詩「怒り」
フツフツ フツフツ
湧き立つ怒り
不安に侵食された体
バクバク バクバク
心臓の動きが速くなる
まるで命の危機を感じているかのよう
この不安をなんとかしなければ
この恐怖をなんとかしなければ
心を安心させなければ
理性はあっという間に崩壊
濁流のごとく怒りが押し寄せる
「わたしを安心させろ」とばかりに
感情的に怒鳴り上げ 怒りを撒き散らし
標的をコントロールしようとしている
気づいた時にはどうにもできず
感情があふれ出して止まらない
過ぎ去った濁流のあとには
後悔と罪悪感だけが取り残された
ちがう ちがう
こんなつもりじゃなかった
わたしはただ
心を安心させたかっただけなんだ
心を守りたかっただけなんだ
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