが、書かないと書けないものです。書けば書けるものです。出来栄えなんて書いてから気にすれば良いんです。団員には才があります。だから書いてほしい。  さて、本日の本題。  ありがたいことに、学外団体の劇のお手伝いさせていた

    • 演劇の境目

       どうも!炎トビ夫です!  今日も今日とて演劇をしております。  団員の所属する大学の演劇部では、役者選が終わり、いよいよ本格活動!と言ったところ。  大学では宣伝美術をやっています。つまり、チラシやパンフを作っているわけです。今回の公演でもチラシを担当しています。良かったら見てね。  これがすごく楽しい。演劇は勿論好きですが、絵を描くことも好き。最近は写真を使ったものにも挑戦しています。  脚本の世界をイメージして、それを一枚の紙に収める。楽しい。楽しいのですが、しか

      • 脚本『先生、夜ってなんですか?』

        先生、夜ってなんですか? 役 先生 先 生徒 生 友人 友 【1】 教室にて。 友「ねえ、今度の月曜の夜、空いてる?」 生「月曜日の、夜、ですか?」 友「そう、家でパーティがあるのだけれど、良かったらって。」 生「夜、ですか?」 友「そう夜。」 生「夜、夜、夜ですか?」 友「夜、駄目そう?門限厳しそうだもんね。」 生「いえ、その……なんというか。」 友「ぜんぜん気にしなくていいよ。取り敢えず、他の子に声かけてくるから、来れそうだったらいつでも言っ

        • 脚本『兎、食す』

          兎、食す 役 兎 【1】 兎、こそこそと何かを食べている。 兎「あ、ほんひひあ、ふぃょっと、わっててくぁさい……あの、改めまして、こんにちは、兎です。どうも。いや、その、照れますね、こんな大勢の方に見られると。ちょっと酷くないですか、人がご飯食べてるところを。兎想うんです、食事ってすごくパーソナルなものなんです。性欲食欲睡眠欲。三大欲求ですよ。普通見ます?寝てるとことか、もにょもにょしてるところ。同じですよ、それと。野生動物だって食中食後はすごく無防備なんです。寝て

        唯一無二

          脚本『祠の地縛霊』

          祠の地縛霊 役 マル 祠に住む地縛霊。 チヨ マルが見える。 チヨ父 母でも可。 田中 おばさん。おじさんでも可。祠によくお供えをする。 佐藤 田中の子。孝行者。 【1】 祠がある。祠の上に、マルが座っている。田中が、おはぎをお供えする。 田中「やあ、やあ、神様。ご利益ご利益。」 マル「神さまじゃないよ。」 田中「おはぎ置いときますよ。手作りですんで、ご利益弾んでください。」 マル「だから、神さまじゃないって。」 田中「よろしゅう、よろしゅう。」

          脚本『祠の地縛霊』

          音怪シリーズを書く!

          こんにちは、劇団「鹿の子」の炎トビ夫です! 鹿の子の団員は今、大学の演劇部に所属し、普段はそこで活動しています。 大学はあと少しで新学年。新入生たちがやってくるぞ!ということで、彼らの歓迎、勧誘のための春公演を行うわけです。 それへと向けて、劇団員はあーでもないこーでもないと話し合い、脚本を書いていました。 今日、2月13日(月)が脚本の締切!!! いやあ、ついに来てしまいました。 恐ろしい。 脚本選、選ばれてくれ!! やはり脚本を書く以上、演劇として完成した姿を見たく

          音怪シリーズを書く!

          脚本『椅子』

          椅子 役 【1】 椅子 【2】 父 子 たかし 【3】 男1 女でも可 男2 女でも可 椅子「どうも、椅子です。なんですか?ええ、椅子であってますよ。私は椅子だと自己紹介しました。演劇ですよ、椅子が登場人物であっても何もおかしくない。椅子が急に話しかけてきてもね。だから、私は椅子です。良いですか、椅子ですよ。ほら、ほら、正真正銘、恥ずべきとこなき椅子でしょう?今公演のタイトルは「椅子」なのですから、主役は椅子でございます。そう、私が主役なのです。まあ、椅子

          脚本『椅子』

          脚本『小蝿の交尾』

          小蝿の交終わり 役 小蝿 山田 鈴木 コバエの飛ぶ音。明転。小蝿、手を擦っている。(コバエパート) 小蝿 へえ、お歴々、蝿です。正確には小さな蝿、コバエです。今日は、この小汚い一室のお話。当方、コバエと、家主の、人間が登場するお話です。コバエの話なんで、まあ、だらだらと聞いていただければ。ところでどうです、そちらのほうは? 商売の事ですよ。言わせんでください。お人が悪い。へえ、へえ、蝿にくれてやる慈悲はねえですか。悲しいもんです。へえ、コバエが商売なんか気にするな

          脚本『小蝿の交尾』

          脚本『現代賛歌』

          現代讃歌 役 前田 佐竹 前田父 以降、父と書く 母でも可 前田兄 兄と書く 姉でも可 前田「男は子供心を忘れず、子供心はカブトムシに捉えられて仕方ないという。あの、黒く輝き、そう漆黒、如何な攻撃にも耐え得そうなボディ。その至高とも思われる盾とは対照的に、強く天を穿ち、その存在を主張する、カブトムシのカブトムシたる所以。その角は最強の矛となろう。どこかの国の誰かさんが、何にも貫けぬ盾と、何をも貫く矛とを勝負させたならば、どうなるのかなどと悩んでいたそうだ。私にも、その問

          脚本『現代賛歌』

          『人間の建設』を上演をしたい!!!

           どうも初めまして、劇団「鹿の子」所属の炎トビ夫です。  出来たばかりの鹿の子ですから、まあ、実体はあってないようなもの。目標こそ、緩く、三年後の自主公演と決めたは良いものの、直近の活動としては、それに直結するようなものもなく、団員仲良くだらだらと生きております。  さて今日は、初回ですから、鹿の子の活動方針なんかと、あと、タイトルについての話を少々しようと思います。  言ってしまえば、これは決意表明。方針を明文化し、よって確かにしようという魂胆です。  方針:演劇をす

          『人間の建設』を上演をしたい!!!