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キレなければいけない時

昨日のTOMOさんの
『 「今日のキレ方、良かったなあ」 』の記事を読み尊敬!
私は上手にキレる事が出来なかった経験を思い出した。

空港ラウンジでよく見かける生ビールが自動で注がれる機械。
グラスが斜めになり、
ビールが注がれて、
泡も入り満タンになったら、
角度が戻り、生ビールの完成。

これが通常なのだが、
ある時、台座が不安定で、満タンになったビールが私の方に倒れて来たのだ!
グラスが割れたら大変だと思い、反射的にキャッチした。
すると、満タンのビールが
私のスカート・ストッキング・靴 にバッチリ染み込んだ。
割れなくてよかったと胸をなでおろし、
「グラスが落ちそうになったのでキャッチしたら濡れてしまって」
と、近くのスタッフさんに声をかけた。

私が想像したラウンジの対応は、
“『申し訳ありませんでした。お怪我はございませんか』
から始まり、お着替え室に案内されて、
預けていたスーツケースが戻って来て着替えを済ませ、
臭くなった靴や服はクリーニングして後日郵送になって戻る ”
と言う対応になるだろうと思い、担当の方が来るのを疑いもせずに待っていた。

ところが、
私は紙タオルを渡されて放ったらかし。。。
だいぶ我慢して待っていたが、誰も来てくれない。
ビールが冷たくて、寒くて、臭くなって来て。。。
しばらくしたら搭乗しなければいけないのに、誰も来てくれない。。。
“ グジュッグジュッ ”とビールをいっぱい吸った靴を鳴らしながら、
受付カウンターの方に声をかけると、ポカン?とした表情。
どうやら最初のスタッフの方の伝達が「勝手にビールを浴びた人」と伝えたようなのだ。
航空会社の方にそう認識されてしまうと、時すでに遅し。。。
ビールサーバー本体が傾いた残骸はもう元に戻ってしまっていて証拠がない。
航空会社としては「こちらに非はない」と言うシナリオが出来てしまっていた。

そこからはひたすら後悔。
「おい(怒)誰か来てくれ!おい(怒)なんだこれは!!」
みたいな、感情をはっきり出せる人だったら、すぐ現場を見て貰って状況を把握して対応して貰えただろうに。
私はあの瞬間、サーバーを曲がってセットしてしまったと思われるスタッフさんが、みんなの前で嫌な思いをしないように気を使ってしまった。。。

弁が達者なタイプならそこから巻き返して怒りの気持ちを伝えられるのかもしれないが、
こんな状況の私は、あわわわわわわわ となってしまい、上手な事実説明も、怒りを表現する事も出来ない。
結局「ビデオを確認して参ります」となって、搭乗時間も迫っていたのでクリーニング代を渡されて、状況を引き継がれたCAさんが一生懸命対応して下さった。。。

この経験をしてから、
『これからの人生、これじゃダメだ!キレなければいけない時に備えてキレる練習をしよう!』
 と、しばらくは色々な場面を想定して、言うべき事を伝えるシュミレーション特訓をしていたはずなのに、いつの間にか忘れてしまい、TOMOさんの記事を読むまで、キレる事を忘れていた。。。
このままだと、また同じ事を繰り返してしまうだろうなぁ。。。


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