J2第17節 大分トリニータvsレノファ山口 プレビュー【3度目の正直でホームに勝利を!】
こんにちは、トリノミカタです。前節のアウェイ水戸戦は愛媛戦同様、前半は大分ペースで先制するも、後半に主導権を明け渡し、2戦連続のドローとなりました。前半が良いだけに非常にもったいないですね。
今節はホームで好調のレノファ山口と対戦します。正直、今年の山口は隙がなく、完成度が高いです。愛媛・水戸よりも強い相手だと思います。今回の記事では、山口の特徴や大分の見どころをお伝えします。特にここ2戦の改善案を出してみようと思うので、ぜひ読んでください。
レノファ山口の特徴
昨年はJ2で20位でギリギリ残留となった山口は、今年から志垣監督を招聘し、チーム再建の1年としてスタートを切りました。昨年は攻撃的なサッカーを目指すも、チームとして攻守のバランスが取れず、得点数はリーグ最下位、失点数もワースト5位と苦戦していました。
しかし、今シーズンは現在勝ち点27の5位と大健闘しています(大分は勝ち点22の11位)。そんな山口の特徴は以下の通りです。
・4-4-2
・ハイプレス(状況によってはリトリートな守備)
・前線へのロングボールで組み立て
・球際の強度が高く、セカンドボール回収(こぼれ球奪取数 リーグ1位)
・キーマンの怪我人が多い
最近の大分の試合を見ている人ならお気づきだと思いますが、この3戦(愛媛・水戸・山口)は大枠のスタイルが同じチームとの試合が続いています。その意味では、この2戦の反省を活かせる絶好の機会、「3度目の正直」の1戦です。
今年の山口は、J2でトレンドの縦に速く強度の高いスタイルを目指しています。イメージとしては、愛媛や水戸のスタイルです。しかし、山口は前述の2チームに比べて、組織力と個の能力がよく融合されており、非常に良いチームだと思います。
山口の組織力・統率力
山口の1番の武器は組織力です。基本はハイプレスで守備をしますが、状況によっては全員で引いて守備をします。もちろん、それ自体はどのチームもやるのですが、山口は状況判断の意思疎通が他チームに比べてよくできている印象で、バラバラになる時間がありません。
よくあるのは、前線はプレスに行くのだけれど、後ろがついてこれず、中盤にスペースが空いてしまうことがありますが、そのような現象が少なく、隙のないゲームをします。
しかし、キーマンの怪我人が多いです。ロングボールのターゲット役のFW梅木選手(183cm)・山本選手(183cm)が相次いで負傷し、前節の後半は急遽DFの選手がトップに入るなどやりくりに苦心しています。また、中盤の強度を引っ張っていたMF相田選手も前節負傷し、今節はこれまでの良い戦いができない可能性があります。
山口の注目選手
とはいえ、まだまだ良い選手はいるので紹介します。
まずは、CBのキムボムヨン選手(33歳)です。181cmとサイズがあり、体を張った守備ができます。それだけでなく、利き足が両足でどこからでも精度の高いロングボールを入れることができます。キム選手から攻撃が始まることが多いので、キム選手へのプレスは特に頑張らなくてはいけません。
2人目は左SBの新保選手(21歳)です。正確な左足のクロスが魅力で、積極的に攻撃参加してきます。アシスト数はリーグ3位の5回で、こぼれ球奪取数もリーグ2位という攻守の要と言える選手です。まだまだ若く、これからJ1に行くであろう選手なので、ぜひ注目してみてください。
大分の見どころ
大分は3度目の正直で、ここ2戦の反省が活かせるかが1番の見どころです。具体的には以下の2点。
・後半にポゼッションの質をいかに継続させるか
・ハイプレスをかけられた際の組織的な対応
まず1つ目は前半はポゼッションの質で圧倒するも、後半にキーマンの野村選手や長沢選手が交代してしまうと、その質が下がって相手に押し込まれてしまうことです。この問題に関しては、怪我人が帰ってこないと手が打てない面があるので、鮎川選手などの復帰に期待しましょう。
2つ目の問題は改善がすぐにでも可能です。前節は水戸が後半の頭から2トップを交代し、プレスと強度を高めてきました。その結果大分のCBは焦って中盤に繋げず、単調な狙いの薄いロングボールが多くなり、相手にそのボールを回収されて主導権を渡してしまいました。
では、この問題をどう解決できるか考えたので、次章に詳しく書きます。
ハイプレスをいかにかわしてポゼッションするか?
方法は以下の2つあると思います。
①ボランチ(小酒井選手)が落ちて3CBになる
②GKを西川選手に替える
まずは①について。今節も相手は2トップで大分の2CBに対してプレスをかけてくるでしょう。その際、小酒井選手がCBの位置まで落ちてきて、3枚で回せば、相手のプレスにハマりません。その際、野嶽選手や長沢選手、野村選手が気を利かせて元々の小酒井選手の位置などにポジショニングできるので相手も捕まえにくいはずです。
次は②について。水戸戦も2CBだけでなく、GKの濱田選手もボール回しに加わり、工夫をしていましたが、濱田選手のキックの質が低く、有効な攻撃につながることはありませんでした。確かに、セーブは素晴らしいですが、この問題を解決するにはGKのキック精度は非常に重要になります。よって、個人的には今節西川選手を起用することは有効ではないかと考えています。
ちなみに、今季の山口はシュート数がリーグ3位で、濱田選手の活躍が必要と思いがちですが、怪我人の影響で、山口はそこまで多く決定機まで行けないと予想するので西川選手の良さの方が活きると思います。
最後に
ここ2戦もどかしい試合が続いて、興味が離れてしまいそうなサポーターも多いと思います。次こそホームで勝って、レゾド1万人達成できるようにしてほしいです。
後3戦で前半戦が終わります。怪我人が多かったチーム事情を考えれば、8位以内に入っていれば、合格と言えるでしょう。後半に勢いを持っていくためにも山口戦は負けられません!みんなで応援しましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。少しでも「面白かった」「参考になった」と思ったら、「スキ」ボタンを押していただけると嬉しいです!
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